障害者の方の就労移行支援
うつ病とは?障害の原因と社会復帰・就職に向けた就労移行支援の利用方法

うつ病の方が復職して社会復帰目指すなら就労移行支援がおすすめ

うつ病は”こころ”と”からだ”の病気とされ、精神的なストレスと身体的なストレスが重なるなど、様々な理由により脳の機能に障害が起こっている状態です。

最近ちゃんと眠れない、食欲がない、いろんなことに興味がない、気分が落ち込んだ状態が1日中続くなどが当てはまる場合、うつ病と診断される可能性があります。

うつ病になると脳がうまく機能していないので、普段当たり前にできていたこともできなくなったりします。そのため、自分がダメな人間だと感じてしまったり、ネガティブな思考に囚われてしまい、よりつらい状態に陥ってしまいます。

うつ病は早めに治療を始めるほど症状の回復も早いとされています。無理せず早めに専門の機関に相談し、まずはゆっくり休養をとることも必要です。うつ病は「克服する」という意識よりも「うまく付き合っていく」という考え方も大切です。

そしてうつ病の回復とともに社会復帰、職場復帰も考えていくことになります。以前は社会のうつ病への理解も少なく再就職も難しいものもありましたが、今は法律整備によって就労移行支援の制度が用意されたことにより、社会復帰も十分可能な時代です。

この記事ではうつ病への理解とともに就職、社会復帰に向けて就労移行支援制度について、そして就労移行支援を行ってくれる就労移行支援事業所についてお話していきます。

チャレンジド・アソウ 広島事業所 /
チャレンジド・アソウ 大阪事業所 /
チャレンジド・アソウ 新大阪事業所 管理者
サービス管理責任者

監修:池田 倫太郎

株式会社チャレンジド・アソウ
立ち上げの中心メンバー。
就労移行支援事業、就労定着支援事業、
特例子会社の運営を行う。

Contents
  1. うつ病とは?特徴と症状、発症の要因
    1. 自分で鬱だと感じる症状
    2. 周りの人が気付く症状
    3. 体に出る症状
    4. うつ病を発症する要因
  2. 「うつ病」と「抑うつ病」の違い
  3. 原因と治療方法
    1. うつ病の原因
    2. うつ病の治療法
  4. 診断基準とセルフチェックの方法
    1. SRQ-D(東邦大学方式うつ病自己評価尺度)
    2. DSM-5
  5. 非定型うつ・躁うつの特徴
    1. 増加する「非定型うつ」の特徴
    2. 非定型うつ病に対する誤解と理解
    3. 気が付きにくい「躁うつ」の特徴
  6. うつ病の人との接し方
    1. 否定をせず受け入れる
    2. 自分の意見を押し付けない
  7. 病院を受診するとき
    1. 病院の選び方
    2. 病院に行くタイミング
    3. 無理せずにうつ病の症状が悪化した場合は休職制度の利用を考える
  8. 社会復帰・就職のために就労移行支援制度・事業所を利用がおすすめ
    1. 社会復帰を焦らない事
    2. 就職支援の利用を推奨
    3. 回復し、余裕が出てきたら就労移行支援事業所でサポートを受けよう
  9. 就職先として向いてる仕事
  10. 就労移行支援事業所とは
    1. 就労移行支援の対象者
    2. 就労移行支援事業所の利用可能期間
    3. 就労移行支援事業所の利用料金
  11. 就労移行支援事業所の選び方のポイント
    1. 就労移行支援事業所は2種類
    2. 就労定着支援とは
    3. 就労移行支援事業所の選び方
  12. うつ病のかたに就労移行支援事業所の利用がおすすめの理由
    1. 精神障障害福祉手帳が無くても医師の診断書で利用できる
    2. 障害者雇用義務に精神障害が追加
    3. うつ病の利用実績が豊富
  13. 就労移行支援事業所の申し込み方法

うつ病とは?特徴と症状、発症の要因

一般的にうつ病というと「憂うつである」「気分が落ち込んでいる」状態をイメージしますが、こうした状態の症状は抑うつ気分と言い、精神医学では抑うつ状態という用語を使用することが多いようです。

そして、うつ病とは、うつ状態がある程度以上、重度であるときの呼称とされています。

うつ病と一言で表しても、その種類は多岐に渡ります。うつに分類されるものは症状の現れ方や治療法によって異なるため、まずは自分にどのような症状があるか客観的に確認することが大切です。

自分で鬱だと感じる症状

絶望感、憂うつな気分、落ち込んでいる、悲しい、空しい、不安、イライラする、集中力がない、好きだったことを楽しめない、行動を起こす力が出ない、眠れない、自責の念、マイナス思考、消えたい・死にたい気持ちになる、朝片が辛く日暮れにつれて軽快する「日内変動」 などの症状

周りの人が気付く症状

暗い表情、涙もろくなる、反応が薄い・遅い、落ち着かない、飲酒が増える、休みがちになる などの症状

体に出る症状

疲れやすくなる、不眠、睡眠過多、胃の不調、めまい、肩こり、頭痛 などの症状

うつ病を発症する要因

うつ病を発症する要因は複数考えられ、代表的なものは、その原因からみて外因性(身体因性)、内因性、心因性(性格環境因性)と分けることがあります。

うつ病には人によって様々な原因がありますが、典型的なうつ病は内因性うつ病で、うつ状態が一定期間経過すると症状が軽快するとされていますが、治った後も繰り返し再発することがあります。

うつ病の分類

外因性(身体因性)うつ病脳の病気(アルツハイマー型認知症など)、体の病気(甲状腺機能低下症など)、薬剤(副腎皮質ステロイドなど)などが原因となり発症するうつ病内因性うつ病典型的なうつ病のこと。

抗うつ薬が効き、治療しなくても一定期間内に良くなるといわれるが、本人の苦しみや自殺の危険などを考えると、早く治療することが望ましい※躁状態がある場合は双極性障害心因性(性格環境因性)うつ病性格や環境がうつ状態に強く関係するうつ病。

抑うつ神経症(神経症性抑うつ)と呼ばれることもあり、環境の影響が強い場合は反応性うつ病とされる場合もある。

最近では、うつ病発症の原因を重視したうつ病分類とは異なる視点からの分類がよく用いられています。

たとえば、アメリカ精神医学会の診断基準DSM-Ⅳには「気分障害」という項目があり、うつ病性障害と双極性障害に分けて表しています。

「うつ病」と「抑うつ病」の違い

うつ病と一緒に捉えがちな症状として抑うつ状態があります。

抑うつ状態は、「気分が落ち込む」「憂鬱」といった症状があらわれ、様々な精神症状や身体症状がみられます。
最初に述べたようにうつ病と違い、「抑うつ病」という病名はなく、精神医学の使用されている用語です。

抑うつ状態が続くことで「うつ病」「躁うつ病」「抑うつ神経症」という疾患を引き起こしている可能性があります。
つまり、抑うつ状態が重症化すると「うつ病」になるというわけです。

抑うつ状態は誰でも人生のうち1回を経験すると言われ、仕事や趣味によって自然と回復することもあります。しかし、抑うつ状態の期間が長く、症状が強い場合はうつ病や抑うつ神経症になっている可能性があるので、一度専門の医療機関を受診することをおすすめします。

原因と治療方法

うつ病の原因

典型的なうつ病といえるのは、前述した要因のなかの内因性うつ病で、一定時間うつ状態が持続しますが、抗うつ薬が効き、治療しなくても一定期間内に良くなるとされます。この状態はうつ病性挿話と呼ばれます。うつ病性挿話は再発することがあるのも特徴です。

内因性うつ病は環境から受けるストレスなどがきっかけとなる場合だけでなく、何も原因と考えられることがないまま発症するケースもあります。

このタイプのうつ病は、脳内の神経伝達物質(セロトニンやノルアドレナリンなど)の働きが悪くなっていると推察されていますが、これはセロトニンやノルアドレナリンに対する薬が効くことがあるためであり、未だはっきりと原因が解明されたわけではありません。

そのほか、外因性(身体因性)うつ病や心因性(性格環境因性)うつ病などへの脳内神経伝達物質の関与についても、はっきりと分かっているわけではないと考えておきましょう。

さらに、後述する非定型うつに分類されるうつ病では、環境や性格面の影響が大きいことが多いため、セロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質の影響がそれほど大きいとは考えられていません。よって抗うつ薬が効かない場合もあるので、周囲のアドバイスが逆効果になることもあり注意が必要です。

うつ病の治療法

うつ病の治療法は、発症の要因が様々であるように、1人1人異なります。うつ状態を引き起こす原因がはっきりしているなら、その原因を取り除くことから始めましょう。

典型的な内因性うつ病ならば薬物療法での改善が期待できます。しかし、軽度のうつ病の場合、薬物療法の効果があまり期待できないことがあるので、薬での治療が絶対というわけではありません。

自分には本当に薬での治療が必要なのか、主治医に都度確認しながら治療を受けるようにしましょう。

性格や環境の影響が強い心因性(性格環境因性)うつ病の場合はカウンセリングや精神療法的アプローチが効果的とされています。時には環境の整備も必要です。

ほかの病気や薬が原因となって発症する外因性(身体因性)うつ病の場合は、病気の治療・完治、処方されている薬の中止・変更などを考える必要があります。外因性(身体因性)うつ病や心因性(性格環境因性)うつ病の場合でも、うつ状態が重症の場合は抗うつ薬による治療も平行して行う必要があります。

うつ病の方はまずは休むことが必要だと休職を進める場合がありますが、一概にうつ病の方すべてが休職すべきということはできません。

仕事を休んでじっくりと休養することが必要な場合と逆に仕事を続けた方がいい場合もあります。このように仕事ひとつをとってもうつ病の治療方針はひとつではないのです。

うつ病の治療に関してわからないことや不安なことが出てきたら主治医に相談することが大切。何でも相談できる関係を主治医と築くことはうつ病治療の第一歩です。

主治医が治療に関する不安・疑問にちゃんと答えてくれない、自分の話をちゃんと聞いてくれない、というような場合は、セカンドオピニオンで他の複数の専門家の意見を聞き、納得できる治療を受けるようにしてください。

治療を受ける場合は、「うつ病」と一括りに考えて治療を受けるのではなく、「うつ病にもいろいろある」「治し方は一つではない」ということを理解しておくことが重要です。自分のうつ病と、他人のうつ病は違うものなので、自分のうつ病の症状にあった治療法を主治医と相談しながら取り組んでいきましょう。

診断基準とセルフチェックの方法

うつ病の診断基準は、以下のSRQ-DやDSM-5といったものを用いるのが一般的です。自分でもチェックすることができるので、確認してみると良いでしょう。ただし、セルフチェックはあくまでも参考程度に考え、病院で専門家の診察を受けるようにしましょう。

SRQ-D(東邦大学方式うつ病自己評価尺度)

以下の質問に、「いいえ」「ときどき」「しばしば」「つねに」の4択で回答します。

1 体がだるく疲れやすいですか
2 騒音が気になりますか
3 最近気が沈んだり気が重くなることはありますか
4 音楽を聴いて楽しいですか
5 朝のうち特に無気力ですか
6 議論に熱中できますか
7 くびすじや肩がこって仕方がないですか
8 頭痛持ちですか
9 眠れないで朝早く目覚めることがありますか
10 事故や怪我をしやすいですか
11 食事がすすまず味がないですか
12 テレビを見ていて楽しいですか
13 息がつまって胸苦しくなることがありますか
14 のどの奥に物がつかえている感じがしますか
15 自分の人生がつまらなく感じますか
16 仕事の能率が上がらず何をするにもおっくうですか
17 以前にも現在と似た症状がありましたか
18 本来は仕事熱心で几帳面ですか

回答が終わったら、いいえ:0点、ときどき:1点、しばしば:2点、つねに:3点として数値を合計してください。(※「2」「4」「8」「10」「12」の質問は加点しない)

合計した数値を以下の表と照らし合わせ、10点以下なら抑うつはなし、16点以上なら抑うつ傾向ありと判断できます。

10点以下 抑うつはなし
11~15点 境界領域
16点以上 抑うつ傾向あり

DSM-5

以下の症状のうち5つ(またはそれ以上)が同じ2週間の間に存在し、以下の症状のうち少なくとも1つは「①抑うつ気分」、または「②興味または喜びの喪失」である場合、うつ病と診断されます。

ほとんど1日中、ほとんど毎日の抑うつ気分
ほとんど1日中、ほとんど毎日の、すべて、またはほとんどすべての活動における興味または喜びの著しい減退
食事療法をしていないのに、有意の体重減少、または体重増加
ほとんど毎日の不眠または過眠
ほとんど毎日の精神運動焦燥または制止
ほとんど毎日の疲労感、または気力の減退
ほとんど毎日の無価値感、または過剰であるか不適切な罪責感
思考力や集中力の減退、または決断困難がほとんど毎日認められる
死についての反復思考や特別な計画はないが反復的な自殺念慮、または自殺企図、または自殺するためのはっきりした計画

※上記症状により著しい苦痛または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能障害を引き起こしている
※これらの症状は一般身体疾患や物質依存(薬物またはアルコールなど)では説明できない

これら基準を参考にした上で、自分の症状に不安がある場合には病院で診察を受けるようにしましょう。

非定型うつ・躁うつの特徴

増加する「非定型うつ」の特徴

うつ病は様々な分類が提唱されています。定型うつ病はメランコリー親和型うつ病、内因性うつ病のような典型的なうつ病の症状で、自分を責めたり自傷行為に至る傾向があります。

一方で、非定型うつは環境や状態によって調子が良くなったり悪くなったりするうつ病で、自分以外のものに攻撃的になる傾向があります。非定型うつは別名が複数あり、逃避型うつ、ディスチミア型うつがあり、またメディアの造語として新型うつなどが挙げられます。

個人で差がありますが、以下では非定型うつで見られる症状の一例を挙げていきます。

  • いいことがあれば調子がよくなり、嫌なことや悪いことがあれば気分が落ち込む「気分性反応」がみられる
  • 楽しい時の興味や喜びは喪失しない
  • 食欲の低下や不眠が見られず、一方で食欲の増加や過眠が見られる(逆自立神経症状)
  • 全身に疲労感や、体が鉛の様に重く感じる倦怠感(鉛様疲労感)がみられる
  • 自分には価値がない、悪いことをしているかもしれないといった自責の念はみられず、他罰的になる
  • 夕方~夜にかけて憂鬱になるなど、症状が出やすい
  • 漠然とした不安感や恐怖感にかられる
  • 褒め言葉が皮肉に聞こえるなど、人間関係において過敏に反応・感情的になる
  • プライドや自己愛が強く、指摘されたり意に介しない事をさせられるのが耐え難い

ここのように、様々な症状が見られます。非定型うつの人口は年々増えており、若い人を中心に100万人を超えているともいわれています。

現代の「団塊の世代」の人たちが若い頃には「定型うつ病」が流行っていたため、今の若い人たちの間で流行る「非定型うつ」は理解し難いこともあり、世代違いでの人間関係がうまくいかないことも、この病気の一つといえます。

非定型うつ病に対する誤解と理解

この病気の難点は、周りの人の理解を得難いことです。

職場や学校ではうつ状態で休んでいるのに対し、プライベートでは元気な様子の患者を見た周りの人は、仮病などを疑い、不信感や偏見の目を持つことが多いのです。

一方で、患者は環境に気分が左右されることで苦しみ、疲れ、困っているのです。

気が付きにくい「躁うつ」の特徴

うつ状態は落ち込んだりふさぎこんでしまい、活動的でないため破壊行為や迷惑行為に走ることはあまりありません。

しかし、躁うつ状態は一時的に活動的な状態になり、極端な行動に走ることがあります。力なくふさぎ込んでいると思えば激しく怒り人を罵る発言をしたり、衝動買いや、時間を問わない迷惑行為、突然の仕事の再開、多弁、不眠や食欲などの躁状態になるのです。

躁うつ病はうつ状態と躁うつ状態を繰り返します。躁うつ病の難しい所は、人によっては躁状態になるサイクルが年に数回など、長いスパンで見なければわからない場合もあり、周りの人も本人も躁状態の様子から「うつが治った」と思って安心してしまうのです。

うつ状態と躁うつ状態では処方される薬も違ってくる為、正確な診断をするためには躁・うつ両方の症状を記録するなど、周りの人が協力することで正確な診断に繋がります。

うつ病の人との接し方

うつ病の方と上手く付き合っていくためには、本人だけでなく家族や採用する側の企業が症状などを正しく理解する必要があります。

そこで、下記2ポイントをうつ病の方を接する場合は気をつけてみて下さい。

否定をせず受け入れる

家族や周りの人がうつ病にかかると、「死にたい」「自傷行為をした」「薬・アルコールを大量摂取した」などの話を聞く場合があります。これらは「しがみつき行為」と呼ばれ、自分が生きている実感を得るための行為です。

うつ病の人に対する接し方は「当事者の生き方における対処法を変えない事」が原則とされています。

例えば、休みたくないという人に「休むべき」、自傷行為や自殺行為をした人に「二度とやるな」、死にたいという人に「そんなこと言ってはいけない」といったような対応は避けるべきで、うつ病の人の考えや行動を否定する言葉を返さないことを意識することが大切です。

うつ病の人は、長期にわたり自分で自分を否定した末、それでも生きるために必死になっている心の様子を発言・行動で示しているため、相手の言葉を引き出すように受け入れていくと良いでしょう。

自分の意見を押し付けない

うつ病の人は思考が自己否定的な状態になっていることが多く、どんな話を聞いても「自分はダメだ」というように思考回路が否定的な考えになり、非常に疲れている状態です。

うつ状態は自己否定の考えで自分を断崖絶壁に追い込んでいます。そこに、他人の意見を押し付けると足場ごと崩れてしまうのです。「みんな同じだよ」「落ち込んでいられないよ」「そういう考えはやめた方がいい」など、意見を強要せず優しく受け止めることが大切です。

また「頑張れ」という言葉を言ってはいけないことは多く知られていますが、これはうつ病の人にとっては崖っぷちにいる所で背中を押されているのと同じ感覚なのです。

頑張れと言われたうつ病の人からは「今でもこんなに頑張って生きているのに」、「もうこれ以上頑張れない」、「どう頑張ったらいいんだ」というような反応があるように、一見元気づけたい言葉にも捉えられますが、うつ病の人には「頑張りなさい」という意見を押し付けているので注意が必要です。

病院を受診するとき

病院の選び方

うつ病の疑いがあり、病院での受診を考えている場合は精神科に行くと良いでしょう。最近はメンタルクリニックなどの名目にされている場合もあります。

また、心療内科や神経内科は、内科などを中心にしている医師が心の不調も受け付けているという場合が多いため、精神面を中心に受け付けている精神保健指定医が在籍している精神科で受診することをおすすめ します。

病院に行くタイミング

生活に支障が出るほどの落ち込みやイライラ、意欲の低下、心理的な違和感などの症状が続く場合は、精神科病院を受診するのが良いでしょう。

症状が続いて受診を考える目安は2週間とされています。心と体は連動しているため、心理的な負担は体に現れます。

例えば、うつ状態の自覚がなくても、耳鳴りや胃痛、不眠など様々な変化が体に現れ始め、仕事や学校に行けなったことをきっかけに病院を受診すると心理的要因が判明されるということもあります。

「こんなことで受診なんて」と思いとどまるより、深刻化する前に専門家に相談することが大切なのです。

無理せずにうつ病の症状が悪化した場合は休職制度の利用を考える

うつ病の症状が出た場合はまずは心療内科や精神科がある病院を受診して治療を早めに始めることをおすすめします。

また、医師と相談しながら仕事を続けるか退職するかを決める必要があります。

もし、正社員であれば休職制度を利用できる可能性があるので、会社の上司に相談してみて下さい。

休職制度が利用できれば、傷病手当が需給できたり、長期的に休暇を得らえたりと治療に専念することができます。

ただし、現在の職場がうつ病になった根本的な原因がある場合は、仕事復帰しても再び再発してしまうリスクが高くなってしまうため、休職ではなく退職して自分に合った仕事や環境へ再就職という方法もあります。

社会復帰・就職のために就労移行支援制度・事業所を利用がおすすめ

社会復帰を焦らない事

うつ病は、うつ病になるまでの時間より治るまでの時間の方が何倍もかかると言われています。厚生労働省の発表ではうつ病の再発率は60%となっており、再発を繰り返すと再発率はさらに高くなっていきます。

会社を休職・退職して「お金がない」「仕事をしていないのが情けない」と焦りの理由は人それぞれですが、うつ病の症状は「これ以上続けるのは危険」と体が発しているサインなのです。

うつ病と診断されたら復職を焦らず、まずはしっかりと療養するようにしましょう。そして、徐々に社会に復帰するための訓練やリハビリを経て、短時間勤務や障害者枠などで調子の波を調節できる環境のもとで社会復帰することが重要です。

症状の再発を防ぐには本人が社会復帰を焦らないこと、周りの人も休業中に安心できる環境を作っていくことが復帰への近道なのです。

就職支援の利用を推奨

うつ病の症状が安定してきて社会復帰を目指すものの、復学や就労には至らないという方もいるでしょう。

このような場合は、社会復帰に向けて必要なスキルを身に着ける支援機関を利用することをお勧めします。

支援機関のうち、就労移行支援事業所では診察、服薬、体調管理といった生活面も視野に入れ、働くためのビジネススキルやコミュニケーションの取り方などを練習して、仕事探しや就職・転職に繋ぐことができます。

就労移行支援事業所は就職だけでなく、就職後の職場定着もサポートしてくれます。定着支援のある・なしでは、就職後の職場定着率が約22%も差があるといわれています。

うつ病の人が社会復帰や継続した就労をするためには、支援機関や相談相手がいることがとても重要なのです。

回復し、余裕が出てきたら就労移行支援事業所でサポートを受けよう

就労移行支援事業所は就労移行支援制度の法整備によってはじめられた、病気から回復されて社会復帰を目指す方や障害のある方々が就職のためのトレーニングを受け、仕事を見つけるための事業所のことです。

就労移行支援については次の項で詳しく解説していきます。

就職先として向いてる仕事

うつ病の方は、治ったと思っても職場で人間関係や仕事の精神的ストレスや肉体的ストレスによって再就職して仕事をしても再び再発してしまう可能性もあります。

また、前回仕事でうつ病になったトラウマから就職できないと思っている方もいるかもしれません。

しかし、自分に合った仕事を選び、いきなり正社員ではなくアルバイトやパートなど無理のない範囲から始めて仕事に慣れていくことも1つの方法です。

では、うつ病の方にとって最適な仕事や就職先はどんな職業が該当するのか見てみましょう。

  • 梱包・清掃作業
  • 一般事務
  • 倉庫管理

どれも成績ノルマのない仕事であり、勤務時間に決まった仕事を行う事務や軽作業の職種がうつ病の人が就職先と選んでいる傾向があります。

企業もメーカーや運輸業、飲食店、公務員など多岐に渡っています。

また、最近は在宅ワークの求人募集も増えていたり、クラウドソーシングに登録すれば、ライターやデザインなどの仕事受注して自分のペースで仕事ができるなど選択肢も広がっています。

ただし、うつ病の再発リスクの心配を考えると自分の就職活動や求人募集の選び方が合っているのか不安ですよね。

そんな時は就労移行支援事業所を利用して専門家のアドバイスや訓練を受けながら自分に合った仕事を選ぶことをおすすめします。

では、次からは就労移行支援事業所のことや、利用できる就労移行支援について詳しく確認していきたいと思います。

就労移行支援事業所とは

就労移行支援事業所は基本的に地方自治体から指定を受けてサービスを提供しています。

全国には約3,000カ所以上の施設があり、ほぼどの自治体にも一ヶ所は就労移行支援事業所があるので意外と身近な存在でもあります。

就労移行支援事業所の大きな特徴としては以下のものが挙げられます

  1. 社会復帰や就職をするにあたり生活のリズムを作ることができる
  2. 仕事を続けていく上で病気や障害との付き合い方、コントロールの仕方を学ぶことが出来る
  3. 希望する就職に向けた一人一人に合わせたサポートを受けることが出来る
  4. 就労移行支援事業所に通いスキルアップやトレーニングを受けることが出来る
  5. 就職活動のサポートや就職後の相談なども可能

以上、どれもうつ病から回復された方や障害がある方にはとても重要なサポートです。

病気を持つ方や障害を持っている方にとって社会復帰や就職などは自分自身にとっても周りの家族にとっても時間がかかる大変な作業です。

しかし、根気強くご自身のペースで就労移行支援事業所に通い、うまく自分のうつ病などご自身の病気や障害と付き合っていく、これが大事です。

病気が回復したからといって、障害を持っているからといって就職を悲観する必要はありません。就労移行支援事業所で社会復帰や仕事を見つけられた方はたくさんいらっしゃいます。

就労移行支援の対象者

就労移行支援を利用できるのは、下記の障害がある方となります。

  • 精神障害、身体障害、知的障害、発達障害、難病のある方
  • 8歳~65歳未満

一般企業への就職を希望する幅広い障害のある方が利用できるのが就労移行支援の魅力。

また、就労移行支援を受けるには障害者手帳がなくても、医師の診断や自治体判断で利用することが可能です。

就労移行支援を利用するハードルは低いのでぜひ利用することをおすすめします。

就労移行支援事業所の利用可能期間

就労移行支援事業所の利用期間は原則2年間。この2年間の間にどれだけ就職するためのスキルを身につけ、病気や障害との付き合いをマスターするかが社会復帰や就職、就学への大きなポイントとなります。

もちろん病気の程度や障害の大きさは人によって異なりますので、1ヶ月でトレーニングを終える方もいれば2年間フルに就労移行支援事業所を利用する方もいらっしゃいます。就労移行支援事業所に通う期間は人それぞれです。

せっかく就職しても自分に向いている仕事でなければ続きません。ここでやりたい仕事とのミスマッチをなくすことが継続して仕事続ける成功のカギになるでしょう。そのためにも就労移行支援事業所の専門家によるサポートが必要となります。

就労移行支援では、就職活動のために「準備→企業インターン→就職活動」という大きな流れが一般的。

就職活動のための準備の中にはパニックにならない、怒ったり泣いたりするなどの感情や精神のコントロールトレーニング、さらには就労移行支援事業所に決まった時間に通うことによる生活リズムを作ることなども含まれます。

就職後は仕事が定着できるよう原則6ヶ月の就労移行支援が設けられています。

就労移行支援の利用期間は延長できる?

なお、はじめに就労移行支援の利用期間は原則2年と言いましたが、これには例外があります。

もし、就労移行支援を利用して2年間で就職できなかった場合、利用期間の延長申請が可能です。

ただし、就労移行支援の利用期間が延長が認められるかは、市区町村の審査会の判断によって異なり、認められれば最大で1年間の就労移行支援が継続して利用できます。

自治体によっては、就労移行支援で一般企業へ就職できない場合は、就労継続支援の利用を薦められるケースもあるようです。

就労移行支援事業所の利用料金

就労移行支援事業所の自己負担額は前年度の世帯所得に応じて算出されます。

世帯所得とは支援を受ける本人と配偶者の収入の合計のこと。親の収入は含まれません。

細かい条件はありますが、目安としては世帯所得が300万円以下では無料、600万円以下であれば9,300円、それ以上であれば37,200円となります。

詳しくは弊社を含め、利用したい就労移行支援事業所に問い合わせてみて下さい。

就労移行支援事業所の選び方のポイント

就労移行支援事業所の特徴を知っていただいた上で次は就労移行支援事業所のことをもっと深く知っていただき、それからどのようなポイントを考慮して就労移行支援事業所を選べば良いのかを見ていきましょう。

就労移行支援事業所は2種類

就労移行支援事業所には「就労移行支援」と「就労継続支援」の2種類があることをまずは知っておきましょう。

時間の管理方法から、ビジネスマナーやパソコンスキルなど、一人ひとりの目標や希望する仕事に合わせて就労移行支援を行っています。

就労移行支援とは

就労移行支援は、一般的な企業や会社への就職を目指す病気から回復された方や障害を持つ方対象に、就職する上で必要な知識やスキルを身につけることを目的としたサポートのこと。

時間の管理方法から、ビジネスマナーやパソコンスキルなど、一人ひとりの目標や希望する仕事に合わせて就労移行支援を行っています。

就労継続支援とは

就労継続支援は一般的な仕事に就職することが困難な方に向けて働く機会を提供するサポートです。就労継続支援には雇用契約がある「就労継続支援A型」と、雇用契約のない「就労継続支援B型」の2種類が存在します。

就労移行支援で就職できなかった場合、就労継続支援のハードルが厳しい場合に就労継続支援を受けることになります。

就労定着支援とは

就労移行支援とは別に就労定着支援という制度が2018年4月からスタートしており、障害者へより手厚い支援制度が確立されています。

これまでも就労移行支援事業者が就職後の定着支援として6ヶ月間支援していましたが、より安定して働けるよう定着サポートが強化されたかたちです。

就労定着支援は、就労移行支援で入社後6ヶ月間の定着支援を受けたあと、3年間受けることができます。

就労移行支援事業所の選び方

就労移行支援事業所を選ぶ時にどういうポイントを見れば良いのでしょうか。就職や社会復帰という成功に導くのにぜひ抑えたいポイントはこちら

  • 就労移行支援事業所のスタッフがきちんとケアしてくれるのか
  • 就労移行支援実績が豊富かどうか
  • 一人一人にあった就労移行支援のカリキュラムが用意されているか
  • 同じ障害がある人の就労移行支援実績が豊富か

この知名度や評判だけでなく3つが就労移行支援事業所選びには大切です。

就労移行支援事業所のスタッフがきちんとケアしてくれるのか

就労移行支援事業所には就労支援や生活支援、職業支援といったそれぞれの専門家がスタッフとしています。そのスタッフの質が大事です。

様々な研修による経験はもちろん様々な病気、障害への対応ができるのかどうかが就労移行支援事業所を選ぶポイントの1つになりそうです。

就労移行支援実績が豊富かどうか

こちらも就労移行支援事業所選びの大事な要素。就労移行支援事業所を選ぶ際には公式HPを見て就労率や就労先の割合が記載された就労移行支援事業所を見つけるのが良いでしょう。

実績豊富な就労移行支援事業所のほうが、あなたに向いている仕事を見つける可能性が高くなります。

就労移行支援事業所によっては、就職先の主な企業名などを公表しているとこもあるので、より参考になります。

一人一人にあった就労移行支援のカリキュラムが用意されているか

病気や障害の数だけ人それぞれケアするべきポイントは違います。就労移行支援事業所の中でも一人一人にあったカリキュラムを用意しているところを選ぶようにしましょう。きちんとトレーニングが設定され、ゴールに向けて道筋が立てられているかが就職や社会復帰へのポイントです。

また、企業とのネットワークが豊富な就労移行支援事業所であれば、就職前に企業の職場を見学したり、インターンとして仕事を体験できるので、自分により合った仕事を選ぶことができます。

就労移行支援事業所の支援内容はしっかりと確認しましょう。

同じ障害がある人の就労移行支援実績が豊富か

就労移行支援事業所では、様々な障害がある方を一般企業等へ就職できるようサポートしていますが、就労移行支援事業所によって症例ごとの実績が異なります。

例えば、身体障害のある方が多く利用する就労移行支援事業所があれば、弊社のようにうつ病め精神障害のある方が多く利用している就労移行支援事業所もあるということです。

この場合、うつ病の方が多く利用する就労移行支援事業所のほうがノウハウや実績が豊富なため、より適切な就労移行支援を受けることができます。

うつ病のかたに就労移行支援事業所の利用がおすすめの理由

うつ病の方が仕事を探したり、就職を希望したりする場合に就労移行支援事業所の利用をおすすめする主な理由は下記の3つとなります。

では、就労移行支援事業所の利用がおすすめなそれぞれの理由を確認していきましょう。

精神障障害福祉手帳が無くても医師の診断書で利用できる

まず、就労移行支援事業所は精神障害福祉手帳が無くても、医師の診断書があれば利用できるので敷居は非常に低いのが特徴です。

特にうつ病のかたは病院で治療を行っているけど、精神障害福祉手帳を所持していない人もいます。

たまに障害者福祉手帳を持っていないから就労移行支援が利用できないと思ている方がいますが、医師の診断書等があれば利用できるのでまずはかかりつけの医師に相談してみると良いでしょう。

就労移行支援が受けられれば、無理せず働きながらうつ病の治療を続けながら働くことが可能です。

障害者雇用義務に精神障害が追加

平成30年4月から障害者雇用義務に精神障害者が追加されました。

障害者雇用義務とは、事業主(企業や公共団体)に対し、障害者をある一定の確率以上で雇用することを義務付けた制度です。

こちらに精神障害者が新たに加わったことで、採用側も以前にも増してうつ病の方に対して積極的な採用が期待できます。

就労移行支援事業所では障害者雇用に関するノウハウや情報は豊富に有しており、うつ病の方一人ひとりにあった最適な仕事を提案可能です。

多くの障害者の就職をサポートしてきた経験から多くの就労移行支援事業所は企業からの評価も高く、就職活動もスムーズに進めることができます。

うつ病の利用実績が豊富

弊社チャレンジド・アソウもそうですが、うつ病など精神障害のある沢山の方が就労移行支援事業所を利用して一般企業へ就職しています。

したがって、実績やノウハウが豊富ですので、うつ病の方に最適な訓練や仕事探しを提案することが可能です。

就労移行支援事業所は様々な障害者が利用しているため、事業所によって身体障害者が多かったり、精神障害者が多かったりと利用者割合が異なります。

したがって、うつ病の方が就労移行支援事業所を利用する場合は、精神障害者のサポート実績が豊富な就労移行支援事業所を利用しましょう。

ちなみに弊社では精神障害者の利用割合が7割以上と、就労移行支援事業所の中でも特に豊富な実績を誇っています。

就労移行支援事業所の申し込み方法

就労移行支援事業所とはどういったところか、就労移行支援事業所に通うことによるメリット・選び方を知っていただいた上で実際に資料請求をしたり就労移行支援事業所を見学してみましょう。

就労移行支援事業所を利用したい場合は市区町村の窓口で紹介してもらうことも可能ですが、インターネットで探して直接問い合わせることも可能です。

就職、社会復帰に向けてまずは行動に移してみることが大事です。ぜひ就労移行支援事業所で就労支援を受けてみてください。

その際は、いきなり申し込みを行うのではなく、就労移行支援事業所の資料や見学などに参加して自分との相性を見極めてみましょう。

弊社チャレンジド・アソウでも多くのうつ病の方が就労移行支援受けて希望の職場へ就職を実現しています。

就労移行支援に興味がある方だけでなく、仕事や就職への不安がある方もお気軽にご相談下さい。

チャレンジド・アソウの就労支援の特徴

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