就労移行支援事業所の中には精神障害(不安障害)の方を対象に訪問看護サービスを取りれているところもあります。
訪問看護は就労移行支援にどんなメリットなどを提供するのでしょうか。
また、訪問看護のない就労移行支援事業所は適切な支援を受けられないのか。
今回は、訪問看護をテーマに就労移行支援について解説していきたいと思います。
訪問看護とは?精神障害への必要性
まず、就労移行支援事業所の中で訪問看護を提供していますが、そもそも訪問看護とは何かについて説明していきます。
訪問看護とは、看護師が自宅へ訪問して障害や病気の看護を行うことです。
看護内容としては、健康状態の観察、症状悪化の防止・回復、並びに相談やアドバイス、服薬管理など多岐に渡っています。
なぜ、精神障害者の方に訪問看護を行う就労移行支援事業所があるかと言うと、精神障害の方は日によって体調の良いとき・悪いときの差が大きく不安定ことが多いからです。
定期的に訪問看護を行うことで日ごろの体調を自分で知ることができ、それが体調を管理することにつながり、安定した就労移行支援事業所への通所につなげることができます。
就労移行支援と連携する体制や魅力
効率よく社会復帰・仕事探しをサポート
訪問看護が就労移行支援に加わることで、午前中に定期的に看護師が訪問することで、まず生活リズムが確立されます。
また、服薬管理やアドバイスを行うことで、症状の安定やコントロールができるようになります。
生活面から看護師がサポートを行うことで、就労移行支援事業所へ安定して通うことができれば、必要な訓練等も効率よく受けることが可能です。
この結果、就労移行支援が進み、仕事探しや社会復帰の実現へとスムーズに進められることが訪問看護の魅力と言えるでしょう。
医療と労働双方の分野から最適な仕事が提案可能
就労移行支援事業所は、障害の症状や興味なる分野や特性から最適な仕事が提案できるいっぽう、看護師など医療関係者は患者としての健康・安全面から最適な仕事や職場条件を提案することができます。
したがて、両者が連携し合うことで、無理のない職業生活を送ることを実現できるのです。
訪問看護が無い場合も医療機関と連携して就労移行支援を行うので安心です
訪問看護は精神障害の方の就労移行支援をより手厚くサポートすることが可能です。
ただし、訪問看護がない就労移行支援事業所はサポートが不足するかと言えば、そうではありません。
就労移行支援事業所は、訪問看護がなくてもスタッフの訪問や、医療機関や福祉機関と連携しながら自立支援を行っていくからです。
では、どんなサポート体制によって訪問看護に頼らない支援を行っているか最後に見ていきましょう。
有資格者を含め経験豊富な専門スタッフがサポート
まず、就労移行支援事業所で働くスタッフは、社会福祉機関で勤務経験や精神保健福祉士の有資格者など在籍しており、生活面から適切なサポートができる体制が構築されています。
医療行為などが必要な場合は主治医や医療機関と連携しながらサポートしているので心配はありません。
就労移行支援事業所では、利用者一人ひとりのペースに合わせて目標実現をサポートしてくれるため、訪問看護がなてくも多くの方が利用期間内での社会復帰を実現しています。
就職後の一定期間も定着フォローで継続して勤務できるようサポート
精神障害の場合、症状が治まったと思っても、企業に雇用された後に症状が悪化してしまうかもしれません。
そんな時でも、就労移行支援事業所では就職後の定着支援で面談していくので安心です。
定期的に面談を行いながら、症状が不安定な場合は医療機関と連携したり、会社側に勤務条件の調整等を依頼したりと継続して仕事が続けられるようサポートすることも就労移行支援事業所の役割となっています。
以上のように、就労移行支援事業所では、医療機関と連携取りながら精神障害者が社会復帰が実現できるよう支援する体制が整っているので、訪問看護がなくても必要なサポートを受けながら就職という目標を実現していきます。
精神障害のある方で仕事に興味がある方は、まずは就労移行支援事業所に相談または施設の見学をしてみることをおすすめします。