障害者の方の就労移行支援
初めての就職も安心!就労移行支援事業所が約束する5つのフォローアップ

就職実現に向けた就労移行支援の障害者向けフォローアップ体制を詳しく解説

障害者は特性や症状など、一人ひとり異なるため、画一的な支援ではなかなか就職まで結びつくことができません。

就労移行支援事業所では、本人の特性や症状に合わせてオリジナルの目標を定め、日々の課題を解決しながら無理せずに自分のペースに合わせて訓練を行い、就職へと導くフォローアップ体制が確立されています。

とくに就労移行支援事業所では5つのフォローアップに大きく分けることができるので、それぞれの項目でどんなサポートが実施されているのか詳しく確認していきましょう。

就労移行支援事業所は障害者の就職支援をサポートします

まず、簡単に就労移行支援について確認していきましょう。

就労移行支援事業所では、18歳以上60歳未満の障害や難病がある方の一般企業への就職をサポートしています。

就労支援制度を利用できる方は

  • 身体障害者
  • 知的障害者
  • 発達障害者
  • 精神障害者
  • 難病(厚生労働省大臣が定める程度である人)

上記の方で、障害者手帳がなくても医師の診断書などがあれば利用することができます。

就労移行支援事業所では、ジョブコーチ資格、精神保健福祉士、社会福祉士などの専門資格を有した支援員がサポートしてくれます。

利用期間は原則2年となっており、障害者の特性や症状によって個人差はあるものの早い人は1年足らずで就職を実現する人も。

なお、就労移行支援の利用料金は世帯所得によって異なりますが、月額で上限9,300円となっているのものの無料で利用している人も多くいらっしゃいます。

一般企業へ就職するために重視する5つのフォローアップ

生活面のフォローアップ

障害のある方は、生活リズムが乱れている人も多く、毎日就労移行支援事業所に通所することが困難な方も多いです。

しかし、一般企業へ就職するために勤怠の安定は非常に大切になってくるので、まずは決まった時間に通所できるようフォローアップしていきます。

平日毎日が無理な場合は、スタッフと相談しながら少しずつ通所できるようフォローアップしてくれるので安心。

多くの利用者が、就労移行支援事業所のフォローアップや自立訓練のおかげで、目標である週5日の通所を実現できるようになっています。

職業訓練をフォローアップ

就労移行支援事業所に入所したらいきなり、就職に必要なパソコンスキルの訓練が始まるわけではありません。

障害の症状や特性によって一人ひとり目標や、優先する項目も異なりますが、まずは適性や課題などを把握しながら集中力持続などの習得から始まります。

そして、基礎体力が向上し、安定して通所できるようになったら、次は職業習慣を習得するために、ビジネスマナーやコミュニケーションの訓練がスタート。

また、職業訓練では、職場見学や実習で実際に働いてみたりと、就職前に経験を積めるので、より問題発掘や適性の把握が可能となります。

以上のように段階的に訓練の内容をレベルしていくのが特徴です。

就職活動をフォローアップ

職業訓練で適性を見出し、希望の仕事や自分の特性を活かせる分野が見つかると、次は就職活動を行います。

就労移行支援事業所ではハローワークなどと連携して障害者雇用などの求人を開拓し、本人の意向をくみ取りながら内定に向けてフォローアップを行っていきます。

雇用側が了承すれば、面接試験に就労移行支援事業所のスタッフが同行して、日々の訓練態度や障害の特性などを説明し、内定が得られるようサポート。

就労移行支援事業所を利用した障害者の定着率は高いと企業側の評判も良いので、未経験分野でも、初めての就職でも内定をもらえる可能性は十分に考えられます。

もし、一般企業で就職が実現できない場合は、就労継続支援制度を利用して、働きながら訓練を行い、一般企業への就職へ再チャレンジすることが可能です。

入社後のフォローアップ

就労移行支援事業所の目標は障害者の就職がゴールではありません。

入社後も安定して勤続できるよう6か月間継続してフォローアップしていきます。

職場の人間関係や仕事の悩みがある場合、定期的に面談を行ってくれる就労移行支援事業所の支援員に相談することで、アドバイスが受けられたり、時には職場側と交渉してくれたりして問題解決に向けてフォローアップしてくれるので安心です。

就労定着支援で継続してフォローアップ

改正障害者総合支援法により2018年4月から就労定着支援が福祉サービスとして新たに加わりました。

就労移行支援事業所の定着支援は最大6ヶ月。

その後は本人自身で問題解決が要求されていましたが、就職後一定期間経過後のフォローアップを充実させることが、障害者の継続的なキャリア形成において大切です。

就労定着支援では、月1回、最長2年間、就労定着支援員が面談を行い、問題や課題を把握。

そして、本人に問題解決のアドバイスを提供したり、職場との調整役としてフォローアップを行ったりしてくれます。

就労定着支援は、就労移行支援や就労継続支援とは独立したフォローアップとして誕生しましたが、まだまだ施行されて日が浅いため、利用できる施設は限定的。

したがって、行政の窓口などに相談すると良いでしょう。

【まとめ】外部機関とも連携しながら柔軟に対応していきます

今回は、就労移行支援事業所で利用できるフォローアップを大きく5つに分けて紹介してきました。

就職を実現できるよう、生活面からしっかりとフォローアップしていき、入社後も長期的に継続して働けるよう支援していくので安心です。

「仕事がしたい」「働くのが不安」「就職活動が上手くいかない」など、仕事に関する悩みや相談がある方は一度、就労移行支援事業所に相談してみてはいかがでしょうか。

就労移行支援事業所では、医療機関や福祉施設など外部機関と連携しながら、障害のある方が自信をつけ企業へ就職ができるようフォローアップしてまいります。

まずはお気軽にお問合せください。

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