就労継続支援A型とは?仕事内容や平均収入、一般企業で働くこととの違いなどご紹介

就労継続支援A型

就労継続支援A型とは、一般企業で働くことに難しさを感じる方が利用できる障害福祉サービスです。
主に以下のような方が利用しています。

  • 一般企業で働くことが怖い、自信がない
  • 一般企業に就職したくても採用されない
  • 一般企業で働く前に、安心できる環境からスタートしたい

利用者は就労継続支援A型事業所と雇用契約を結びながら、仕事・作業を行います。仕事への対価として給与をもらえます。

就労継続支援B型事業所とは違い、雇用契約を結べるので社会保険や労働関係の法令も一般労働と同様に適用されます。

一般企業と就労継続支援A型で働くことの違い

一般企業と就労継続支援A型事業所のどちらでも、働くにあたって雇用契約を結びます。

大きな違いは、「働くにあたってのサポートの有無」です。
就労継続支援A型では、自分の体調やスキル、適性などを考慮いただきながら働けます。

勤務時間は、実働1日あたり4時間から8時間程度です。最初は4時間の短時間勤務から始めて、徐々にフルタイム勤務を目指すこともできます。

障害や特性に理解のある環境なので、安心しながら働けます。

就労継続支援A型

就労継続支援A型の利用対象者や年齢、利用期間、社会保険

就労継続支援A型の利用対象者や年齢就労継続支援A型とは、障害福祉サービスの1つです。
そのため障害のある方が利用条件になります。
たとえば以下のような障害のある方が利用できます。

  • 精神障害(精神疾患):うつ病、適応障害、統合失調症、不安障害、パニック障害、てんかん、高次脳機能障害など
  • 発達障害:ADHD(注意欠陥多動性障害)、自閉スペクトラム症(自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害)、学習障害、トゥレット症候群、吃音症など
  • 知的障害
  • 身体障害
  • 難病 など

障害者手帳は必須ではありません。
医師の診断があれば、手帳をお持ちでない方も利用できる可能性があります。
障害福祉サービスのため、最終的に自治体の判断がおりて受給者証が発行されれば、どなたでも利用できます。

対象年齢・利用期間

就労継続支援A型事業所は、原則18歳~65歳未満の方が利用できます。
就労継続支援B型事業所は年齢制限はありませんが、A型事業所は65歳未満の方が対象になります。

ただ利用期間は、A型・B型事業所ともにありません。
一度利用を開始すれば、期間の定めなく利用できます。

福利厚生(社会保険・雇用保険など)

就労継続支援A型事業所の利用者が、労働保険(雇用保険・労災保険)に加入できるかは個々の労働時間によって変わります。
勤務時間が週20時間以上の場合、労働保険に加入できます。

労働保険に加入できると、離職時の失業保険の受給にもつながります。
健康保険や厚生年金に関しても、個々の状況によって異なります。

勤務時間だけではなく、事業所の被保険者数や賃金状況によっても変わります。気になるA型事業所に確認しましょう。

就労継続支援A型の仕事内容

就労継続支援A型事業所で、どのような仕事ができるかは事業所によって異なります。

昔ながらの福祉施設のイメージのように、パンやお菓子、手芸品などの制作をメインにする事業所もあります。

一方で、パソコンを使った仕事ができる事業所もあります。
データ入力だけではなく、事業所によってはデザイン制作やプログラミング、Web制作などのITに特化した事業所も近年は出てきています。

また新型コロナウイルスの感染拡大以降は、就労継続支援A型でも在宅勤務できるケースが増えています。

大きくまとめると、主に以下のような仕事があります。

  • データ入力などのデスクワーク
  • 商品発送の梱包作業
  • Web制作・運用アシスタント
  • 記事の編集やライディング
  • システム開発・運用アシスタント
  • レストランやカフェなどでの接客や調理
  • 倉庫での軽作業やパッキング
  • 工業部品などの加工作業
  • ものづくりや、制作物の販売
  • 農作業
  • 清掃
  • 介護
  • 配達業務など

どのような仕事があるのか、在宅勤務できるのかなどは就労継続支援A型事業所ごとに異なるので、問い合わせてみましょう。

就労継続支援A型の仕事内容

就労継続支援A型の平均給料

就労継続支援A型事業所では、一般企業で働くことに比べると給与は少ないです。
厚生労働省による「令和3年度工賃(賃金)の実績について」によると、就労継続支援A型事業所の平均賃金は81,654円になります。
就労継続支援A型では雇用契約を結ぶため、各都道府県の最低賃金が適用されます。

給料から社会保険料などが引かれるケースもあるため、手取り収入は更に下がる可能性もあります。

実際に得られる収入は、従事する仕事内容や勤務時間に左右されます。
事業所によっても大きく異なります。

就労継続支援A型の平均給料

「安心」と「収入」を両立できる働き方ならチャレンジド・アソウ

サポートを受けながら安心して働ける就労継続支援A型事業所。
しかし収入の低さがデメリットの1つです。
「働きやすさ・安心感」と「収入」は両立できないのでしょうか?

チャレンジド・アソウは、どちらも諦めずにサポートする就労移行支援事業所です。(就労移行支援事業所については後述)
就職前のサポートから就職後までトータルサポートするので、就職率85.7%、離職率0.7%と多くの方が就職し、その後も安心して働き続けています。

チャレンジド・アソウで就職した方の平均収入は16万円のため、障害年金を受給中の方なら月25万円弱ほど得られる可能性もあります。

チャレンジド・アソウの利用者の声

  • 何事も自信が持てず日々不安でしたが、通所してトレーニングをするうちに自信がつき、諦めかけていた事務職に就けました。
  • 障害を抱えてできない自分ばかり見ていましたが、訓練や企業実習を通して自分にもできる事があるんだと自信が持てました。

チャレンジド・アソウのサービス内容については下記の特設サイトがご参考になりますと幸いです。

就労継続支援A型のデメリット

サポートを受けながら働けることがメリットの就労継続支援A型。
その一方でデメリットもあります。
たとえば以下のようなデメリットがあります。

  • 一般企業で働くよりも給料が低い
  • 利用期間に制限はないが、生涯賃金が低くなる
  • 一般企業で働きたいと思っても、就労移行支援に比べると十分なサポートが受けられない
  • A型事業所で働くために、人によっては利用料が発生することも
  • A型事業所には1日に受け入れられる利用定員があるので、働きたくても働けないことがある
  • 人気の事業所だと採用募集をしていないことがある
  • 就労移行支援とは違い、A型事業所によっては仕事のスキルや知識が前もって必要になることも
  • A型事業所では雇用契約を結ぶため、利用にあたって採用面接がある。

このように高い給料が狙えたり、人気のある就労継続支援A型事業所では、採用募集をしていなかったり、募集をしていても面接の選考基準が高くてスキル不足などから落ちてしまうことがあります。

就労移行支援事業所について

就労移行支援事業所

就労移行支援事業所とは、障害福祉サービスの1つです。
就労に関する障害福祉サービスには、「就労継続支援A型」「就労継続支援B型」「就労移行支援」の3つがあります。

就労継続支援A型・B型は、障害のある方に働く場所を提供するサービスです。
一方で就労移行支援は、一般企業で安心して働くために必要なサポートが受けられます。
たとえばチャレンジド・アソウでは、以下のようなサポートが受けられます。

  • 体力や生活リズムの改善
  • カウンセリング(定期面談)
  • 働くために必要なスキルや知識の習得
  • 自分に合った仕事や職場環境の発見
  • 働く自信につながる企業実習
  • 履歴書・職務経歴書の作成
  • 面接練習
  • 希望条件にあう求人開拓
  • 面接同行
  • 内定先と業務内容や勤務体系の交渉
  • 就職後の定期面談
  • 会社から必要な配慮が受けられるように環境調整

働くための準備から適職の発見やスキル習得、就職活動では応募書類の作成サポートはもちろん面接同行もあるので、自己PRが苦手な方も安心できたと好評です。

就職後も必要な配慮を受けながら安心して働けるように企業と調整するので、99.3%の方が辞めることなく働き続けています。
詳しくは下記の特設サイトをご覧ください。

利用料金について

就労移行支援は福祉サービスなこともあり、チャレンジド・アソウの利用者のほとんどが無料(自己負担額なし)で利用しています。利用料金は厚生労働省によって定められています。

前年度の世帯年収によって、自己負担額が変わります。負担額は利用日数によって異なりますが、1か月の利用限度額が下記のように決まっているので、たくさん利用しても負担上限額を超えることはありません。

区分 世帯の収入状況 負担上限月額
生活保護 生活保護受給世帯 0円
低所得 市町村民税非課税世帯(注)
(所得割16万円未満、収入約600万円以下)
0円
一般① 市町村民税課税世帯 9,300円
一般② 上記以外
※20才以上の入所施設利用者、グループホーム、
ケアホーム利用者で市町村民税課税世帯の場合に適応
37,200円

就労継続支援A型と就労継続支援B型の利用料金

就労継続支援A型と就労継続支援B型事業所も、前年度の世帯収入によって利用料金は変わります。
年収がおおむね300万円以上の場合、自己負担額が発生します。
ただ利用する事業所が行政に利用料減免の届を出している場合は、自己負担額を事業所に負担いただけます。

就労継続支援A型から就労移行支援制度への移行

就労継続支援A型は、一般企業への就職が難しい障害・難病のある方が利用できます。
しかし就労継続支援A型を利用しているうちにリハビリが進み、一般企業への就職を志す方もたくさんいらっしゃいます。

その場合、就労移行支援を利用することができます。
ただ就労移行支援に移行した場合は、給料や工賃などの報酬は原則もらうことができません。
就労継続支援A型やB型は仕事をすることが目的ですが、就労移行支援は一般企業への就職を目的とするためです。

ただ就労移行支援を利用して一般企業に就職できた場合、給与は格段に増えるケースが非常に多いです。
チャレンジド・アソウの就職率は85.7%と、日本トップクラスの就職率を誇ります。

平均月収もB型平均工賃の10倍以上になっております。
詳しくは特設サイトをご覧ください。


就労継続支援A型・就労継続支援B型・就労移行支援の違い

就労に関する障害福祉サービスには、「就労継続支援A型」「就労継続支援B型」「就労移行支援」の3つがあります。
それぞれの特徴をまとめた比較表を作成しました。
各サービスの概要把握のご参考になりますと幸いです。

就労移行支援 就労継続支援A型 就労継続支援B型
利用期間 原則2年 なし
目的 就職するために必要なスキルを
身につける
働く場所を提供する
対象者 一般企業へ就職することを
希望する方
現時点で一般企業への
就職が困難、または不安な方
雇用契約 なし あり なし
賃金 一部事業所を除きなし あり/平均月収約7万円 あり/平均月収約1,5万円
年齢制限 65歳未満 なし
利用料金 前年度世帯収入による

就労移行支援や就労継続支援A型を利用するには

就労継続支援A型や就労移行支援を利用したいと思ったら、大きく2つの方法があります。

1つは、行政の福祉課などに相談しましょう。あなたに合った就労支援事業所をご紹介いただけます。

もう1つは、インターネットなどで気になる事業所を探し、直接お問い合わせをする方法です。
チャレンジド・アソウでは、「資料請求」と「相談予約」の2つの問い合わせフォームがあります。

ご相談は「対面相談」「電話相談」「オンライン相談」が可能です。
ご自身に合った相談形式をお選びいただけます。

まずはお気軽にお問合せください。

みなさんに安心してご利用いただくために、チャレンジド・アソウでは事業所見学や体験利用をおすすめしています。
実際にご自身の目で事業所の雰囲気やプログラムを確認してみませんか?

※ご家族の方もお気軽にお問い合わせください。