障害者の方の就労移行支援
高次脳機能障害の方が就職する際に就労移行支援事業所を利用するべき理由

高次脳機能障害の方が就職する際に就労移行支援事業所を利用するべき理由

「見えにくい障害」とも呼ばれる高次脳機能障害はなかなか周りから障害を持っていると理解されないが故に職場や学校で肩身が狭い思いをすることも多いようです。

そんな高次脳機能障害を持つ方はその特性から周りからのみならずご自身が高次脳機能障害であると認識されていない方もいらっしゃるようです。

そのような状態ではなかなか就職をしたり、仕事を毎日することもなかなか難しいはず。

そこでこの記事では高次脳機能障害とはどういった障害なのか、また高次脳機能障害を持つ方に合う仕事はどのようなものかを解説します。

また是非知っておいていただきたい就労移行支援制度についても触れ、制度をもとにサポートを行ってくれる就労移行支援事業所についても詳しくお話いたします。

チャレンジド・アソウ 広島事業所 /
チャレンジド・アソウ 大阪事業所 /
チャレンジド・アソウ 新大阪事業所 管理者
サービス管理責任者

監修:池田 倫太郎

株式会社チャレンジド・アソウ
立ち上げの中心メンバー。
就労移行支援事業、就労定着支援事業、
特例子会社の運営を行う。

高次脳機能障害の原因や特徴とは

高次脳機能障害は、不慮の事故による怪我や病気などにより脳に損傷が原因で以下のような4つの症状が出ることがあります。

記憶障害 物の置き場所が覚えられない
新しい出来事を記憶できない
同じことを繰り返し話す、質問する
注意障害 ぼんやりとしている
2つのことを同時に行えない
集中力が持続しない
遂行機能障害 自分で計画付けられない
人からの指示が必要
約束の時間を守れない
社会的行動障害 興奮しやすく起こりやすい
暴力を振るいやすい
感情のコントロールができない
自己中心的

これらの症状により日常生活や社会生活そのもにに支障をきたす障害のことを”高次脳機能障害”に該当します。

高次脳機能障害による各種の障害はどれも日常生活や社会的生活に重大な問題を引き起こします。

もちろん就職できたとしても仕事を上手くこなすことができにくくなります。

高次脳機能障害の方が仕事をもち、社会的生活を行うには感情のコントロールや職業的訓練はもちろん必要ですし、職場の人や周りからの理解、サポートを必要とします。

高次脳機能障害を持つ方におすすめの仕事とは

高次脳機能障害が就職や転職をする際には周りの人がフォローできるような職種を選ぶことをおすすめします。

仕事内容は決められた仕事を行う定型作業や自分で都度、判断する必要がない職種が良いでしょう。

高次脳機能障害の方がよく就く仕事としては軽作業や清掃、事務作業などが挙げられます。

物流センターなどでの
軽作業
段ボールの片付けや仕分け、カート作業など
店舗内での清掃や商品陳列 店舗内の片付けや清掃、
そのほか商品陳列の手伝い・アシスト
オフィス内での事務作業 ワードやエクセルを使ったファイリングやデータ入力など

あまりおすすめできない職種とは

高次脳機能障害の方は臨機応変な対応や対人関係が苦手なことが多く、いくつかの職種はおすすめできません。

代表的な例を挙げるとテレフォンオペレーターなどのコールワークセンター、販売職、営業、グループで行動しなければいけない仕事などです。

高次脳機能障害を持つ方は上記のような仕事をしているときに、不慮の事故や病気などにより突然、高次脳機能障害を患うこともあるでしょう。

そう言ったケースだと高次脳機能障害を負ってからも同じ職種を続けたいと願う方も多いですが、実際には復職は難しいことが多いようです。

高次脳機能障害を持ちながら高次脳機能障害の方が苦手な職種で働き続けるのは非常に困難なのでその場合はストレスなく働くことができる職種を見つけることが良いでしょう。

自分によりマッチした仕事を探すなら就労移行支援制度の利用がおすすめ

高次脳機能障害の方が就職や転職をするにはいくつかのステップを踏まなくてはいけません

  1. 自分にあった仕事を見つける
  2. 職業スキルを身につける
  3. 感情のコントロールや対人関係スキルを身につける
  4. 就職活動を行う
  5. 就職後、継続して仕事を行えるようにする

これらを高次脳機能障害を持つ方が一人で行うのは非常に困難です。また周りの方もサポートに消耗してしまうこともあるでしょう。

そんな際に是非利用していただきたいのが就労移行支援制度と就労継続支援制度。

そして高次脳機能障害のような障害を持つ方や精神疾患、病気を持つ方が就職や仕事を見つけることができるようにとサポートをするために作られたのが期間が就労移行支援事業所です。

就労移行支援制度と就労継続制度とは

企業などでの一般就職を目指す方を対象とした就労移行支援制度とその時点で一般企業への就職が困難な方をサポートする就労継続制度はよく混同されますが、違う目的をもった制度です。

就労継続支援制度はさらに就労継続支援制度Aと就労継続支援制度Bの2つに分かれます。

それぞれをまとめてみましたので、高次脳機能障害の人はぜひ参考にしてみてください。

就労移行支援 就労継続支援A型 就労継続支援B型
目的 就職するために必要な
スキルを身につける
働く場を見つける 働く場を見つける
対象者 一般企業への就職することを
希望する方
一般企業への
就職が困難
一般企業への
就職が困難
雇用契約 なし あり なし
賃金 基本なし あり あり
平均月収 なし 約7万円 約1.5万円
年齢制限 65歳未満 65歳未満 なし

高次脳機能障害を持つ方がどの制度を利用するべきというのはありませんが、一般的には一般企業への就職や復職、転職を考えているのなら就労移行支援制度。

とにかく働ける場所を探したい、重度の高次脳機能障害なので無理のない範囲で社会復帰したいという方は就労継続支援制度が良いでしょう。

就労移行支援事業所とは。どんなサポートが受けられる?

高次脳機能障害の方が就職する際に就労移行支援事業所を利用するべき理由

就労移行支援制度について理解していただいたところで、次は就労移行支援事業所の利用料や期間、就労移行支援事業所で受けることができるサポートやプログラム内容をみていきましょう。

就労移行支援事業所は2019年現在、全国の自治体に3,300カ所以上も普及しており、あなたの住んでいる街の近くにも高い確率であるでしょう。

利用には特に障害者手帳は必要としませんが、ない場合は通院記録などが必要になる場合もあります。

不明点がある場合は、自治体や就労移行支援事業所に相談してみると良いでしょう。

就労移行支援事業所の利用料について

就労移行支援事業所は就労移行支援制度をもとに作られた事業所なので基本的に利用料は無料となっています。

利用料がかかる場合は前年度の世帯所得が高い場合のみ。

世帯の収入状況 負担上限月額
生活保護 生活保護受給世帯 無料
低所得 市町村民税非課税世帯 無料
一般1 市町村民税課税世帯 9,300円
一般2 上記以外 37,200円

このような条件なのでほとんどの就労移行支援事業所の利用者は無料で利用しているようです。

就労移行支援事業所は長く利用できるの?

就労移行支援事業所の利用期間は原則2年間

この2年間の間でしたら万が一、就職が上手く行かずに再度就職活動をしたい、スキル訓練を受けたいとなった場合も再度利用が可能です。

実際の利用期間は人によって違い、高次脳機能障害の方でも半年で利用を終了する方もいれば2年近く利用される方もいらっしゃいます。

就労移行支援事業所の自立への取り組みやプログラム内容

実施に就労移行支援事業所で行われる内容は以下の通りです。

  • 職業スキル習得のサポート
  • 就労移行支援事業所スタッフが適職を見つける手伝い
  • 就職後、継続して働くことができるようにサポート

これらは一般企業などへの就職を望む就労移行支援制度を利用したい方に向けてのサポートです。

一般企業への就職を望まないのであれば就労継続支援制度のもと、働き先を見つけます

もし高次脳機能障害を持つ方やその他障害を持つ方が一般企業への就職を望まないのであれば、就労継続支援制度を利用することになるので就労移行支援事業所のサポートを受け、A型、B型それぞれの求人をまとめている市区町村の障害福祉窓口やハローワークなどに紹介を行うことになります。

職業スキル習得のサポート

就労移行支援事業所では制度利用者にあった職場をまずはカウンセリングを行います。

そのカウンセリングや相談から利用者でもできる仕事とは何か、向いている仕事はあるのかを想定し、その職に就くために必要な職業スキル習得をサポートするためのプログラムを設定します。

職場で実際に必要とされるのはワードやエクセルなどのスキルから感情コントロールまで様々です。

就労支援、適職を見つける手伝い

スキルが身についた後は高次脳機能障害者にあった仕事に就くための就職活動のサポートを行います。

具体的には履歴書の書き方や面接の対応練習などです。

仕事の斡旋はハローワークなどの役割になるのであくまでも就労移行支援事業のスタッフはアシストに徹します。

就職後、継続して働くことができるようにサポート

高次脳機能障害を持つ方やその他障害を持つ方が就職成功した後も就労移行支援事業所のスタッフは継続してアシストを続けていきます。

なぜならば高次脳機能障害を持つ方やその他障害を持つ方はせっかく仕事を見つけても継続していくことが難しい場合が多いからです。

会社の人には言えないことも気軽に相談できるのは安心感がやはり違います。

職場定着が本当の就労移行支援事業所を利用する方のゴールと言えそうですね。

まずはネットやお電話でご相談やお問い合わせを

いかがでしたでしょうか。今回は高次脳機能障害を持つ方がどういった特徴があるのか、また高次脳機能障害を持つ方が仕事を見つけ、就職するにはどういった方法をとれば良いのかを解説いたしました。

高次脳機能障害を持つ方はリハビリ、通院を行いながら就職活動や転職活動を行わなくてはいけない場合はとても大変です。

そんな時には家族だけ、お一人だけで悩んだり苦しんだりせずに、高次脳機能障害向けのサポートが充実した就労移行支援制度を利用するのが良いでしょう。

経験豊富な就労移行支援事業所のスタッフが親身になってあなたのアシストを行ってくれるはずです。

チャレンジド・アソウは福岡・広島・大阪で就労移行支援を実施中

アソウ・ヒューマニーセンターの子会社であるチャレンジド・アソウは、オフィスを福岡・広島・大阪に設置しており、障害者の就労移行支援を行っています。

親会社のアソウ・ヒューマニーセンターが人材会社であるため、多くの企業とネットワークを構築しており、実習先を豊富にご用意。

事務職を中心に多くの障害者が活躍する弊社では、高次脳機能障害の就労移行支援もサポートしています。

医療・福祉機関や行政並びに企業と連携しながら障害者の社会進出を丁寧に支援してまいります。

近隣にお住いの高次脳機能障害の方はぜひお気軽にご相談下さい。お待ちしております。

チャレンジド・アソウの就労支援の特徴

まずはお気軽にお問合せください。

みなさんに安心してご利用いただくために、チャレンジド・アソウでは事業所見学や体験利用をおすすめしています。
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