障害者の方の就労移行支援
スタージ・ウェーバー症候群に向いてる仕事と就職・転職するときのおすすめの方法

スタージ・ウェーバー症候群に向いてる仕事と就職・転職するときのおすすめの方法

スタージ・ウェーバー症候群の方に限らず、障害をもっている方の仕事選びは非常に大切です。自分にあった適職を見つけられるかどうかによって、就職したあとも継続して働けるかどうかが変わってきます。

しかし、どの仕事がスタージ・ウェーバー症候群に向いてるのか、または向いてないのか、と言う判断は自分だけで判断するには難しいでしょう。

さらに、スタージ・ウェーバー症候群と一口に言っても、実際にはそれぞれの症状によって特徴も異なるため、適職を見つけるのは本当に難しいものです。

そこで、このページでは、スタージ・ウェーバー症候群の方に向いてる仕事について、障害の特徴や症状の分類と併せて一緒に見ていきたいと思います。

スタージ・ウェーバー症候群のあなたの仕事選びの参考になるかと思いますので、ぜひ、実際に働くイメージをしながらご覧いただければ幸いです。

チャレンジド・アソウ 広島事業所 /
チャレンジド・アソウ 大阪事業所 /
チャレンジド・アソウ 新大阪事業所 管理者
サービス管理責任者

監修:池田 倫太郎

株式会社チャレンジド・アソウ
立ち上げの中心メンバー。
就労移行支援事業、就労定着支援事業、
特例子会社の運営を行う。

スタージ・ウェーバー症候群の特徴と症状の種類

スタージ・ウェーバーの症状は、脳と皮膚、眼の3か所に現れるのが特徴です。3か所すべてに現れるとは限りません。脳と皮膚、皮膚と目の2か所、あるいは脳だけという場合もあります。

いずれも毛細血管の奇形など、生まれつきの血管構造の異常によって起きる症状とされていますが、なぜ血管の異常が生じるのか根本的な原因はわかっていません。遺伝子変異という仮説もあり、複数の原因が想定されるため医学的には「スタージ・ウェーバー症候群」といいます。

スタージ・ウェーバー症候群の症状の種類

脳に現れる症状

スタージ・ウェーバー症候群で脳に現れる症状として、頭蓋内の軟膜(脳と脊髄を包む髄膜のうち最も内側にある膜) に血管腫ができます。血管が集まったり広がったりしてできる腫瘍で、ほとんどが良性です。ただ、血液循環が悪くなるため、てんかんや片頭痛、運動まひなどを併発することがあります。

てんかんの症状は、手足がピクピクけいれんしたり、動作が停止して意識がボーっとしている程度のものが多く、見逃してしまうこともあります。しかし、てんかんは一度起きると重症化しやすく、てんかんの重症度と血管腫の範囲に比例して「精神運動発達障害(知的障害、運動障害、自閉傾向)」をきたす確率が高くなります。それがスタージ・ウェーバー症候群の最大の問題点です。

皮膚に現れる症状

乳幼児期に見られるあざには、一般に「いちごあざ」と呼ばれる「乳児血管腫」もあります。いちごあざの場合は、生後数日から数週間後に出現し、どんどん大きくなって1歳あたりをピークにして5~10歳ころまでには自然消滅していくのがふつうです。

これに対してスタージ・ウェーバー症候群で皮膚に現れる症状の場合は、出生時から顔面や頭部に平らな赤あざが見られます。ポートワイン斑と呼ばれる「単純性血管腫」で、自然に消えることはありません。成長するにつれてあざの面積も広がっていき、盛り上がっていくこともあります。

顔面にできた場合、あざがある側は血流が豊富になるため、あごの骨や軟部組織が肥厚しやすく、永久歯が通常より早く生えてきたり、異常な部位に歯が生えたりします。歯周にも悪影響が出て早く永久歯が抜けることがあります。

眼に現れる症状

軟膜血管腫と毛細血管の形成不全によって眼圧が上昇し、緑内障を発症しやすくなります。視野が狭くなり、視力が低下し、失明に至ることもあり得ます。スタージ・ウェーバー症候群で目に現れる症状の場合は、眼球の大きさに左右差が生じることもあります。

仕事探しや就職・転職活動をするときの注意点

スタージ・ウェーバー症候群の方が仕事探しや就職・転職活動をするときに、注意べき点としては以下のようなものが挙げられます。

  • てんかん発作がある方は運転免許が必要とされる仕事は避ける
  • てんかん発作が起こった時のことを考えて、ミスの許されない仕事や命に関わるような仕事は避ける

このように、スタージ・ウェーバー症候群の症状によっては向いてない仕事や不向きな職業、避けるべき仕事などがあるため、仕事探しや就職・転職活動をする際には、医者や就労支援を実施している機関に相談するなどして、適職を見つけていく必要があります。

スタージ・ウェーバー症候群に向いてる仕事・働きやすい職業例

先にも述べたように、スタージ・ウェーバー症候群の症状は人それぞれです。

そのため、仕事を探す前に、まずは自分の症状について、細かく分析した上で仕事を決めなければなりません。

例えば、てんかん発作のあるスタージ・ウェーバー症候群の方に向いてる仕事・働きやすい職業としては以下のようなものが挙げられます。

  • デザイナーやライターなど自分のペースで柔軟に働ける仕事
  • 病気への理解がある介護職などの仕事

このように、いくつかスタージ・ウェーバー症候群の方に向いている仕事や働きやすい職業はありますが、あくまでも一例ですので、すべてのスタージ・ウェーバー症候群の方に上記の仕事が当てはまるとは限りませんし、もっと適した仕事が見つかる可能性もあります。

また、病気について知識のある人と、働き方について相談したり、実際に職業生活を体験したりできる場所があります。

そこで、次の項目で、仕事探しや就職・転職活動においてスタージ・ウェーバー症候群の方が適職を見つけるのにおすすめの方法をご紹介します。

就職・転職活動で適職を見つけるのにおすすめの方法

スタージ・ウェーバー症候群の方が就職や転職、再就職をするときには以下のようなサービスを利用することで仕事探し、就職、転職がスムーズに進められるのでおすすめです。

ハローワークの専門援助窓口(障害者窓口)を利用する

ハローワークは求人紹介件数が多いため、仕事探しをするにあたって有名な相談先です。

ハローワークには障害のある方のための専門の窓口もあります。ハローワークに就職相談する場合は、障害者雇用・一般雇用枠どちらでも、自分のスタージ・ウェーバー症候群の症状に合った仕事先の相談が可能となっています。

障害のある人を対象とした人材紹介会社を利用する

障害のある人を対象としている人材紹介会社では、仕事内容や職場環境など具体的な仕事情報を豊富に持っていることが多いです。

そのため、自分のスタージ・ウェーバー症候群の症状にも適した求人を紹介してもらえる可能性が高いと言えます。

就労移行支援を利用する

就労移行支援は障害者総合支援法に基づく福祉サービスのひとつ。就労移行支援では、一般企業への就労を目指す、障害や難病のある休職中、離職中の方が利用できます。

スタージ・ウェーバー症候群の方を支援の対象としている就労移行支援事業所もあるので、就労移行支援を利用した就職はスタージ・ウェーバー症候群の方におすすめと言えます。

就労移行支援とは

就労移行支援とは、障害者総合支援法に規定される障害福祉サービス(自立支援給付)の中の訓練等給付に位置付けられます。そして、このサービスを提供する事業所のことを就労移行支援事業所と言います。

障害があって一般就労したいけど就職が決まらない方、履歴書の作成や面接、コミュニケーション等が苦手な方、これまで仕事が長続きせずキャリアが作れない方など、就職に困っている方の就職から定着までをサポートしてくれるのが就労移行支援事業所です。

就労移行支援と同じ障害福祉サービス(自立支援給付)には、就労継続A型事業所(雇用型)と就労継続B型事業所(非雇用型)がありますが、就労移行支援事業所では、「2年間」という利用期間の中で、一般企業に就職し、就職したその後も就労継続することを目指して支援するのが特徴です。

就労移行支援サービスの具体的な内容

就職を目指すためのトレーニング

スタージ・ウェーバー症候群の方が就職して働き続けるために必要なスキルをトレーニングで習得し、自己理解や仕事への理解を深め、実際に職場での実習を経て、自分のやりたい仕事、できる仕事を厳選し、適職を見つけていきます。

就職活動の支援

就職活動をする段階に入ったら、就労移行支援事業所の社員が、履歴書・職務経歴書の添削や、求人票のチェック、面接同行等を一緒にやってくれます。

就職が決まるまでの間ずっと、社員が相談に乗ってくれるため、スタージ・ウェーバー症候群の方も安心して就職活動をすることができるでしょう。

働き続けるための就職後の定着支援

就職が決まっても就労移行支援事業所の支援は続きます。就労移行支援では、スタージ・ウェーバー症候群の方が就職後もその仕事を続けていけるように仕事への定着をサポートしてくれます。

定着支援では、就労移行支援事業所の社員が、スタージ・ウェーバー症候群の方が実際に職場で経験したことや仕事で困っていること等の相談に応じたり、時には企業と相談したりしてくれます。

そのため、スタージ・ウェーバー症候群の方でも一人で悩むことなく、早く職場に適応することができるでしょう。

まずはお気軽にお問合せください。

みなさんに安心してご利用いただくために、チャレンジド・アソウでは事業所見学や体験利用をおすすめしています。
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