利用者の体験談
【Tさん/30代/男性/知的障害/一般事務】

【Tさん/30代/男性/知的障害/一般事務】

いろいろな業務にチャレンジしていきたいです

Tさん(男性)

インタビューにご協力いただきありがとうございます。
まずはプロフィールを教えていただけますでしょうか?

私はTと申します。30代の男性です。
診断は知的障害です。医師からは広汎性発達障害も少しあると言われています。
仕事は事務職でパートで働いています。

 

チャレンジド・アソウを利用する前はどのような状況でしたか?

最初は就労継続支援A型事業所で働いていました。A型事業所では郵便物の封入作業やデータ入力、ブログの作成などを行っていました。

A型事業所が閉鎖となり、別の就労移行支援事業に通所しました。

通っていた就労移行支援事業も閉鎖となり、障害者就業・生活支援センターに相談に行き、パソコンが学べる就労移行支援事業所を探していたところチャレンジド・アソウのパンフレットをもらいました。

 

Tさんはどのような障害特性がありますか?

私は初めての人や初めての環境だと慣れるのに時間がかかります。

また頭で考えたことを発信したり行動にうつすのに時間がかかるときがあります。

メモを取る時間をもらったり、考えを整理する時間をもらうことで、すこしではありますが自分の気持ちを伝えることができます。

 

いつ障害の診断を受けましたか?

23歳の時に診断を受けました。

母が大人の発達障害の本を読んでいて一致する内容があるので、もしかしたらそうかも。。と思って通院いたしました。

手帳を取得したのは24歳の時でした。

 

診断を受けたときはどのようなお気持ちでしたか?

事前に母からも「もしかすると障害かもしれない」と言われていました。
学校生活でも人見知りがあったので「やっぱりそうだったのか」と思いました。

 

チャレンジド・アソウを利用しようと思ったきっかけは何でしたか?

障がい者就業生活・支援センターでチャレンジド・アソウを紹介されてパンフレットを見ていて、何となく雰囲気もよさそうでしたし、興味のあるパソコンも学ぶことができると思い、2018年11月に見学体験会に参加いたしました。 体験会ではPCのレクチャーを受けました。

初めての場所で緊張しましたが、知らないPC機能や忘れていたPC機能も思い出しながら学べたことがよかったです。家に帰って母と相談して、11/20と12/5に再度体験に参加いたしました。

2回目の体験では他にどのような訓練生がいるかや普段の様子などを見させていただきました。3回目の体験では少し緊張感も柔らかくなり慣れてきたなと感じました。

チャレンジド・アソウではPCのスキルアップができそうだったし、事務職で就職ができるかなと思い、利用することにしました。

 

体験にいらしたときがなつかしいですね。
利用した感想やどんなことに取り組んでいたか教えてください。

最初は緊張しましたが徐々にリラックスできると思っていました。

利用してすぐ何名かの訓練生の就職が決まり焦ってしまったり、気持ち的に切羽詰まったりしてしまいました。

利用中はコロナが蔓延し緊急事態宣言が発令され、在宅訓練が多くなったりと就職活動が思うように進まず焦ったこともありましたが、社員さんに相談することで気持ちを落ち着かせることができました。

主に取り組んだことはパソコンです。

MOSのワードとエクセルの資格は保有していたのですが、改めて訓練で操作をすると忘れていたことや知らない機能がありました。

知っている機能でも、より簡単な操作方法を教えてもらったりと楽しみながら頑張りました。チャレンジド・アソウを利用中にパワーポイントの資格を取ることができたことが嬉しかったです。

 

Tさんはパソコンの勉強を頑張ってされていましたね。
チャレンジド・アソウの印象はいかがでしたか?

社員さんの雰囲気や後押しがあって就職が決まりました。

社員さんはしっかりと話を聞いてくれたり、意図をくみ取ってくれたりと真摯に対応してくれたのが印象に残っています。

 

今の会社や職種で「はたらきたい」と思ったのはなぜですか?

雇用前実習に参加してスキャン作業を頑張り、この会社で働きたいと思いました。

雇用前実習には2回参加しましたが、1回目と2回目の担当者が変わりました。
2人とも丁寧な対応をしてくださったのでこの会社で働きたいと思いました。

またチャレンジド・アソウの卒業生もたくさん働いていたことも安心いたしました。

 

就職先の企業を教えていただけますか?

就職先の企業は株式会社ジケイビジネスサポート大阪です。

2回雇用前実習に参加し、面接を経て就職が決まりました。

 

現在はどんなお仕事をされているんでしょうか?

仕事の内容はスキャン作業やラベル貼り、酸素水/水素水の作業を行っています。
スキャンは事務所で行っていますが、ラベル貼りや酸素水/水素水は別の場所に移動して作業を行います。

 

さまざまな業務を任されているんですね。
どんなときに仕事のやりがいや難しさを感じますか?

やりがいは他の人の役に立った時です。周囲から「ありがとう」と言われたり
「助かっているよ」など声をかけてもらうとやりがいに感じます。

酸素水/水素水の作業では梱包が難しいです。1年ちかく作業を行っていますが、
業務の幅が増えなくて悩んだ時期がありました。
上司に相談をしてチャレンジさせていただきました。
これからも色々な作業にチャレンジしたいです。

工夫していることは 全体共有されたことをしっかりと確認し、周囲の人にも話を聞くようにしています。他の人の意見を参考にしながら、自分なりの工夫は何かを考えて作業を進めています。

 

ありがとうございます。
最後に今後の展望や目標を教えてください。

 コミュニケーションを密にして、自分の作業量を増やしていきたいです。

 

インタビューにご協力いただきありがとうございました。
最後に、企業からのコメントやスタッフのコメントをご紹介します。

企業からのコメント

入職してまもなく2年が経ちます。勤怠の安定、勤務態度も良好です。
業務では、主にスキャン作業をメインに従事してくれています。
どの業務でも与えられた仕事をしっかりとやり遂げる責任感があり、集中して作業に取り組んでいます。
今後は、現在の業務のみではなく、実習生の対応にもチャレンジしていってほしいです。

スタッフからのコメント

利用開始時は緊張感が高く自分から話をすることは苦手でしたが、雑談タイムを通して
お話をすることで緊張感が和らいでいき、笑顔も見られるようになりました。

訓練ではPCスキルアップに力を入れられて熱心に勉強されていました。

集中力がある反面、過集中になることもありましたが時間を決めて休憩を取ったり、ストレッチを行うなど、ご自身の中で工夫を実施されていました。

緊急事態宣言の発令により、計画通りに就職活動を実施できず、気持ちの落ち込みもありましたが、毎日電話面談を実施し、前向きに頑張っておられたことも印象に残っています。

現在はやりがいをもって就業されており、ご本人様らしく働き続けることで、自立した生活をしていただきたいと考えています。

今後も定着支援を通して、精一杯サポートさせていただきます

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