障害者向けの就職支援の利用で悩んでいる方はいませんか?就職支援として就労移行支援があるのはわかっていても、実際に利用するとなるとやはり不安ですよね。
この記事では、障害者の就職活動や就労移行支援のサービス内容、就労移行支援事業所の選び方について下記のようにまとめました。
- 障害者の就職活動
- 就労移行支援のサービス内容
- 就労移行支援事業所の選び方
この記事を読めば、障害者の就職活動で就労移行支援の利用が向いていることがわかり、安心して就職活動にのぞめますよ。
それでは、障害者の就職活動と就労移行支援の関連について一緒に確認していきましょう。
就労移行支援の利用が障害者の就職活動成功のコツ!
障害者の就職活動は就労移行支援の利用が成功のコツです。
なぜなら、後ほど詳しく解説しますが、就労移行支援は障害者の就職支援に特化した障害福祉サービスで、就職後の職場定着もサポートしてくれるからです。
例えば、サービス利用者一人ひとりの障害特性を把握した就職活動支援のほかに、就職後6ヵ月間にわたって職場定着をサポートしてくれます。
就労移行支援のサービス内容を理解し通所する事業所選びに迷わないためにも、まずは障害者の就職活動をみていきましょう。
障害者の就職活動とは
障害者の就職活動は大きく分けて、一般雇用、障害者雇用、就労継続支援A型事業所の利用の3種類があります。
自分にあった就職活動をみつけるためにもそれぞれの特徴を理解しましょう。
一般雇用を目指す
一般雇用は障害者にとってデメリットが多いといえます。なぜなら、障害を隠して働くことで、仕事がしくい職場環境を自ら作ってしまうからです。
一般雇用はクローズ就労ともいい障害を隠して就職することで、下記のようなデメリットがあります。
- 障害に対する配慮が得られない
- 障害を隠すことでストレスを感じる
- 職場と支援機関が連携したサポートが得られない
このため、障害者にはあまりおすすめできません。
障害者雇用で就職する
障害者雇用は障害者にとってメリットが多いといえます。なぜなら、障害を職場に伝えることで、仕事がしやすい職場環境で働けるからです。
障害者雇用はオープン就労ともいい障害を伝えて就職することです。障害者雇用は障害者雇用促進法にもとづく制度であり、下記のようなメリットがあります。
- 障害に対する配慮が得られる
- 障害を伝えることで理解が得られる
- 職場と支援機関が連携したサポートがある
このため、職場で障害や疾患への配慮を受けながら、安心して働きたい方にはおすすめといえます。
就労継続支援A型事業所に通う
就労継続支援A型事業所の利用は、障害者にとって障害や疾患への配慮が得られる働き方です。なぜなら、障害や疾患を事業所がしっかりと把握した状態で、支援を受けながら仕事ができるからです。
就労継続支援A型事業所の利用は障害者総合支援法にもとづくサービスのため、一般雇用や障害者雇用とは違い就職とはいえないかもしれません。
ただ、下記のようなサービスを受けながら雇用契約を結んで働けることは、軽視できない大きな特徴といえます。
- 障害特性にあった仕事ができる
- 工賃といわれる最低賃金以上の給与が支給される
- 生活支援員や職業指導員という福祉専門スタッフの支援を受けられる
このため、福祉専門スタッフの支援を受けながら、落ち着いて働きたい方にはとてもおすすめといえます。
就労移行支援のサービス内容
冒頭で述べたとおり、就労移行支援は障害者の就職支援に特化した障害福祉サービスです。就労移行支援と障害者の就職活動がどのように関連しているかみていきましょう。
実は利用できない人もいる
就労移行支援は就職を希望する方が誰でも利用できるサービスではありません。なぜなら、就労移行支援は障害者向けのサービスのため対象者が決まっているからです。
サービスの利用対象者は具体的には下記のとおりです。
- 障害や疾患のある方
- 18歳以上65歳未満
- 一般企業に雇用が見込まれる方
また、障害者手帳の有無は関係なく、自立支援医療受給者証や医師の診断書があれば利用できます。そのため、障害や疾患が軽すぎる方や重すぎる方は利用できません。
ただ、就職をしたいほとんどの障害者を支援できる条件といえるため、就職希望の障害者にはぜひ利用してほしいサービスです。
就職活動を成功に導くサービス
就労移行支援は就職活動を成功へと導きます。なぜなら、就職活動支援だけではなく障害者が仕事を続けるために必要な支援も受けられるからです。
就労移行支援の具体的なサービス内容は下記のとおりです。
- 障害者が仕事をするために必要な知識やスキルの習得訓練
- 障害者雇用を踏まえた就職活動支援
- ほかの障害者支援機関と連携した就職後の職場定着サポート
つまり、就労移行支援は障害者が就職するためだけの支援ではなく、仕事を継続するために必要な支援を受けられるサービスといえます。
メリットだけではなくデメリットもある
前述のとおり、就労移行支援は就職し仕事を継続するための支援を受けられますが、メリットだけではなくデメリットもあります。
なぜなら、経営方針や歴史などが事業所ごとで異なることがサービスの質としてあらわれるからです。
具体的には、事業所のサービスの質は就職率や就職後の職場定着率としてあらわれます。就職率や就職後の職場定着率は次章で詳しく解説します。
よい就労移行支援事業所の見分けかた
就労移行支援事業所のサービスの質は、サービス利用者の就職率と就職後の職場定着率であらわれます。事業所を選ぶ際はこの2つ指標が高い事業所を選ぶことをおすすめします。
就職率に注目しよう!
就職率は就労移行支援のサービスを終了した方のなかで、どのぐらいの方が就職したかを示す数値です。この就職率が低い事業所は就労移行支援の目的を果たしていないといえます。
なぜなら、就労移行支援は障害者の就職を支援するためのサービスであり、目的を達成するために事業所を運営すれば就職率は高くなるからです。
参考となる数値をみてみましょう。就労移行支援事業所のサービス終了者の就職率は50%前後です。
ただ、この数値はあくまでも平均値で、実際には就職率が80%以上の事業所があり、一方で0%の事業所もあります。よい事業所をみわける指標として就職率に注目しましょう。
参照:就労移行支援・就労定着支援に係る報酬・基準について≪論点等≫
https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/000674638.pdf
職場定着率が実は大事!
就労移行支援にとって就職後の職場定着率は就職率と同じぐらい重要な指標です。なぜなら、就労移行支援の目的は就職だけではなく職場に定着することでもあるからです。
職場定着率は名称のとおり職場に定着できた割合で、就労移行支援のサービスの範囲内で就職後6ヵ月間にわたって職場定着をサポートします。
障害者であるサービス利用者にあった企業に就職し、しっかり職場定着をサポートしている事業所なら職場定着率は高くなるはずです。
つまり、職場定着率は障害者であるサービス利用者を理解し就職後もしっかりサポートできているかがわかる指標なのです。
なお、就職率と職場定着率は多くの事業所でホームページに掲載されていますが、掲載されていないのようなら、事業所見学の際に確認することをおすすめします。
チャレンジド・アソウには経験豊富な福祉専門スタッフがたくさん!
障害者が就労移行支援を利用して就職を考えているなら、チャレンジド・アソウの利用をおすすめします。
なぜなら、チャレンジド・アソウは障害者の就職支援で経験が豊富な福祉専門スタッフが多くいるからです。
チャレンジド・アソウには、福祉だけではなくキャリアコンサルティングや人事、経理、営業などの資格や経験があるスタッフが多くいます。
そのため、様々な角度から障害者であるサービス利用者の支援ができます。その結果が就職率80%以上、就職6ヵ月後の職場定着率90%という数値としてあらわれています。
まとめ
障害者の就職活動は一般雇用、障害者雇用、就労継続支援A型事業所の利用の3種類があります。また、就労移行支援は障害者が就職を成功させるために有効なサービスでした。
ただ、メリットだけではなくデメリットもあるため、しっかりと理解することが重要です。
さらに、就労移行支援事業所を選ぶ際は就職率や職場定着率を指標とすることをおすすめします。