「生活支援員の年収や手当とか・・・実際、給料ってどうなの?」と思っていませんか。世間では福祉や介護の仕事は給料が安いと思われているため、生活支援員の仕事に興味を持っている方は心配ですよね。
この記事では、障害者施設の生活支援員の給料について、下記のようにまとめてみました。
- 障害者施設ごとの特徴
- 生活支援員の給料
- 給料を増やす方法
この記事を読めば障害者施設の種類や生活支援員の給料が理解できて、安心して求人に応募できますよ。それでは、生活支援員の給料について一緒に確認していきましょう。
生活支援員の給料は安くない!将来性も抜群の仕事!
生活支援員の給料が安いと思っているかもしれませんが、ほかの業種の職種と比べてあまり違いはありません。
なぜなら、後ほど詳しく解説しますが、政府による福祉業界で働く方に対する処遇改善政策によって、大幅に給料がアップしたからです。
具体的には手当や一時金としての支給や、昇給・昇進制度の明確化、研修制度の充実化などが実施されました。
生活支援員の給料を理解するためにも、生活支援員が働いている障害者施設の種類や施設ごとで求められるスキルや経験についてみていきましょう。
障害者施設ごとの特徴を理解しよう!
生活支援員の仕事はサービス利用者の日常生活の支援や相談をすることです。
ただ、生活支援員が働く障害者施設は実に様々であるため、その施設の特徴を理解することは生活支援員としての仕事を理解することに繋がります。
生活支援員が働いている障害者施設とは?
生活支援員として働くことを考えているなら、障害者施設をしっかり理解することが大事です。
なぜなら、施設の種類によって働き方が異なってくるからです。生活支援員が働く障害者施設は下記のように入所施設と通所事業所に分かれます。
- 入所施設:障害者支援施設・共同生活援助(障害者グループホーム)
- 通所事業所:就労移行支援事業所・就労継続支援事業所・生活介護事業所
入所施設は24時間365日体制で支援をするため、早番・遅番・夜勤といったシフト勤務のほか、土・日曜日の出勤もあります。
また、通所事業所は平日・日中のみの支援のため、夜勤はなく一般的な会社員のような土・日曜日休みです。
求められるスキルや経験は違うの?
前述の入所施設と通所事業所では生活支援員に求められるスキルが異なります。
なぜなら、サービス利用者の障害の程度が異なるからです。入所施設は比較的障害の程度が重い方が多く、介護業務が主な仕事となるため介護のスキルや経験が必要といえます。
一方、通所事業所は比較的障害の程度が軽い方が多く、仕事や創作的活動での支援が主な仕事となるためビジネス的・趣味的なスキルや経験が必要といえます。
そのため、入所施設は福祉・介護の経験者、通所事業所は一般的なビジネスの経験者や趣味的な活動の得意な方が向いている仕事といえます。
生活支援員の給料はいくら?
冒頭に述べたように、政府の政策によって福祉業界で働く方の給料は上がったため、ほかの業種の職種と比較しても、生活支援員の給料は変わりはありません。
この章では厚生労働省の調査をもとに計算した生活支援員の平均年収や生活支援員以外の職種について解説します。
参照:厚生労働省ホームページ 令和3年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査結果
https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/toukei/shogu_tyousa/r03.html
生活支援員の平均年収とは
厚生労働省の調査をもとに計算すると、生活支援員(常勤職員)の平均年収は約386万円でした。
日本全国平均であるため実際は地域によって差はありますが、約386万円という平均年収はほかの業種と比較しても低くはありません。
それに、この年収はあくまでも平均値であるため、経験や資格取得によって一般職でも、400万円や500万円以上の年収を得ている方がいます。
生活支援員の給料が増えた理由がある!
以前、生活支援員をはじめとする福祉・介護業界の職員の給料が低いという社会問題がありました。
その社会問題に対応するため、政府は2009年から福祉・介護職員の給料アップによる処遇改善政策を開始したのです。
その後も処遇改善政策の継続した結果、ほかの業種と比較しても変わらないといえる現在の給料となりました。
入所施設と通所事業所の給料の違い
実は入所施設と通所事業所の生活支援員では給料が異なります。なぜなら、入所施設は夜勤をすれば夜勤手当がつきますが、通所事業所は夜勤がなく夜勤手当がつかないからです。
入所施設の1回の夜勤手当は7,000〜8,000円で、施設によってはもっと高い施設もあります。
仮に夜勤手当を7,000円とすると、1ヵ月に5回夜勤をすれば35,000円、1年間では420,000円の夜勤手当がつきます。つまり、入所施設のほうが通所事業所より40〜50万円給料が高いといえるのです。
生活支援員に関連した職種の給料
通勤圏内に希望どおりの生活支援員の求人がない場合は、関連したほかの職種での勤務を考えてください。なぜなら、給料や仕事内容も生活支援員とさほど変わりがないからです。
生活支援員に関連した職種としては就労支援員と職業指導員があります。前述の調査をもとに両職種の平均年収を計算した結果が下記のとおりです。
- 就労支援員:約352万円
- 職業指導員:約329万円
生活支援員より低い平均年収ですが、両職種が夜勤のない通所事業所で働く職員であることを踏まえる妥当な結果といえます。
就労支援員と職業指導員の仕事とは
給料だけではなく就労支援員と職業指導員の仕事についても確認しましょう。両職種が働く事業所の種類と仕事内容は下記のとおりです。
勤務事業所 | 仕事内容 | |
---|---|---|
就労支援員 | 就労移行支援事業所 | 求職活動の支援や職場開拓 |
職業指導員 | 就労継続支援事業所・就労継続支援事業所 | 技術指導や職業訓練 |
なお、就労移行支援事業所と就労継続支援事業所のサービス内容は下記のとおりです。
- 就労移行支援事業所:仕事のスキル習得や就職、職場定着などの支援
- 就労継続支援事業所:仕事の機会の提供や仕事のスキル習得支援
給料をアップさせる方法とは?
一般的な生活支援員は毎年度ごとの昇給がありますが、昇給のほかに給料アップの方法もあるのです。この章では生活支援員の給料アップの方法について、一つひとつ確認していきましょう。
通所事業所から入所施設への転職・異動
給料をアップさせる方法の一つ目は、通所事業所から入所施設への転職や異動です。なぜなら、前述のとおり入所施設の生活支援員には夜勤手当がつくからです。
同一法人内で入所施設がない場合は転職しかありませんが、入所施設がある場合は異動する方法があります。
会社に不満がないのなら、転職によるリスクを考えて同一法人内での異動がおすすめです。基本給は変わらずに夜勤手当分が上乗せされるはずですよ。
福祉・介護系資格を取得して資格手当をもらう
給料をアップさせる二つ目の方法は福祉・介護系資格の取得です。なぜなら、一般的な障害者施設であれば給料に資格手当がつくからです。
どれを取得するかで変わりますが、難易度が高い福祉・介護系資格なら、5,000~10,000円の資格手当がつきます。おすすめする福祉・介護系資格は下記のとおりです。
- 介護福祉士
- 社会福祉士
- 精神保健福祉士
上記の資格はどれも難易度が高いだけではなく取得費用もかかります。ただ、資格手当が月10,000円で年収が120,000円がアップするのなら、ぜひ挑戦したい福祉・介護系資格といえます。
昇進して給料アップ!
給料をアップさせる三つ目の方法は昇進することです。なぜなら、昇進することで役職手当だけではなく、給料のベースそのものが上がる障害者施設もあるからです。
例えば、役職に就くことで、20,000〜30,000円の役職手当がつきます。
それに、手当だけではなく給料のベースそのものが一段階上がり、一気に数万円給料が上がる施設もあります。
役職者への昇進は簡単ではありませんが、日頃の仕事ぶりや資格取得などが評価されるため、昇進を狙っている方は地道に努力をしていきましょう。
障害者施設の役職とは
障害者施設の役職としては、一般的な会社と同じようにリーダーや主任、係長などがあります。また、障害者施設特有のものとしては下記のものがあります。
- サービス管理責任者:支援部門の責任者。主任や係長を兼務する場合も
- 管理者:施設の最高責任者。社会福祉法人なら理事、会社なら部長を兼務する場合も
地道に努力をすることで役職者への道が開けますよ。
将来性抜群のチャレンジド・アソウで働こう!
この記事を読み「生活支援員として働きたい」と思われた方へ、就職先として就労移行支援事業所チャレンジド・アソウをすすめます。
なぜなら、チャレンジド・アソウは2013年に事業を開始して以来着実に成長し、2022年5月現在では西日本に8事業所を運営する事業所であるからです。
事業が拡大しているため、障害者福祉に興味があり生活支援員として働きたい方を歓迎しています。
福祉・介護系資格の取得支援制度やOJT研修といった研修制度が充実しているため、着実にスキルアップできる環境です。経験年数といった条件を満たし意欲のある方なら、サービス管理責任者候補としても働けますよ。
まとめ
生活支援員は入所施設か通所事業所の違いで、勤務形態や求められるスキルだけではなく給料も異なります。
また、給料が安いと思われているかもしれませんが、生活支援員の給料はほかの業種と比較してもあまり変わりません。さらに、福祉・介護系資格の取得や昇進をすることで給料アップが可能です。
生活支援員に興味がある方は、ぜひ求人を出している障害者施設に問いあわせてみましょう。
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