【企業インタビュー】株式会社西日本シミズ様

【企業インタビュー】株式会社西日本シミズ様

チャレンジド・アソウを開所して3年目。毎年1月に行っている社外の職場実習があります。

職場実習を受け入れてくださっているのは、福岡市中央区でイベント運営・管理を行っている株式会社西日本シミズ様。

 

今回は、実習を担当していただいている業務部 次長の佐藤 努(さとう つとむ)様に、障害者の実習受け入れについてお話を伺いました。

 

まずはじめに、西日本シミズ様の会社概要について教えて下さい。

西日本シミズ様01西日本シミズは、平成4年9月に株式会社シミズスポーツ、シミズ舞台工芸株式会社(現、株式会社シミズオクト)を母体として福岡ドームオープン時に設立されました。

プロ野球、各種スポーツ、コンサート、展示会、式典などイベント会場の運営、設営、警備などイベントに関する様々な業務を福岡だけでなく九州全域で行っています。

 

どのようなイベントに携わっているのですか?

ソフトバンクホークスの試合やアビスパ福岡戦などのスポーツイベント、ヤフオクドームやマリンメッセでのコンサート、他にも学会や式典などに携わっています。

 

その中で、佐藤様はどのような業務に携わっていらっしゃいますか?

イベント運営を行うにあたって、年間約6,000名のスタッフを雇用したり、雇用に関する管理業務全般を行っています。例えば募集・採用、スケジュール管理、給与支給などです。

現在、人事から外れて会社全体を見てはいますが、これまではおもに人事を中心とした業務を行っていました。

 

6,000名を管理するのは大変そうですね。

西日本シミズ様021回のコンサートで、会場案内からグッズの販売、会場設営などをすべて合わせると1日およそ1,000名は稼働しています。

さらに違う会場でもイベントがあるので、そこで働くスタッフの出勤退勤の管理から実際の業務運営など、調整が大変ですね。 

 

それは大変ですね。大変だけれどもやりがいを感じる場面もあるのでしょうか?

大変だけど、やりがいはあります。2002年のワールドカップに携わったことが印象的かな。

大きなイベントが終わった時の安堵感や達成感は、普通では味わえないものだと思います。

 

シミズグループとしては2020年の東京オリンピックに向けて動き出しているので、こちらを成功させることが現在の目標です。

 

今回で実習を受け入れていただくのは3度目になりますね。受け入れのきっかけについて教えてください。

今年で3年目ですね。もともとはチャレンジド・アソウから実習依頼を受けたことがきっかけでした。

イベントの接客では対応が難しい部分もありますが、毎年この時期にスタッフ向けの源泉徴収票の発行作業があるので、そこならお任せしても大丈夫かと思い受け入れました。

 

これまでは実習の受け入れを行っていたんですか?

当社としてこのような受け入れは初めてでした。グループ社としては、千葉県にあるスタジオで、技術習得の外国人受け入れをしていたくらいですね。

 

実際に受け入れてみた感想はいかがでしょうか。

はじめに持っていたイメージと全然違いました。

私自身が障害者の方と関わることがなかったので、正直なイメージですが、障害者という言葉だけを聞くと、何もできないような感じで思っていました。ですが、実際に受け入れてみると、問題なく業務を進めることができるし、礼儀正しく取り組んでいただいたと思います。

 

西日本シミズ様03西日本シミズ様04

 

受け入れにおいて気を付けたことはありますか?

通常のスタッフと同じように接していました。

せっかくなので、全員に就職や、趣味などに関する話を聞いて、社会人としてお伝えできることをアドバイスしました。また、世間話をすることで、緊張感を取るようにしましたね。

 

実習を受け入れて見えた課題などがあれば教えてください。

西日本シミズ様05皆さんがどの程度できるか分からなかったので、今後は実習期間中に仕上げる数量と納期を決めようと思いました。

また、西日本シミズとしては、現在実習をした方を雇用するというのが難しい状況です。今後、会社を大きくして雇用や、実習回数が増やせたらと思います。

 

シミズグループさま全体の取り組みについてはいかがでしょうか?

社会貢献活動の一環として、グループでは東北の震災復興に力を入れています。

震災直後は本業を生かしてテントを張ったり、社員が交代でチャリティーイベントを実施したりしています。

福岡の地元で何か出来ることはないか考えていた時に、ちょうど今回のお話を頂きました。

障害者雇用や実習受け入れについては知らないことばかりでしたが、このような機会を頂き、実施して良かったと思います。

今後も毎年受け入れていきたいと考えています。

 

就労移行支援サービスが世の中の方に知られていない。まずはその認知を増やすことから始めなければなりませんね。おっしゃっていただいたように、実習受け入れについて知らない企業の方が多いということが分かりました。

今後、受け入れてみようという企業へのアドバイスをお願いします。

実際は考えていたより、普通に業務もできるので、まずは一度受け入れてみると良いと思います。

実習内容に関しては、仕事内容を精査すれば切り出せる業務が必ずあると思います。

私自身、相手によって業務指示の仕方や伝え方を工夫することを学び、実際の業務にも生かされています。

 

最後に、実習に参加した皆さんに何かひとことお願いします。

西日本シミズ様06実習に来ていただき感謝しています。皆さんそれぞれに夢や目標があると聞きました。就職することで夢の実現ができればと思います。

この実習経験が少しでもお役に立てば幸いです。

 

 

チャレンジド・アソウでは、企業の皆さまに職場実習や障害者雇用に関するインタビューを行っています!