利用者の体験談
Uさん【30代/男性/鬱・発達障害】

Uさん【30代/男性/鬱・発達障害】

PCを操作する男性

インタビューにご協力ありがとうございます。まずはプロフィールを教えていただけますでしょうか。

30代男性、診断名はうつ病とADHDです。半年間チャレンジド・アソウを利用し、就職しました。働き始めて3ヶ月です。

チャレンジド・アソウを利用する前はどのような状況でしたか。

今までは小売店の営業職や店舗責任者、福祉用具の営業職に携わっていましたが、周囲と上手く馴染めずトラブルになることや、クレーム対応が上手くできないなど仕事でのミスが多く、転職を繰り返していました。

前職を退職後に自分の障害を知り、今までのように一般雇用で働いても同じことを繰り返すだけだと分かり、障害者雇用でサポートを受けながら働きたいと思うようになりました。就労移行支援事業所を探す中でチャレンジド・アソウを知り、職員の方が優しく寄り添ってくれたことが決め手になり、利用を始めました。

障害特性について教えていただけますか。

ADHDの特性により、多動や注意散漫になることがあります。自分の障害特性を知らずに働いていたためミスに繋がることも多く、失敗して落ち込み、更にミスを重ねることもありました。

チャレンジド・アソウを利用してみての感想を教えてください。

週5日通所することで、低下していた体力を元に戻すことができました。毎日通所できていることが自信になり、いつの間にか前向きな気持ちで過ごすことができるようになっていました。

職員の方との面談では、就職に限らず色々な話を聴いていただきました。家族のことや生活のこと、雑談することも多かったです。自分の発言を否定されず受け止めてもらえていると感じ、安心して話すことができました。

特に家族との向き合い方が大きく変わりました。父は相談しても否定するだけで考えや本心を話してくれない、そんな人です。尊敬し、畏怖の対象である父と1対1で腹を割って話すことは通所前であれば出来ませんでしたが、それが出来たことで少しだけ家族の関係が和らぎました。

それまでは、話したくても伝えられないことがあると、自傷行為で訴えていました。チャレンジド・アソウに通所して、職員の方が自分と向き合い、話をしてくれたことで、自傷ではなく言葉で伝えられるようになれたのは成長だと感じています。

チャレンジド・アソウで他の方と一緒にトレーニングを受け、自分を見つめ直すことができました。障害を知った上でどう付き合っていくのか、どう働いていくのかを学ぶことができた場所です。

チャレンジド・アソウでどんなことに取り組みましたか?印象的だったことはありますか?

全てのトレーニングが自己理解・障害理解に繋がっていることが印象的でした。自分でも気づいていなかった障害特性を知り、その上で具体的な対策を一緒に考えてもらうこともできました。

また職員の方だけではなく、利用者の方も皆さん優しく、快く自分を受け入れてくれたことも印象に残りました。今までに自分が過ごした環境で一番居心地が良かったと感じています。

それでは今の会社や職種で働きたいと思った理由を教えていただけますか。

一般雇用で働いていた頃は営業職が向いていると思っていましたが、チャレンジド・アソウでPCトレーニングや作業実習を経験し、事務職の適性があることを知りました。未経験の職種でしたが、職員の方に背中を押してもらえたこと、実習で丁寧なフィードバックをいただき、安心して働ける環境だと思ったことが入社の決め手です。

現在の仕事内容について教えていただけますでしょうか。

事務職としてデータの入力や編集作業を主に行っています。未経験の職種ですが、チャレンジド・アソウで学んだPCスキルを発揮できています。

仕事をする中でやりがいや、大変だったことはありますか?

初めて障害者雇用で働いていますが、チャレンジド・アソウで学んだコミュニケーションを仕事で活用し、チームで仕事を進めることがやりがいになっています。様々な障害特性の方と仕事をする上で、その人に合った接し方ができるのは、チャレンジド・アソウでトレーニングを受けたからだと思います。

ありがとうございます。最後に今後の目標を教えていただけますでしょうか。

現在は契約社員として働いていますが、長く安定して働き続け、正社員登用していただくことが目標です。

インタビューにご協力いただきありがとうございました!最後にスタッフからのコメントをご紹介します。

スタッフからのコメント

Uさんはとても優しく、周囲への気遣いを欠かさない方です。事業所でも多くの方とコミュニケーションを取られ、トレーニングでも積極的に発言されていました。チャレンジド・アソウで過ごす時間を「学び直し」と捉えられ、前向きに通所されていた姿が印象的でした。

ただ、多くのことを頑張ろうとするあまり、無理をし過ぎて体調を崩し、退職することを繰り返されていました。「安心できる環境で長く安定して働きたい」というご本人の希望を踏まえ、「アクセルを踏み過ぎない」を合言葉に、半年や1年ではなくもっと長い期間、安定して働くことを一緒に目指しています。

初めての障害者雇用ですが、私たちを信頼して新たなスタートを切ってくださったことを嬉しく思います。これからも無理し過ぎず、負担の少ないペースで働き続けていきましょう。Uさんの伴走者として、今後もサポートしてまいります。

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