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統合失調症とは?原因と症状(陽性・陰性)治療と支援で社会復帰

ここからページの内容です

監修:池田 倫太郎

株式会社チャレンジド・アソウ立ち上げの中心メンバー。就労移行支援事業、就労定着支援事業、特例子会社の運営を行う。

チャレンジド・アソウ広島事業所 / チャレンジド・アソウ大阪事業所 / チャレンジド・アソウ新大阪事業所 管理者 サービス管理責任者

目次

統合失調症とは

世界中で地域や民族に関わらず、およそ100人に1人弱の高い割合で引き起こされると言われている統合失調症

統計的には珍しくないのに統合失調症の人に出会うことがないのは、その障害により社会で生活していくことが難しく、入院での治療が長引いているケースが多いのが原因とされています。

発症年齢は若い世代が多く20代、10代、30代、40代の順で続きます。学校を卒業して社会に出ようとする時期や、女性であれば結婚・妊娠・出産・育児などのライフイベントの適齢期にあたります。

統合失調症の症状

統合失調症の症状には「陽性症状」と「陰性症状」があり、突然人が変わったように現れます。

認知機能障害も起こるため、家族や周りの人が最初に病気を疑うのは、現実的ではない訴えや攻撃的な行動・言動、ひどいイラつきを見た時が多いと言われています。

症状には以下のようなものが挙げられます。

陽性症状

現実離れした言動や支離滅裂な訴えは、統合失調症の特徴ともされている「幻覚」や「妄想」の症状によるものと考えられています。

このような健康な人にはない症状を「陽性症状」と呼びます。

幻覚は実際にはないものがあるように感じることです。

誰かが側で「お前はバカだ」「死んでしまえ」というように声が聞こえてくる「幻聴」、食べ物の味がおかしいと感じる「幻味」、体の中に機械などが埋め込まれていると感じる「体感幻覚」などが幻覚にあたります。

陽性症状には、自分の思っていることが他人に知られていると感じる「さとられ体験」や、自分で行動していることを誰かに命令されているように感じる「させられ体験」も含まれます。

陰性症状

統合失調症の陰性症状は本来の健康な状態の時、心の中に持っているものが存在しないというように喜怒哀楽が乏しくなります

表情の平板化・感情鈍麻」、興味・関心・意欲などが低くなる「意欲低下」、他人の関わりが減り、ぼーっとして引きこもりがちになる「自閉」が見られます。

認知障害

かつては陰性症状の一つとして扱われていた認知障害は、現代の研究では最も大きな統合失調症の症状の一つとして考えられるようになりました。

記憶力や実行機能、知能や記憶力、感覚情報の処理能力などの考える力が低下し自立した日常生活や仕事、学業に問題が出てきます。

物事を過去の記憶や経験から比較できない、比喩などの抽象的な表現がわからない、視界に入るものや音に敏感になり、集中できなくなるなどが認知障害の例として挙げられます。

例えば、テレビを見ても会話が理解できない、人との話の流れと全く関係のない受け答えするなど、コニュニケーションでの問題も含まれます。

認知機能障害は脳の一部の機能低下だけでなく、神経線維のつながりに影響されているのではないかと考えられています。

統合失調症の4段階の経過

統合失調症は時間が経過するにつれて症状や程度が変化するため、複数の段階があります。

前駆期

統合失調症の人の4分の3の割合で、数年にわたり「前駆期(ぜんくき)」と呼ばれる時期があります。

前駆期は焦りや不安から感覚が過敏になったり抑うつ、不眠、イライラ、物忘れ、頭痛、食欲減退など身体の不調が現れ、軽度の幻覚や妄想が見られるケースもあります。

この段階からすぐに治療を始めれば、経過が比較的良いとされています。

急性期

陽性症状である幻覚や、妄想の「させられ体験」などが急激にみられる典型的な統合失調症の症状が現れます

感覚が過敏になり、眠らず、興奮状態で夜中に外出したり、誰かと話をしているような独り言を言ったり、非現実的な訴えを言ったりと、陽性症状が目立つ時期です。

この期間が過ぎた人は「誰かに頭の中を乗っ取られたみたいな感覚だった」という人もいます。

急性期にも陰性症状はあり、表情が乏しく部屋に閉じこもりがちになり、悪化することが多いとされています。

消耗期と回復期

急性期では興奮状態などで非常に活動量が多くなりますが、その後はぼんやりとして無気力になったり、横になって寝ている時間が増えたり、赤ちゃん返りをしたかのように家族にまとわりつく様子が目立つようになります。

これは消耗期と呼ばれ、使い切ったエネルギーを補充しようとしているのです。

消耗期でエネルギー補充をして心身ともに余裕が生まれると、活動の範囲も広げていく事ができます。

これは回復期と呼ばれ、家事や身の回りのことや、趣味を頼んだり友人に連絡したりして少しずつ自立に向かって動き出す時期を指します。

ここで気を付けるべきなのは社会復帰への焦りや、治ったと自己判断で薬をやめてしまうことです。服薬を中止すると急性期の症状が再び現れてしまいます。

寛解期(かんかいき)

薬物療法や十分な休息、リハビリテーションに取り組むことで日常生活が安定し、社会的活動が可能になってきます。このような状態を寛解期と呼びます。

しかし、日常生活を問題なく過ごせるようになっても多くの場合で陰性症状や認知機能障害が残り、統合失調症になる前と同じ状態には戻らないため「完治」ではなく「寛解」という言葉が使われるのです。

環境の変化や心身の疲れなどで負担がある際は、休養や主治医との相談で薬を調節してもらうことが大切です。

統合失調症の脳の状態

脳内物質の異常

統合失調症の発症に関わる脳内物質として、ドーパミングルタミン酸ギャバ脳由来神経栄養因子などが考えられています。

中でもドーパミンは意欲や活動性を高める放出される脳内物質で、過剰に分泌されると急性期に見られる過覚醒、知覚過敏、幻覚や妄想を引き起こします

神経細胞と神経細胞のつなぎ目で、ドーパミンを受け取る「受容体」と呼ばれるところに働きかける抗精神病薬を投与することで、ドーパミンの伝達をブロックして陽性反応が軽減したり消えたりすることが挙げられます。

以前は麻酔薬と使われており、現在は麻薬として使用が禁止されているフェンサクリジンは継続して接種すると陽性反応と陰性反応を引き起こします。

これはグルタミン酸という、神経伝達物質を神経細胞に取り込むための受容体を遮断する働きがあることがわかり、このことからグルタミン酸の伝達機能の異常が統合失調症を引き起こす原因ではないかといわれています。

ギャバはγ(ガンマ)-アミノ酪酸とも呼ばれ神経伝達物質の一つですが、グルタミンの働きと反対に、神経細胞の活動を抑える作用があります

統合失調症の人の脳は前頭葉と呼ばれる脳の部分にギャバ系神経細胞のうち、特定の細胞群が減少していることがわかっています。

このようにグルタミン酸やギャバの作用に異常が起こることで前頭葉がうまく働かず、ドーパミンの作用にも異常が現れるため、認知機能障害や幻覚・妄想などの症状が現れるのではないかといわれています。

脳画像検査で診断される

統合失調症は脳の画像検査を行うことで確認することができます。

脳画像の検査では似た症状の別の病気と区別することもでき、形態異常や機能、血流などもわかるため、脳の病気の診断にとても役立っています。

画像診断でわかること

統合失調症の人の脳は、健康な人の脳に比べて脳室が大きいことが分かっています。

脳室は脳せき髄液に満たされた空間のことで、脳室が大きいということは脳が委縮しているということが分かります。

MRIの開発技術が発展され、脳の部位別に細かいデータが取れるようになりました。

脳室の拡大以外にも、側頭葉の内側にある「扁桃体」や「海馬」などの体積の減少も確認され、研究のデータでは統合失調症の人の脳室は健康な人と比べて26%大きく、側頭葉の内側の部位は93~95%小さいという結果が出ています。

統合失調症の治療

治療で回復が期待できる

以前は回復の見込みが少ないと考えられていた統合失調症の治療は現代では研究が進み、自立や社会参加を支援する制度も整備されてきました

統合失調症の治療は主に薬物療法リハビリテーションで行われます。適切な治療を根気よく続ければ回復が期待できるので、まずは専門医に受診することから始めると良いでしょう。

治療に臨むにあたって大切なこと

統合失調症を発症している、またはその可能性がある本人や家族にとって大切なことは早めに専門医による「適切な治療を受ける」ことと言えます。

精神障害がある人は「自分が病気であるという自覚(病識)」がない事が多く、周りの人が精神科に受診することを促進することが大切です。

また、治療を始めても病識の低さから症状の回復期・寛解期に入った時に「治った」と感じて服薬や治療を自己判断でやめてしまい、前駆期・急性期・消耗期を繰り返すケースが非常に多いので注意が必要です。

治療を継続していくことが、これからの社会生活を営む上で重要である」という意識を持つことが、本人や周りの人が健やかに過ごす最善の治療と言えます。

精神保健指定医

前駆期に異変に気付いた場合や、急性期で幻覚・妄想の症状が強い場合は入院が必要となります。

治療は主に精神科医が行いますが、中でも措置入院や医療保護入院などの必要性を判断できるのは、必要な研修を終了し、厚生労働省から資格を与えられている精神保健指定医だけです。

受診をする際は、精神科医がいる「精神科」、「精神神経科」、「メンタルヘルス科」のどれかを受診しましょう。

治療で重要となる「問診」

検査ではCTやMRIなどの脳画像検査、血液検査、脳波検査、脳脊髄液検査、心理テストなどが行われる場合がありますが、最も重要とされるのは「問診」です。

問診では、これまでにかかった病気やケガ、その治療歴などの「既往歴」、育った環境や過ごし方、性格、出来事などの「生活歴」、家族の精神疾患の有無などの「家族歴」、症状が現れた時期や経過、治療歴、現在の状態や相談機関など、病歴と現症を詳しく聞き取ります。

初めての診察では緊張するかもしれませんが、聞きたいことがあれば遠慮せずに医師に説明を求めてください。

わかりにくい説明の時は納得できるまで聞き取り、相談するくらいの気持ちで尋ねることが、今後の治療においての信頼関係を気づく土台となります。

自立のための支援

統合失調症の治療は、休養、薬物療法、精神療法、リハビリテーション、生活リズムの調整などを経て少しずつ回復を目指していくため、長期にわたります。

社会復帰の際には住まい探し、人付き合い、医療費、就労、生活面などで、精神障害がある人が自立した生活を送るためには様々な負担や困難が付きまといます。

障害者自立支援法では経済的支援や生活訓練、就労支援など、自身で必要なサービスを選び組み合わせて利用できるため、社会復帰のために役立ちます。

生活訓練と就労支援

社会復帰に向けて、自立した日常生活や対人関係の困難さを改善する必要があります。統合失調症は社会的機能に障害が生じ、日常生活や対人関係がうまくいかなくなりがちです。

SST(生活技能訓練)はソーシャルスキルズトレーニングの略語で、社会生活技能訓練または生活技能訓練と呼ばれており、認知のクセやゆがみに気づき円滑なコミュニケーションを築けるトレーニングを行います。

統合失調症の人が社会復帰して日常生活を送る為には、より良い人間関係を築くことが大切です。

SSTは病院やクリニックのデイケアや就労移行支援事業所などで受けることができます。

就労支援の種類

統合失調症の人にとって、働くことは自立への大きな一歩となります。障害者自立支援法は本人の能力や意欲に応じて働きたい気持ちを後押しする就労支援体制があります。

就労移行支援事業所

就労移行支援事業所は、一般企業での雇用を目指す支援機関です。

生活リズムを作りながら、一般就労に必要なビジネススキルやマナー、コミュニケーションスキルを習得していく支援が受けられ、段階的に実務作業や企業での実習を経験しながら社会復帰が目指せます

利用者の個別支援計画を作成し、約2年間利用が可能で、就職後も職場定着支援があるため安定して働き続けるための支援を受けることができます

就労継続支援

就労継続支援とは、保護的な環境の下でそれぞれのペースで働く「福祉的就労」と呼ばれています。

就労先と雇用契約を結ぶ「A型事業所」、雇用契約を結ばない「B型事業所」があります。

これらは一般就労が難しいが一定の就労をしたい人や、いずれは一般就労をしたいと考えている人、就労移行支援を利用したが雇用に繋がらなかった人などが対象となります。

雇用型では最低賃金が保障され、非雇用型はわずかながら作業工賃が支給されます。利用期間に制限はなく、気長に働くことができます。

社会で暮らすために

障害があっても、前向きに生活を送ることはできます。「病気だから」と多くのことをあきらめる必要はありません。

気を付けておきたいことは、統合失調症は一度寛解しても再発する例が非常に多いことです。

新たな生活がスタートして環境が変わった時こそ不眠や感情の変化、落ち込みなどの変化が見られたら再発の予兆と捉え、早めに相談することです。

相談先があることが、統合失調症の人にも、その家族にとっても安定した生活を送るカギとなるのです。

まずはお気軽にご相談ください!

みなさんに安心してご利用いただくために、チャレンジド・アソウでは事業所見学や体験利用をおすすめしています。

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