障害や難病を抱えている方の就職や仕事探しをサポートする就労移行支援事業所。
一人では難しい就職までの道のりも就労移行支援事業所のスタッフの方が共に歩んでくれるので心強いですよね!
そんな就労移行支援事業所ですが、実は事業所によって様々な特色や特徴があり、事業所によって就職成功率も用意されているカリキュラムや訓練内容も違うのです。
そこで今回はこれから就職のために就労移行支援制度を利用していこうとお考えの障害や病気を持つ方に失敗しない就労移行支援事業所の選び方のポイントを一覧にまとめてわかりやすく解説していきます。
チャレンジド・アソウ 広島事業所 /
チャレンジド・アソウ 大阪事業所 /
チャレンジド・アソウ 新大阪事業所 管理者
サービス管理責任者
監修:池田 倫太郎
株式会社チャレンジド・アソウ
立ち上げの中心メンバー。
就労移行支援事業、就労定着支援事業、
特例子会社の運営を行う。
選び方の前に。就労移行支援制度の利用対象
就労移行支援制度は誰でも利用可能なわけではありません。以下の様な条件があります。
- 18際以上、65歳未満(64歳まで)である
- 身体障害、精神障害、知的障害、発達障害を持つ、または難病を抱える方
- 一般企業への就職を希望する方
これら条件を満たしていることが条件になります。
申込み、検討時点で一般企業への就職を希望しない、もしくは現状で自信がないという方は就労継続支援という働く場所をご案内する制度の利用も可能です。
詳しくは就労移行支援事業所にお問い合わせするのをおすすめします。
【就職を実現する】事業所の選び方の基本
失敗しない、就職を実現する就労移行支援事業所の選び方としては以下の3つのポイントをまず抑えることが基本です。
- 就労移行支援事業所の場所が通える範囲にあるか
- 用意されているカリキュラムや訓練が自分に合っていて、希望する就職に必要か
- 就職成功実績は十分か
この3つを抑えればそれほど大きな失敗はないはず。
それぞれの項目を解説します。
就労移行支援事業所の場所が通える範囲にあるか
失敗しない選び方のポイントとしてやはり地理的条件は大事です。
どれだけいい就労移行支援事業所であっても利用期間中、継続して通うことができないのであれば意味がありません。
障害や難病を抱える方が通う就労移行支援事業所なので、あまりに自宅から遠いと心身ともにストレスになります。
またそれほど遠くなくても公共機関は乗り継ぎが少ない、混み合わない交通手段で通えるところを選んだ方が障害や難病を抱えている方には良いはずです。
用意されているカリキュラムやプログラムが自分に合って希望する就職に必要か
就労移行支援事業所に通う目的は就職や自分にあった仕事を見つけるためです。
その目的のためにビジネススキルやマナーを習得し、毎日職場に継続して通える様にリズムを作っていくのですが、それらの就職のために用意されているカリキュラムが充実しているかは大事な選び方のポイント。
希望する職種が決まっていない場合は就労移行支援事業所に通う中で見つけていくので問題ありませんが、すでに希望する職業や復職したい仕事がイメージできるのであれば、それを実現できるカリキュラムがある就労移行支援事業所を選ぶと良いでしょう。
就労移行支援事業所によってはパソコン操作が充実している、Webデザインなどのクリエイティブに特化している、軽作業などの職場実習が充実しているなど様々です。
就職成功実績、職場定着率は十分か
就労移行支援事業所の中にはきちんと就職成功率や定着率(就職後に一定期間安定して働き続けている人の割合)、職種や業種ごとの就職率を紹介しているところがあったり、問い合わせの際にきちんと答えてくれるところがあります。
先ほども触れましたが就労移行支援事業所の最終ゴールはあくまでも就職や仕事探し、そして自分に合った職場で長く働き続けられることです。
そういった意味では就職成功実績や職場定着率は就労移行支援事業所の選び方としてはぜひ抑えたいポイントと言えるでしょう。
就職率が高い就労移行支援事業所の特徴は
- カリキュラムが豊富で実践的
- スタッフがきちんとサポートしてくれる
- ハローワークや求人紹介などとコネクションがある
これらのサービスの差が大きな就職率の違いとなっているようです。
例えばこの記事を監修しているチャレンジドアソウは一般企業就職率が全国平均22.4%という中、85.7%という全国トップクラスの就職成功率を誇ります。
また就職後定着率も90%を超えていますが、これらは就労移行支援事業所スタッフの頑張りと一人一人に合わせたサポートがあるからです。
気になる事業所を見つけたら。次のステップとは
選び方の3つのポイントに合う就労移行支援事業所が見つかった後はどういったステップを踏めば良いのでしょうか。
STEP1:まずは電話やHPから問い合わせや資料請求をする
まずは就労移行支援事業所に電話やHPにあるフォームから問い合わせを行いましょう。
この時点でご自身が希望する就職先や業種が決まっているのであれば、問い合わせの際に就業・就労実績や仕事場への定着率を聞いてみるのが良いです。
また自分が就労移行支援事業所に通うとなるとどの様なカリキュラムやトレーニングが用意されているかも相談すると利用を始めてから合わないなんてことも少なくなります。
STEP2:実際に就労移行支援事業所の施設を見学する
就労移行支援事業所の雰囲気や事業所の中の様子をチェックすることも大事な選び方のポイントです。
見学会や体験会を用意している就労移行支援事業所もあるので積極的に利用するのが良いでしょう。
通所している障害や難病を抱えている方たちの年齢層や男女比などもみておくのをおすすめします。
STEP3:必要な福祉書類など手続き
就労移行支援制度は国が行っている福祉サービスなので、利用期間中はサービス受給者証というものが必要です。
これはお住まいの市役所や区役所の障害福祉課に電話、もしくは窓口にいくことで受給者証を発行してもらうことができます。
この受給者証は基本的に2年間利用することが可能。つまり就労移行支援事業所も利用期間は基本的に2年間です。
ちなみに就労支援制度利用時に障害者手帳は必ずしも必要ではありません。
障害者手帳がなくても、医師からの診断書や定期的な通院記録があれば申請が通る場合もありますので、窓口に問い合わせてみると良いでしょう。
STEP4:カウンセリングを受ける
サービス受給者証発行までの期間は各自治体によって様々ですが、年末年始や3月などの卒業シーズンなどは役所が混み合い、手続きが遅れてしまうことがあるので注意が必要。
サービス受給者証が発行されたら、就労移行支援事業所の利用が可能になります。
まずは就労移行支援事業所でスタッフによるカウンセリングを受けます。
ここでご自身の現状や希望する就職先、働いてみたい業種を相談すると良いでしょう。
相談内容としてはご自身の強みや長所、障害や病気の現状、短期と長期それぞれの目標などです。
これらを考慮してスタッフがあなたが希望する就職にぴったりのカリキュラムやトレーニングを提案、説明してくれるはずです。
就労移行支援事業所を利用して希望する就職を実現しよう
いかがだったでしょうか、この記事では障害や難病を抱える方に向けて就労移行支援事業所の失敗しない選び方のポイントについて解説してきました。
就労移行支援事業所を利用される障害や病気を持つ方は年々増加しています。
そして需要に合わせてたくさんの民間の就労移行支援事業所が利用者を募集していますが、カリキュラムや訓練の内容、そして就業・就職成功率に大きくばらつきがあります。
通えない、合わないなどといった後悔や無駄のない就労移行支援制度利用のために、この記事を読んで選び方のポイントを抑えていただき、やりがいがあり、希望する就職をぜひ実現してくださいね!