メイン画像へジャンプ
障害者の就労移行支援事業所チャレンジド・アソウ

メニュー

ホーム >  障害について知ろう >  強迫性障害とは?症状と治療法-就職・仕事復帰に向けて
障害について知ろう
障害について知ろう

強迫性障害とは?症状と治療法-就職・仕事復帰に向けて

ここからページの内容です

強迫性障害とは?症状と治療法-就職・仕事復帰に向けて

監修:池田 倫太郎

株式会社チャレンジド・アソウ立ち上げの中心メンバー。就労移行支援事業、就労定着支援事業、特例子会社の運営を行う。

チャレンジド・アソウ広島事業所 / チャレンジド・アソウ大阪事業所 / チャレンジド・アソウ新大阪事業所 管理者 サービス管理責任者

目次

強迫性障害とは

生活の中で自分の意に反した不安や不快なイメージを抱き、抑えようとしても抑えられずにその考えを打ち消そうとして、過剰な行動を繰り返すのが強迫性障害強迫神経症)です。

些細なことが気になって止められず、そのことで及ぼすあらゆる影響に本人も苦しみ、家族や周囲の人たちにも大きな負担となります。

わずかな汚れが気になる、戸締りをしたか何度も確認しないと安心しない、些細な事に対しても縁起の良い数字でないと気が済まないなど、これらの症状は不安が基礎となる症状なので、不安障害に分類される神経症の一つです。

強迫性障害(強迫症)には大きく分けて「強迫観念」と「強迫行為」の二つの症状が挙げられます。

自分の意思に反して何度も思い返す「強迫観念」

自分の意思に反して何度も思い返す「強迫観念」

強迫観念は、不安、恐怖といった嫌な感情や精神的な苦痛の原因から現れるものです。自分の意に反して何度もイメージが繰り返し思い浮かぶため、思い過したり抑え込んだりすることが難しく、強迫観念を打ち消したい衝動に駆られるのです。

強迫観念は日常生活の些細なことがきっかけで現れるとされています。

  • 人とすれ違った後に自分が原因で事故が起こり、その人に大けがをさせるのではないか
  • トイレやくしゃみなど、同じ空間にいるだけで目に見えないくらいの粒から汚染が広がるのではないか
  • 家のドアの鍵を掛けたかを確認しても、記憶違いではないのかと思い不安になる
  • 人の些細な発言や行動から執拗に詮索し、質問して回る
  • 自分の行いが正しくできていたかどうかの疑惑が生じて何度も確認する
  • 物の数や回数、順番、色、対称など縁起の良し悪しを気にして、悪いイメージの物に苦痛を感じる
  • 自分の体(虫歯、病気、体臭、皮膚のできもの等)や触覚、他の人には問題ない事を過剰に気にする
  • 近隣の生活音や動物の鳴き声など、特定の音が聞こえるのが気になり避けようとする

強迫行為の現れ方

強迫行為の現れ方

強迫行為は強迫観念を打ち消したい衝動で起きる行動です。強迫行為を行うことで一時的に安心しますが、次に同じような状況になった時、また強迫行為をせずにはいられなくなります。

強迫観念と強迫行為の悪循環を繰り返しているうちに、症状に捕らわれる時間が増えて日常生活に支障が及びます。

強迫行為には以下のような例が挙げられます。

  • トイレの後はシャワーで全身を洗い服も全て着替える
  • 鍵を何度も掛けなおしに戻る
  • ゴミを捨てる前にゴミ箱から全部出して一つ一つ確認する
  • 鏡を覗き込み、左右対称と思えるまで髪を切り続ける
  • 自分が通った道で誰か事故を起こしてケガをしたのではないか、戻って確かめる
  • 頭の中で大丈夫かを確認して言葉に出したり、回数を数えたりする

強迫行為は必要以上に繰り返し・やり過ぎが多く、常識や科学的に基づかなく合理的でない方法を取ります。このような自分の中の独自のルールに従って行われる行為は「儀式行為」と呼ばれることもあります。

石鹸や洗剤を使いすぎたり洗濯しなければと思うため、皮膚が荒れたり、自宅で洗濯できないコートやジャケットは着ることができないため、冬でも薄着で外出することもあります。

繰り返すほど強化される「強迫行為」

物や場所、数といったその人にとって強迫症状を引き起こすきっかけとなるものを「トリガー」と呼びます。トリガーは「引きがね」という意味です。

トリガーが引かれた状態になると、強迫観念が生じて強迫行為をしたくなります。

強迫行為を終えると、不快感や苦痛状態から抜け出しますが、これは一時的なものとされています。再びトリガーが引かれる状態になった時、また強迫行為をせずにいられない衝動に駆られ、繰り返せば繰り返すほど症状が重くなる悪循環に陥るのです。

症状が重くなるにつれ、時間が奪われる

強迫症が発症すると、依然は特に何も感じなかった行動の一つ一つに苦痛が伴い、対処に時間がかかるようになります。自身でも「どうしてこんなことに時間をかけているのかわからない。以前のようにきちんとしなくては」と焦れば焦るほど緊張や不安が増して悪循環に陥ってしまうのです。

コントロールが難しい

強迫症状が重くなるにつれ、自分の意思で強迫行為を中断したり、抑えることが難しくなります。自分でも心の中では本当はやりたくないのにやらざるを得ない、やりすぎなのはわかっているという違和感や不合理感を抱えて苦しんでいます。

何度も強迫行為を繰り返すうちに、強迫症になる前はどうしていたのかが思い出せずに悩むのです。

強迫行為をしている時の状態

強迫行為をしている時は、強迫観念による不安や恐怖、嫌悪感、怒り、罪悪感などの感情を無くそうと一心不乱になっています。

注意が全て強迫観念の対象物に集中しているため、強迫行為を行っている時は綱渡りで一歩も踏み外してはいけないような極度の緊張感が走っています。声をかけられたり、行為を遮られると最初からやり直しをしなければならないと感じて気が気ではない状態なのです。

子供と発達障害者の強迫症

子供と発達障害者の強迫症

発症の時期と症状の違い

強迫症の発症が最も多いとされている年齢は18歳~20代中頃ですが、18歳未満の子供の頃に発症することも珍しくはありません。

子供の場合は学校でのトイレを我慢したり、机やイス、文具の一つ一つの位置が常に気になって直す、強迫行為を不審な目で見られるのを恐れて塞ぎがちになってしまうなどで生活に支障をきたします。

成長過程にあたる子供は、言葉の能力や考え方、捉え方も発達途中のため強迫観念にも影響します。

例えば、児童期であれば、「ばい菌がついていて、感染しそう」「いじめっ子が触った物は汚い」「集めたゴミが動き出すかもしれない」というように、不快感を表す理由が現実的でなく感覚的で漠然としたものです。

子供の強迫性障害の場合は、大人と比べて家族が巻き込まれやすいと言われています。家族にも過剰に手を洗うことや、準備などが正確にできているかを何度も確認することを求めます。巻き込まれた家族は疲れてしまい、きつく叱ることもありますが、強迫行為を制限されてパニックを起こす場合もあります。

しかし、子供の要求のまま家族が動いてしまうと家族以外の人と過ごすのが難しくなるため、不安であっても自分でさせることや、要求された強迫行為をしないなど、落ち着いた様子で接することが重要です。

もし強迫行為を我慢できた時は、そのことをしっかり受け止めて褒めること、不安事が実現しなかったという経験を増やすことで、強迫行為に及ぶ不安の軽減にもつながります。

発達障害との併発

発達障害は脳の機能障害の一つで、日常生活や社会参加に支障が生じることがあります。

コミュニケーションや折り合いをつけることが苦手、独特なこだわり・ルール、感覚の過敏・鈍感の極端さなどがあり、他の人が当たり前にしていることがうまくできないため、生活の中で不安や戸惑いを強く感じることが多いのです。

そのため、二次的に強迫症を引き起こす人も少なくありません。

発達障害がある人は自分はどこか人と違うのではないかという不安があり、警戒心が過剰となって強迫症を引き起こすことがあります。

独自のルールやこだわりも繰り返し行動を起こす為に影響が大きいのです。じっとしていられない多動性のある人は、強迫行為を我慢することが難しいため、すぐに行動に起こしてしまいます。

強迫性障害の治療法

強迫性障害の治療法

強迫性障害の治療は、「認知行動療法」と「薬物療法」があります。この二つを併用するとより効果的ですが、別の精神症状を抱えている場合もあり、状態によって治療法は異なってきています。

治療を受けるためには、まず医療機関で医師による診断を受けることになります。他の症状を改善していくには、適切な診断が重要となります。

強迫症に対する認知行動療法とは

認知行動療法とは、認知行動感情身体環境が影響し合うことを基に考えて構成されています。

この5つのうち感情と身体、環境は簡単に変えることは困難ですが、認知と行動で変えられる部分を見つけてアプローチしていきます。

認知行動療法は行動を変えていく治療法を「第一世代」、認知に焦点を当てた治療法を「第二世代」としてきましたが新しい流れとして、自分の抱えている問題や苦しみの体験を抱えたまま受け止め、前に進んでいく方針の認知と行動の二つの面に焦点を当てた「第三世代」があります。

強迫症の治療は、症状の悪循環をもたらしている「行動」に対して働き掛けていきます。そこがうまくいくと、次第に「認知」の症状である強迫観念、不安、嫌悪感、恐怖などの感情に対しても影響されていくのです。

認知行動療法では、アセスメントといって症状とそれに関連した問題となっている事に焦点を当てていきます。

不安や苦痛を数「主観的不安(または不快)尺度(SUD)」を用いて数値化することで、刺激に対する苦痛を記録し、そのデータを基に暴露反応妨害を行い段階的に止めていく事を目指します。

暴露反応妨害(ばくろはんのうぼうがい)とは

衝動のまま強迫行為を続けている限り、強迫症の改善は難しいとされています。強迫症は、強迫観念と強迫行為の二つの悪循環を断ち切る必要があります。

暴露反応妨害(ばくろはんのうぼうがい)は十分な時間を要し繰り返し向かい合うことで、少しずつ不安や苦痛に対する変化に意識を向けていき、強迫行為をしなくても不安を克服できる方法を、行動を通じて意識付けするものです。

暴露

例えば、汚いと思って避けていたドアノブを直接手で握るのを何度も行います。強迫症状を引き起こす刺激に自分をさらしていきます。

反応妨害

ドアノブを握った後、ふきとりや手洗いをしたりしないようにするなど、嫌な刺激に対する強迫行為をできるだけしない状態を体験します。

暴露によって苦痛や不安などの感情が次第に鈍く変化していく工程を「順化」といいます。順化には2つの工程があります。

まず、1回の暴露で刺激に直面し、苦痛な感情が鈍くなるまでその行動を続けていきます。そしてこの暴露を何日、何週間、何か月と続けて回数を重ねていく事で、不快・苦痛などの感情を弱めていきます。

このように回数や期間が必要な暴露反応妨害を行うには、通院だけでは回数が足りません。治したいという気持ちを忘れず、勇気を出して、積極的に当事者が自宅で行うことが改善の近道になります。

暴露反応妨害はただの我慢ではなく、根気よく行うことで次第にSUDの数値が下がり、嫌な思いをする時間が短くなる経験を実感することが大切なのです。

症状に合わせた社会復帰・就職

症状に合わせた社会復帰・就職

強迫症は適切な治療を受けていれば、かかる時間はそれぞれですが社会復帰できることが多くあります。

しかし、就職活動を始める際に、仕事場で症状が出るのではないかと悩んでいる人も多くいます。

まずは、主治医・心理士に相談して、就職後に症状が現れた際も相談します。認知行動療法を受けている期間の人は、仕事内容に合わせた課題を設定して取り組むこともできます。

強迫症は知名度があまり高くない事もあり、関係者や勤務先に相談する際は必要に応じて医師に診断書や意見書を書いてもらうこともできます。

働き方においても、出勤日数や場所、時間帯など負担が少ない仕事から始めると良いでしょう。症状のタイプによって仕事内容も考慮することが大切です。

就労経験が少ない人や社会活動にブランクがある人を支援する福祉施設就労移行支援といった支援機関は、精神障害も対象としているので、症状への対処を身に着けながら働くために必要となるビジネススキルも学ぶことができます。

まずはお気軽にご相談ください!

みなさんに安心してご利用いただくために、チャレンジド・アソウでは事業所見学や体験利用をおすすめしています。

実際にご自身の目で事業所の雰囲気やプログラムを確認してみませんか?

092-752-0500
受付時間 平日9:00~18:00

まずは「資料請求」をする

「見学・相談」の予約をする

※ご家族の方もお気軽にお問い合わせください

資料請求・お問い合わせ

アソウ・ヒューマニーセンター運営サイト

Copyright © Challenged aso. All Rights Reserved.

ページトップへ戻る
ページトップへ戻る

Copyright © Challenged aso. All Rights Reserved.