自閉症スペクトラム障害(ASD)は、臨機応変な対人関係が苦手、強いこだわり(自分の興味・関心、自分のペースや手法を維持・優先したいという志向が強い)などといった特徴をもつ発達障害の1つです。
こうした特徴が少しでもあることによって、自閉症スペクトラム障害の方は日常生活全般に支障をきたします。
この記事では、自閉症スペクトラム障害(ASD)の特徴と症状、原因や診断基準、治療法などについて詳しく解説し、後半では自閉症スペクトラム障害をもつ方が就職に際して受けられる就労移行支援についてご紹介します。
自閉症スペクトラム障害の多くの方が就労移行支援を利用して一般企業への就職を実現していますので、仕事をしたいという方はぜひ就労移行支援について確認してみてください。
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チャレンジド・アソウ 新大阪事業所 管理者
サービス管理責任者
監修:池田 倫太郎
株式会社チャレンジド・アソウ
立ち上げの中心メンバー。
就労移行支援事業、就労定着支援事業、
特例子会社の運営を行う。
自閉症スペクトラム障害(ASD)とは?特徴と症状
自閉症スペクトラム障害(ASD:Autism Spectrum Disorderの略)は、社会的なコミュニケーションや対人関係が苦手で上手くやりとりができない、興味や活動が偏り強いこだわりをもつ、などといった特徴を有する発達障害の1つです。
自閉症スペクトラム障害という名前の由来は、その病像は種類や重症度の点で非常に多彩であり、一定の幅(スペクトラム)をもった疾患群と考えられているためです。
単に自閉症スペクトラム障害のことを自閉症やアスペルガ―症候群と呼ばれることもありますが、これはかつて、自閉症スペクトラム障害が古典的自閉症、アスペルガー症候群、レット症候群、小児期崩壊性障害、特定不能の広汎性発達障害に細分類されていたことに由来します。
しかし、新しい分類基準では、幅広いスペクトラムの中でひとりひとりに出現する特徴やその強弱が異なるという点が強調され、すべて「自閉症スペクトラム障害」という1つの診断名にまとめられています(別の遺伝性の病気であるレット症候群を除く)。
まだ、自閉症やアスペルガー症候群という呼び方は世間に浸透していますが、これを機に自閉症スペクトラム障害という名称で呼ぶと良いでしょう。
自閉症スペクトラム障害(ASD)の発症時期
近年、自閉症スペクトラム障害だと発見される時期は早まっており、1歳半頃の乳児健康診断で可能性を指摘される場合があります。
最近の自閉症スペクトラム障害に関する統計調査では、子供の約20人~50人のうち1人の割合で自閉症スペクトラム障害と診断されるとも言われており、さらに、男性は女性のおよそ2倍~4倍という割合であるという性別による違いも報告されています。
この要因として、自閉症スペクトラム障害の症状について、医師や養育者の理解が深まったことが考えられ、現在も自閉症スペクトラム障害と診断される推定人数は増加しています。
症状が軽度の場合には、学齢期に入るまで自閉症スペクトラム障害であることがわからないこともあるので、少しでも気になることがあった場合は病院を受診してみると良いでしょう。
自閉症スペクトラム障害(ASD)の症状
自閉症スペクトラム障害では、次の領域の症状が現れます。
- 社会的コミュニケーションと対人関係
- 行動、興味、動作
症状の種類症状の具体例社会的コミュニケーションと対人関係
- 他人と目を合わせない、視線が合いにくく表情が乏しい
- 相手やその場の状況に自分の行動を合わせることが苦手
- 会議などの場所で空気を読まずに発言してしまい、ひんしゅくを買う
- 皮肉や例え話を理解できず、そのままの言葉通り受け取ってしまう
- 難しい言葉や表現を好んで使う
- 代名詞の理解が苦手など
行動、興味、動作に関する症状と傾向
- 小さな変化に苦痛を感じる
- 柔軟な考え方をすることが苦手
- 自分なりのやり方やルール、決まった順序や道順、食べ物にこだわる
- 予想していないことが起きると何も考えられなくなり、パニックを起こす
- 感覚の過敏さ、鈍感さがある(うるさい場所にいるとイライラしやすい、洋服のタグはチクチクするから切ってしまう)
- 手先が不器用である
- 細部にとらわれてしまい、最後まで物事を遂行することが出来ない
- 過去の嫌な場面のことを再体験してイライラしやすいなど
なお、幼小児期には特に以下のような症状がありますが、自閉症スペクトラム障害などASDの子供だけにみられる特徴ではありませんのでご注意ください。
- 言葉の遅れがある、あるいは言葉が出ない、指差しが少ない
- 要求を表現するのに、他人の手を対象物へ持っていくクレーン現象がみられる
- おもちゃを並べる、タイヤや扇風機など回転するものが好き、一人での遊びに没頭する
- 切り替えが苦手、決まったパターンと違うと癇癪を起こす、集団での活動・遊びが苦手
こうした自閉症スペクトラム障害などASD症状のために他人とコミュニケーションが上手く取れず、学校や仕事で上手くいかないといったことによって二次的にうつ病など、将来、他の精神疾患になる場合もあります。
自閉症スペクトラム障害(ASD)と合併しやすい疾患
自閉症スペクトラム障害(ASD)は、他の発達障害や精神疾患を合併する場合があります。合併しやすい発達障害や精神疾患としては、以下ようなのものが挙げられます。
知的障害、学習障害、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、気分障害、強迫性障害、適応障害、統合失調症、てんかん、睡眠障害、摂食障害
自閉症スペクトラム障害(ASD)の原因と診断基準
まず正しく認識しておく必要があるのは、両親の性格や育て方などが自閉症スペクトラム障害の原因ではないということ。
自閉症スペクトラム障害が、子育ての失敗、小児期の恵まれない環境、予防接種などによって起こるわけでないことは科学的に証明されています。
自閉症スペクトラム障害の原因は、感情や認知といった部分に関与する脳の異常といった生理的要因や遺伝的要因、環境要因が関係していると考えられています。
遺伝的な要因としては、脆弱X症候群やダウン症候群などのいくつかの遺伝的異常が自閉症スペクトラム障害と関連しているとされています。また、出生前の風疹やウイルス感染なども自閉症スペクトラム障害の発症と関係している可能性が示唆されています。
こうした、様々な原因が考えられていますが、自閉症スペクトラム障害の具体的な原因はまだ十分に解明されていません。
自閉症スペクトラム障害の診断基準
アメリカ精神医学会の診断統計マニュアル(DSM)やWHOの国際疾病分類(ICD)の診断基準によると、自閉症スペクトラム障害をもつ方には以下の3つの特徴があり、その特徴が原因で社会生活が困難となっている状態を自閉症スペクトラム障害と定義しています。
- 相互的な対人的-情緒的関係の質的な障害がある
- 言語的、非言語的コミュニケーションの質的障害がある
- 行動、興味、または活動の限定された反復的な様式において強いこだわりがある
自閉症スペクトラム障害(ASD)の治療法
自閉症スペクトラム障害の治療法としては、環境調整やカウンセリングなどが一般的ではありますが、まだ根本的な治療法は存在しないというのが現状です。
そのため、自閉症スペクトラム障害者一人ひとりの症状の特徴にあわせて医師が治療法を変えながら対応するという方法が取られています。また、自閉症スペクトラム障害に関係して起こる二次障害に対しては、薬物療法が中心となります。
環境調整・カウンセリング
環境調整とは、自閉症スペクトラム障害のある本人と周囲の方々が、その人の症状や特性をよく理解したうえで、本人が過ごしやすい環境を整えることです。環境調整は本人が生活面において過ごしやすくなるだけでなく、二次障害の出現を防ぐのにも重要とされています。
環境調整は自閉症スペクトラム障害をもつ本人だけでは行うことができないので、医師のアドバイスや発達障害に精通した心理療法士のカウンセリングをもとに、家族や職場の人達といった周囲の人間の協力も重要です。
薬物療法
自閉症スペクトラム障害で二次障害を発症し、日常生活に支障がある場合には、薬物療法を併用し、薬の処方で早期改善を目指します。症状が改善具合に応じて投薬量の調整を行います。
また、自閉症スペクトラム障害の二次障害の症状としての摂食障害や睡眠障害、パニック障害などがある場合には、二次障害の治療法としてカウンセリングを併用し、症状の改善を目指します。
自閉症スペクトラム障害の治療の基本は、ひとりひとりの特性に合わせた教育的な手法を用いたサポートで、こうした支援は「療育(治療教育)」と呼ばれます。
自閉症スペクトラム障害(ASD)で病院を受診するときは何科?
自閉症スペクトラム障害の診断や治療を受けたいとき、18歳以上の成人の場合は、精神科や心療内科を受診します。
大人の発達障害の専門医は少ないため、すべての精神科や心療内科で自閉症スペクトラム障害の診断や治療ができるわけではありません。
自分で発達障害の専門医がいる病院を見つけるのは大変なので、その場合は「発達障害者支援センター」に相談して専門医を紹介してもらうという方法をとるのがおすすめ。
病院以外の相談先(福祉機関、発達障害者支援センター)
もし、自閉症スペクトラム障害に関していきなり病院を受診するのはためらわれるのであれば、福祉機関にまず相談するという方法もあります。
福祉機関は、診察ではなく、まずは相談をしてみたいという方におすすめです。各都道府県や政令指定都市に設置されている「発達障害者支援センター」にご相談ください。
発達障害者支援センターでは、日常生活に関する相談だけでなく、医療や就労などについてのアドバイスや地域機関に関する情報提供も行っています。
発達障害者支援センターは基本的に無料で利用することができ、個人情報は守秘されます。医療機関とも連携しているので、診断前に相談するのにも安心です。
参考:日本自閉症協会 「発達障害者支援センター一覧 」
自閉症スペクトラム障害(ASD)の方が利用できる各種支援制度
医療支援
まず、自閉症スペクトラム障害をもつ方が受けられる医療支援には以下のようなものがあります。
受けられる支援内容自立支援医療(精神病院)通院治療にかかる治療費や薬代の負担が原則1割となる。精神障害者保健福祉手帳税金の控除や公共料金の免除、福祉サービスが受けられる。障害年金年金を受け取ることができる(若い世代でも可能)。
自立支援医療(精神通院医療)制度
自立支援医療制度とは、心身の障害を除去・軽減するための医療について、医療費の自己負担額を軽減するための公費負担医療制度で、自閉症スペクトラム障害の治療を受けている方もお住まいの市区町村の担当窓口(障害福祉課や保健福祉課)で申請をすることで自立支援医療費を受給することができます。
申請に必要なものとして「申請書(自立支援医療支給認定申請書)」「医師の診断書」「所得状況が確認できる書類」「健康保険証」「マイナンバーの確認書類」などがあります。自治体によって必要書類がことなることがあるので、詳しくは市区町村の担当課や精神保健福祉センターに問い合わせてみましょう。
精神障害者保健福祉手帳
精神障害者保健福祉手帳は、一定程度の精神障害の状態にあることを認定するもので、精神障害者の自立と社会参加の促進を目的として発行されます。
精神障害者保健福祉手帳を持っている方は、様々な支援策を受けることができ、発達障害を含む精神疾患の方で長期に渡って日常生活または社会生活に支障をきたしている方が対象となります。
自閉症スペクトラム障害は発達障害に含まれるため、精神障害者保健福祉手帳の申請が可能です。
ただし、「日常生活または社会生活に支障をきたしている方」が対象となるので、自閉症スペクトラム障害であっても症状が軽度で日常生活に支障がない場合には交付されない可能性もあります。
また、手帳の申請をするには、自閉症スペクトラム障害による初診から6ヶ月以上経過していることが必要な場合もあるのでご注意ください。
障害年金
自閉症スペクトラム障害の症状が原因で、日常生活や仕事に支障が生じている場合、その生活を保障するための制度として障害年金を利用できる可能性があります。
就労移行支援
自閉症スペクトラム障害は発達障害に含まれるので、一般企業への就職を目指す際には就労移行支援を受けることが可能。
就労移行支援は、障害者手帳をお持ちか、もしくは医師による障がいの診断のある65歳までの仕事に就きたい方が利用することができます。就労移行支援は各市区町村の障害福祉窓口をはじめ、各事業所のWEBサイトからも申し込むことが可能です。
就労移行支援では、まず最初に面談を行い、その後、就労移行支援事業所へ通いながら、職業訓練やインターンシップなどの実習を通して仕事に必要なスキルを習得し、就職活動ができる状態までサポートを受けることができます。
また、就職が決まったあとも就労移行支援のサポートは続き、きちんと職場に定着できるまでフォローしてもらえます。
なお、就労移行支援は住民登録をしている市区町村でなくても利用できるため、訓練プログラムの内容やそれぞれの事業所の雰囲気を比較しながら、自分に合う就労移行支援事業所を探すことが就職および理想の仕事に就くための近道です。
次からは就労移行支援事業所について詳しく解説していきます。
仕事探しや就職内定に直結する就労移行支援事業所とは
就労移行支援事業所には2種類あります。
それは就労移行支援、就労継続支援の2つのパターンです、それぞれ目的やサポート内容が違うので知っておくと良いでしょう。
就労移行支援は就職実現から継続勤務まで一貫してサポート
就労移行支援は、自閉症スペクトラム障害をはじめとした発達障害の方や障害を持つ方が一般企業へ就職するために必要なスキルを身につけると同時に、継続して仕事を続けられるように生活リズムの構築やコミュニケーション能力の習得などをサポートします。
また自閉症スペクトラム障害の方は精神状態をコントロールができるよう指導・訓練しているのも就労移行支援の特徴です。
他にも、仕事探しから就職活動のサポートから内定後のフォローまで一気通貫の支援が受けられます。
就労移行支援は就職するためのトレーニングなので工賃は基本的に払われません(一部就労移行支援事業所を除く)。また、就労移行支援の利用期間は原則2年間で65際未満が対象です。
就労継続支援は仕事が続かない方をサポート
就労移行支援で一般企業での仕事ができなかった場合、また継続して仕事をすることが不安な方に働く場所を提供するのが目的。
就労継続支援の中でも就労継続支援A型と就労継続支援B型があり、A方は雇用契約を結ぶことができますがB型は雇用契約を結ぶことができません。
自閉症スペクトラム障害発達障害の方や障害を持つ方の中でも一般企業への就職が困難・無理な方に働く場所を提供するのが趣旨なので、年齢制限や利用期間の制限がないことが就労移行支援との違いです。
就労移行支援と就労継続支援の違い
就労移行支援 | 就労継続支援 A型 |
就労継続支援 B型 |
|
---|---|---|---|
目的 | 就職するために必要なスキルを身につける仕事場を提供する | 働く場所を提供する | |
対象者 | 一般企業へ就職することを希望する方 | 現時点で一般企業への就職が困難or不安な方 | |
雇用契約 | なし | あり | なし |
賃金 | 一部事業所を除きなし | あり/平均月収約7万円 | あり/ 平均月収約1,5万円 |
年齢制限 | 65歳未満 | 65歳未満 | なし |
利用期間 | 原則2年 | なし |
就労移行支援事業所で最適な仕事・就職先を見つけることが大切
自閉症スペクトラム障害をもつ方は、自身の特性と周囲の仕事環境とが合わないことによって、悩みやストレスを抱えてしまうことがあります。
自閉症スペクトラム障害と一口に言っても、その特徴や症状はひとりひとり異なるため、働き方はひとりひとり異なります。そのため、長く仕事を継続するために、就労移行支援を利用して自分の特徴や症状に適した仕事(適職)を選んで就職することが重要です。
自閉症スペクトラム障害(ASD)の方に向いている仕事の例
下記は、自閉症スペクトラムに向いている仕事や就労移行支援を利用して就職した事例です。
仕事の種類 | 仕事の例 |
---|---|
コミュニケーションや対人関係があまり必要のない仕事 | 工場の軽作業や点検、在庫管理、配送、清掃、など |
理数系が得意または論理的思考の方に向いている仕事 | コンピューター・プログラマー、エンジニア、研究者など |
対話や説得等の言語系が得意な方に向いている仕事 | ジャーナリスト、司書、翻訳者、司法書士、行政書士、など |
視覚的センスに富む方に向いている仕事 | グラフィック・アーティスト、ウェブデザイナー、写真家、イラストレーター、工学製図技術者、機械の保守管理技術者、など |
就労移行支援は職場体験ができる
一般的な就職活動だと、求人票を見て興味ある仕事に応募して採用されればそのまま勤務するスタイルですが、就労移行支援の場合は、就職活動の前段階で職場実習に参加できることが多いです。
職場実習の仕事場と就職する会社は違うことも多いですが、就労移行支援ではどのような仕事をするのか身をもって経験できるため、自分に向いている仕事であるかをよりイメージしやすくなります。
就労移行支援が提供する職場実習によって仕事内容の確認が就職前にできることも、就労移行支援を利用した障害者の入社後定着率が高い理由の1つとなっています。
クローズ就労はあまりおすすめしません
クローズ就労とは、就労移行支援を利用せず自分が自閉症スペクトラムであることを職場に隠して就活を行い就職することです。
自閉症スペクトラムの症状を職場の上司や同僚に理解してもらえないため、変な人、怠けているなどみなされてしまうこともあります。
この場合、仕事の評価や人間関係が原因でストレスとなり、症状を悪化させてしまう危険も。
就労移行支援事業所では本人の意志を尊重するため、クローズ就労を希望すする場合はサポートも行いますが、やはり長期的なキャリア形成を目指すのであれば、自閉症スペクトラムの障害を理解してもらった上で働くことをおすすめします。
就労移行支援を受けることで以前よりも症状をコントロールしながら働けるようになる人も多く、毎日充実を感じながら仕事をしている人もたくさんいることが魅力
就職や仕事のことなら就労移行支援事業所に相談してみよう!
自閉症スペクトラム障害は、その特性上、症状の種類・症状の組み合わせ・特徴、並びにその強弱が一人ひとり異なります。そのため、自閉症スペクトラム障害をもつ方が長く安定して仕事を続けていくためには、自分の症状の特徴に最適な仕事をみつけることが大切です。
でも一人で見つけ出すことは困難ですよね。
そこで役立つサポート制度が就労移行支援です。
まずは、医療支援や就労移行支援サービスなどを利用して、適切な治療を受けながら、自分にあった仕事・働き方を目指しましょう。
就労移行支援事業所のサポートの具体的な中身
自閉症スペクトラム障害をはじめとした発達障害の方や障害を持つ方が就職するにあたり心強いサポートをしてくれる就労移行支援事業所のサポートとは具体的にどのようなものなのでしょうか。
ここでは、就労移行支援の内容について詳しく確認していきましょう。
就労移行支援事業所で受けることができるサポート
- 就職で必要なスキルや知識を習得
- 自分に最適な就職先・仕事選びを就労移行支援事業所の専任スタッフがサポート
- 就職活動を行う場合の書類添削や面接対策をサポート
- 就職成功後に継続、安定して仕事ができるようにサポート
- 就労継続支援であれば仕事場を提供
このように就労移行支援事業所のサポートは多岐にわたります。それぞれを見てみましょう。
就職で必要なスキルや知識を習得
これが就労移行支援事業所のサポートの大部分になるかもしれません。
自閉症スペクトラム障害をはじめとした発達障害の方や障害を持つ方が就職や仕事を見つけるにあたり必要なスキルや知識の習得をサポートしてくれます。
就労移行支援では、様々なカリキュラムを用意しており、パソコンスキル、ビジネスマナー、ビジネスコミュニケーションなどがあげられます。
自分に最適な就職先・仕事選びを就労移行支援事業所の専任スタッフがサポート
就労移行支援事業所は仕事の斡旋自体は行うことができず、各地方自治体のハローワークや人材紹介会社への繋ぎのみになります。
しかし就労移行支援事業所によるこの繋ぎが強力なサポートとなります。
就労移行支援事業所のスタッフは施設利用者のサポートを普段から行っているため、自閉症スペクトラム障害の方一人ひとりが持つ適性をハローワークや人材紹介会社へ伝えることができるからです。
就職活動を行う場合の書類添削や面接対策をサポート
希望する仕事に向けた専用のプランを就労移行支援事業所のスタッフが考えてくれるので、就職成功、就労継続支援であれば仕事先をを見つけるまでを親身になって考えてくれます。
就職活動は一人で行うのは孤独になりがちで、答えも見いだせず悩んでしまう人が多いので、就労移行支援のスタッフが二人三脚で仕事探しから就職対策までサポートしてくれるのは非常に心強いです。
初めての就職活動でも、書類添削や面接対策など徹底サポートをしてくれるので安心。
就職成功後に継続、安定して仕事ができるようにサポート
自閉症スペクトラム障害をはじめとした発達障害の方や障害を持つ方にとって、就職は成功の第一歩に過ぎません。問題はどう就職先や仕事先で継続して働いていくことができるか。
実は、自閉症スペクトラム障害をはじめ多くの障害者は長期的に仕事を続けることが困難なことが多いのが特徴です。
就労移行支援事業所は自閉症スペクトラム障害をはじめとした発達障害の方や障害を持つ方の継続して働くことの難しさを熟知しているからこそ、精神的なサポートやスキルの獲得に対してサポートやアドバイスを行いながら長期的なキャリア形成を支援できているのです。
事実、就労移行支援事業所を利用した障害者の仕事ぶりや定着率の高さは雇用する企業側からも高い評価を得ているケースが多く見受けられます。
就労継続支援であれば仕事場を提供
就労移行支援制度には就労移行支援制度と就労継続支援制度があることはお話ししましたが、就労継続支援の制度であれば自閉症スペクトラム障害をはじめとした発達障害の方や障害を持つ一般の企業で継続して働くことができない方に就労移行支援事業所が働く場所を提供・紹介してくれます。
これらは一般企業への就職ではありませんが、働く場所では賃金ももらえますし、雇用契約を結ぶことも可能(就労継続支援A型の場合)。
自閉症スペクトラム障害をはじめとした発達障害の方や障害を持つ方で一般企業で仕事ができないor不安がある方はこの就労継続支援を受けるのが良いでしょう。
就労移行支援は精神障害の方が多く利用するチャレンジド・アソウにお任せ下さい!
弊社チャレンジド・アソウは、就労移行支援事業所としての豊富な実績があるとともに、親会社は人材会社であるため、仕事場だけでなく即戦力として活躍できる人材育成に強みがあります。
精神障害手帳の保持者が約7割を占める弊社なら、自閉症スペクトラム障害の方の仕事探しや就職のための就労移行支援についてもノウハウが充実しているため、安心してお任せ下さい。
就労移行支援では、一人ひとりの症状や目標に合った個別計画を作成し、一般企業への就職を実現できるよう親身にサポートいたします。
これまで多くの障害ある方が弊社の就労移行支援により、自分の希望する仕事、自分のできる仕事を見つけ、就職を実現し企業で活躍しています。
弊社の就労移行支援は雇用する企業側からも高い評価を得ているので、就職活動をスムーズに行うことが可能です。