こんにちは。チャレンジド・アソウ博多事業所の山本です。
皆さんは「苦手な音」はありますか?私は掃除機の音が苦手です。
もともと大きな音が苦手ですが、特に掃除機の音には過敏に反応します。
何が嫌なのか?と改めて考えてみると、単に不快というのではなく必要な音や声が聞こえなくなることが嫌なんだと気づきました。
つまり掃除機の音のせいでテレビの音声が聞こえなくなったり、会話がしづらくなったりすることにストレスに感じるのです。
したがって、掃除機だけでなく換気扇の音や、窓を開けている時の車の騒音やサイレンなども気になってしまいます。自分でどうにかできるものではないから、ストレスになってしまうんですよね。
発達障害の方で、聴覚過敏を持っている方が多くおられます。
よく誤解されがちなのですが、これは一般の人よりも聴力が良いというわけではありません。人間が聞こえる周波数という点では、他の人と変わらないことがほとんどです。
では何が過敏なのか?
簡単に言うと「フィルターが上手く働かない」ことがあります。
普段の暮らしではひっきりなしに様々な音がしています。
たとえばオフィスであれば、外の車の音や空調の音、話声、他人がパソコンを打つ音、など色々な音がしています。
聴覚過敏が無い方であれば、これらの「不要な音」をフィルターにかけて「聞こえてはいるけど意識しない・きづかない」ようにすることができています。
でも聴覚過敏の方はそれが難しく、ずっと音が聞こえるままだったり逆に不必要な音の方が気になってしまったりするわけです。
ほんの一時だけの掃除機の音すら気になってしまう私だから、これがどれだけしんどいことだろうかと容易に想像できます。
感覚過敏には聴覚だけでなく、視覚や臭覚などもあります。
過敏が無い人にとっては気づきにくいことが多いのですが、なるべくストレスを減らしてもらえるよう、配慮していかなければと思います。