就労移行支援のメリットがわかりにくいと思っている方はいませんか?就労移行支援は障害や疾患がある方を対象とし就職するために必要な知識・スキルが身につけられるサービスです。
ただ、就職だけの支援ではないことが就労移行支援の魅力です。
この記事では、就労移行支援のメリットについて、下記のようにまとめてみました。
- 就労移行支援のサービス内容
- 就労移行支援のメリット
- 就労移行支援のデメリット
この記事を読めば、就労移行支援のメリットについて理解でき、就労移行支援事業所選びで迷うことがなくなりますよ。それでは、就労移行支援のメリットについて一緒に確認していきましょう。
就職活動に成功できる!就労移行支援はメリットがたくさん
就労移行支援のメリットは就職以外の支援も充実していることです。なぜなら、就職後や事業所生活でのサポートを充実させることで、就職活動に成功できるからです。
例えば、後ほど詳しく解説しますが、就労移行支援には就職後の職場定着サポートと事業所生活での相談支援があります。
就労移行支援のメリットをしっかり理解するためにも、まずは就労移行支援のサービス内容をみていきましょう。
就労移行支援はどのような障害福祉サービスか?
就労移行支援は障害や疾患のある方が、仕事にかかわる知識やスキルを身につけるための訓練を受けられるサービスです。それらの知識やスキルは就職するだけではなく、仕事を続けていくために必要なものです。
職業訓練が受けられる
就労移行支援では事業所で様々な職業訓練を受けられます。受けられる訓練内容は事業所によって異なりますが、下記のようなものがあります。
- パソコンスキル
- 事務スキル
- ビジネスマナー
- 生産活動体験
- 職場体験実習
生産活動体験は事業所によって特色があり、パンづくりや農作業、クリーニング作業などがあります。自分の興味のある作業をしている事業所を選ぶとよいでしょう。
なお、生産活動を行っている事業所では工賃という賃金に相当するもの(最低賃金未満)が支払われます。
職場体験実習に参加できる
職場体験実習は前述の職業訓練の一つで、就労移行支援事業所が提携している企業へサービス利用者が行き、実際の仕事を体験することです。
事業所内では得られない経験ができることが、職場体験実習に参加する理由です。
事業所内での訓練とは違い実際の仕事を体験できるため、自分にあった仕事や足りない知識・スキルを確認できます。
また、確認できたポイントを事業所の訓練を通じて補うこともできます。ただ、職場体験実習への力の入れ具合は就労移行支援事業所によって異なるため、利用前の事業所見学で確認してください。
就職活動の成功を目指した支援が受けられる
就労移行支援では就職活動が成功できるように専門スタッフによる就職活動支援を受けられます。実際に受けられる就職活動支援は下記のようなものがあります。
- 自己分析
- 企業研究
- ハローワークでの求職登録・求人開拓
- 面接対策(同行を含む)
- 履歴書添削
なお、就職活動支援をする就労支援員は、事業所の中でも経験のあるスタッフが担当することが一般的です。
経験豊富な就労支援員が就職活動支援をするため、サービス利用者は自分のリズムを崩さずに安心して就職活動に励めます。
就職後は職場定着サポートがあるから安心
就労移行支援では就職後の職場に定着できるようにサポートを受けられます。受けられる職場定着サポートの特徴は下記のとおりです。
- サポート期間は就職後6ヵ月間
- 職場や家庭への訪問による相談支援
- 問題解決のために会社へ助言することもある
慣れない職場で抱える不安や悩みを早期に解決できるように、顔なじみの就労支援員が支援してくれるため、職場に定着でき安心して働くことができますよ。
ここまで就労移行支援のサービス内容について解説してきました。続いては就労移行支援のメリット・デメリットについて解説します。
メリットは就職だけのサービスではないこと!?
冒頭でも述べましたが、就労移行支援のメリットは、仕事を続けるための支援を受けられることや日常生活の相談ができることです。
言い換えれば、就職活動支援以外のサービスの充実が、就労移行支援のメリットといえます。
仕事を続けるため支援が受けられる
就労移行支援のメリットは仕事を続けるための支援が受けられることです。なぜなら、仕事を長く安定して続けてこそ就職した意味があるからです。
仕事を続けるための支援としては先ほども解説しましたが、職業訓練と職場定着サポートがあります。
職業訓練は職場で自信を持って仕事をするために、職場定着サポートは職場での不安や悩みを早期に解決するために必要な支援です。
つまり、職業訓練や職場定着サポートを受けられることが就労移行支援のメリットといえるのです。
生活相談もできる
就労移行支援のもう一つメリットは生活相談ができることです。なぜなら、生活面が安定することによって万全の状態で訓練が受けられるからです。
障害や疾患を抱えながら訓練を受けることは、気をつけていても精神面が不安定になりがちです。そのような場合に事業所のスタッフに相談することで、精神面での不安定さが和らぎます。
就労移行支援事業所において生活面での相談を担当するのが生活支援員です。不安や悩みを遠慮せずに生活支援員に相談することで、安定した生活だけではなく就職活動の成功にも繋がりますよ。
デメリットは短い利用期間
就労移行支援にはメリットだけではなくデメリットも存在します。ただ、考えようによってはデメリットをメリットに変えられるため、デメリットの把握はとても重要です。
利用期間が2年間しかない
就労移行支援の利用期間が原則2年間であることがデメリットといえます(1年間延長の場合あり)。
なぜなら、早く就職したい方には長すぎますが、知識やスキルをしっかり身につけたい方には短すぎるといえるからです。
ただ、就労移行支援は必ず2年間利用する制度ではなく、2年間を待たずに就職することも可能です。
また、就労移行支援事業所では個別支援計画というサービス利用者一人ひとりにあった支援プランを作成してから訓練が始まります。
そして、2年間訓練をすることによって驚くほどの知識やスキルが身につくため、2年間が短いと感じることはありません。つまり、充実した訓練をすることで、2年間という利用期間がメリットとなるのです。
事業所によって就職率・職場定着率に差がある
就労移行支援事業所によって就職率や職場定着率に差があることはデメリットといえます。なぜなら、事業所によっては満足したサービスが受けられないからです。
実際の数値をみてみましょう。就労移行支援サービス利用者の全国平均の就職率は近年40~50%を推移しています。
参照:就労移行支援・就労定着支援に係る報酬・基準について≪論点等≫
https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/000674638.pdf
また、参考にハローワークを利用し一般企業に就職した方の数値をみると、2015 年7月から8月に就職した方の6ヵ月後の職場定着率は60~80%でした。
障害者の就業状況等に関する調査研究
https://www.nivr.jeed.go.jp/research/report/houkoku/p8ocur0000000nub-att/houkoku137.pdf
半数の就労移行支援サービス利用者が就職できず、ハローワークを利用し就職した方のうち6ヵ月後には20~40%の方が退職しているのです。
ただ、これらの数値はあくまでも平均値・参考値です。この後で解説する就労移行支援事業所チャレンジド・アソウは平均値・参考値を大きく上回っています。
つまり、事業所によって就職率や職場定着率に差があることを踏まえて、数値の高い事業所を選ぶことでデメリットをメリットに変えられるのです。
チャレンジド・アソウは就職率・職場定着率が高い!
就労移行支援の利用を考えている方におすすめの事業所に、先ほども述べたチャレンジド・アソウがあります。なぜなら、利用できる各種のサービスが充実しているからです。
各種サービスの特徴は下記のとおりです。
- 職業訓練:パソコンスキル・ビジネスマナー・電話応対スキル
- 生活相談支援:抱えている悩みや不安をしっかりサポート
- 職場体験実習:麻生グループ各社と連携しバックアップ
- 就職活動支援:経験が豊富なスタッフによる支援
- 職場定着サポート:月1回以上の対面による面談の実施
これらサービスの充実が、就職率80%以上、就職6ヵ月後の職場定着率90%以上という結果に表れています。
就労移行支援事業所選びで迷っている方は、就職率と職場定着率が高いチャレンジド・アソウの利用を検討してください。
まとめ
就労移行支援は障害や疾患のある方を対象とする仕事の知識やスキルを身につけるサービスです。
就労移行支援のメリットは仕事を続けていくための支援を受けられることや日常生活の相談ができることです。
一方でデメリットもありますが、うまく対応することでメリットに変えられます。就労移行支援をうまく利用して就職活動を成功させましょう。