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適応障害とは?原因と症状、治療法と就労訓練で社会復帰した事例

ここからページの内容です

 

ストレスが原因といわれている精神障害は複数あり、適応障害もその中の一つと言えます。

 

適応障害の定義はICD-10(世界保健機構の診断ガイドライン)により「ストレス因により引き起こされる情緒面や行動面の症状であり、社会的機能が著しく障害されている状態」という定義があります。

 

適応障害は環境や状態に「適応できないこと」にあり、うつ病や不安症といった特定の診断基準を満たしておらず、他の病気が悪化したものでもない「状態」に付けられる病名とされています。

 

近年では特に若い年齢層で多く発症していることもあり、学校や企業でも対応が求められ、社会的にも注目され始めています。

 

 

適応障害の症状

 

適応障害は症状が引き起こされるストレス因がはっきりとしていることが特徴です。

 

診断基準ではストレス因から3ヵ月以内に発症すると言われており、著しい苦痛や身体・精神的の機能の障害を起こします。

 

適応障害はストレスが取り除かれると速やかに軽快し、症状が治まるまでに時間がかからないとされているため、障害者手帳を取得しても理解されにくいという背景があります。

 

 

適応障害が及ぼす影響

 

精神面

適応障害では情緒面での症状が多くみられ、漠然とした不安、抑うつ気分、怒り、焦り、緊張、集中力・思考力・判断力の低下などが現れます。

 

抑うつに関しては、精神面が不安定になることで感情のコントロールができずに泣き叫ぶといったこともありますが、家事など身の回りの生活は維持できることもあり、うつ病ほどではないと言われています。

 

本人は「早く慣れなくては」、「できるようにならなくては」、と焦る気持ちはあるものの、不安や抑うつ気分が強くなり、自分を情けなく感じて落ち込んだり後悔したりします。

 

行動面

自殺行為、無断欠席・欠勤、飲酒が増える、口論、危険運転、万引き、物を壊す、暴飲暴食、ケンカ、公共物への落書きや規則違反など、攻撃的・衝動的、反社会的な行動が伴い、子供の場合は赤ちゃん返りが見られるケースも見られます。

 

職場や学校などになじめないが辞められない・離れられない環境からヤケになり、問題行動に発展するケースが多いのです。

 

体調面

適応障害の代表的な症状として「不安症状」が体に現れます。

動悸や発汗、めまい、涙もろくなるなどの変化があり、胃腸の不調、倦怠感、不眠、声が出ない、話せない、耳鳴り、偏頭痛、足のしびれ、歩けない等、多岐に渡ります。

 

適応障害はストレスの因から離れると症状が改善することが分かっていますが、ストレス因から離れられない状況下にある際は症状が慢性化し、持続的な抑うつ気分、興味・関心の喪失や食欲低下、不眠などの症状が現れることがあります。

 

 

適応障害が発症されるタイミング

 

適応障害の発症時期は、ライフイベントなどによる生活の変化や、ストレス因となる出来事が生じて一ヵ月以内であるとされています。

就職、進学、結婚、引っ越し、新しい仕事などに多く、会社や学校、家庭といった社会生活に支障が出てきます。

 

環境の変化に順応することに時間がかかったり、うまくいかなくても日常生活はなんとか続けられる人は多くいますが、環境の変化に対して苦痛を感じ、日常の生活が難しい状態になると障害の領域となるのです。

 

 

発症の事例

 

事例① 新入社員が体調不良を訴え、出社できなくなり受診を勧めたところ適応障害と診断された。

事例② 電話業務で暴言等を受け、電話に対してフラッシュバックを伴い強いストレスを感じるようになった。

 

また、家族などの親しい人が亡くなった際の悲しみや苦しみは、誰しもが受けるものなのでそういった状態に関しては死別反応となるので適応障害とは異なります。

 

適応障害の症状が慢性化してしまうと、リフレッシュするための行動すらとれなくなることもあるため、ストレスをコントロールしていくことが大切です。

 

 

適応障害の治療法とは

 

薬物療法

適応障害の治療法の一つとして、薬物療法が有効とされています。使用される薬は抗不安薬抗うつ薬睡眠薬など、体に出る症状に合わせて処方されるのが一般的です。

 

しかし、薬物療法はあくまでも原因を断つものでなく、症状を緩和させるためのものなので、薬を飲むことで改善する病気ではないのです。

 

休職と対処法

適応障害はストレスの対象となるものを無くす・離れることで改善されますが、一番深刻なことは「そうしたいけどできない」という環境を変えることができないということでしょう。

 

適応障害は適応できない環境のまま我慢し続けると、うつが長引いたり別の精神障害になったりしてしまうことがあるため、一時的でも健康な心身を取り戻すために医師から休職を指示されることもあります。

 

しかし、休職だけでは根本的な解決に至りません。

 

休職して体調が戻った際には、ストレス因となる適応できない事への対処法を考えなければいけません。

これは一人で行うべきではなく、主治医からのアドバイス・指導を参考にしながら行っていく必要があります。

 

適応できない環境にあるとき、2つの対処法が挙げられます。

 

①自分に対する環境を合わせる

仕事内容、役割、異動などでサポートを受ける、退職・転職・転校などストレス因となる環境を変える。

 

②環境に対して自分が合わせる

その環境に対して適応力を高める訓練や考え方、工夫をする。

 

理想的なやり方では①の方法が合理的と言われています。②に関してはどのように行っていくかそれぞれの状態や性格にもよるので、専門医の相談が欠かせません。

 

対処

適応障害は自身と環境の価値観・常識とのギャップが大きいことで発症します。

 

自分の価値観・常識は「自分なりに感じる物事の捉え方」となります。自分にとって受け入れられない価値観・常識を受け入れられない理由などを、医師と一緒に考えていきます。

 

 

自分以外の人と物事を客観的に見てみることで、今まで受け入れられなかった事への良い面に気づくこともあるのです。

 

 

適応障害から社会復帰した事例

 

訓練を受けると決意し、就職に至った人の事例を紹介します。

 

事例:Fさん

常に緊張感が高く、多汗が見られるFさんはカウンセリングを受け、適応障害と診断されました。

 

学生時代は不登校の時期もあり、マイナス思考が強いことから自分の気持ちに向き合えず、過去にはうつ病と診断されたこともありました。

働いて将来的に自立した生活をしたいと考えていた時、カウンセリングで「就労移行支援事業所」を紹介され、訓練を受けることを決意したのです。

 

就労移行支援事業所では、精神面では不安や苦痛にフタをせず、自分の気持ちに目を向けることに取り組み、スキル面では不登校時代の教養や体力を補うため、毎日の通所で基礎学力やビジネスマナーに取り組むことで自信を付けていきました。

 

精神面とスキル面を補うと、就職活動を始める前に企業での実習で適応能力を試したところ、実習先で訓練の成果を発揮でき、自身も働きやすさを実感したため就職が決定しました。

 

仕事は薬局での品出しやレジ、接客応対、シフト制による生活リズムの変化など、最初は慣れない事もありましたが、就職後の職場定着支援もあり、体調を崩さず1年経った今も就労を続けることができています。

 

 

発達障害と適応障害

 

発達障害は知的な遅れが現れないケースもあり、大人になって社会に出るまで障害があることに気が付かない場合があります。

 

周りからは「落ち着きがない」「空気が読めない」「人の話を聞かない」「漢字が読めない」など指摘を受け、日常で暮らしていく中で共同作業や人間関係で悩み、仕事が続けられないといった壁に直面します。

 

 

周りに理解や相談ができる人がいない場合はさらに大きなストレスとなり、自信を失い、落ち込んだ気分になります。

これが深刻になると、精神的な余裕を失い、二次障害として適応障害を引き起こすこともあるのです。

 

先の述べたFさんは、発達障害の診断は受けていませんでしたが、漢字の読み書きがとても苦手で苦労していました。

 

 

また、Fさん以外にも適応障害のみ診断を受けている人では、感情のコントロールが難しく、強いこだわり、落ち着きのなさから実習で同じ質問を繰り返す人もいます。

このように、適応障害は社会適応力の低さから発達障害がベースだと考えられる一面もあります。

 

何かしらの生きづらさを抱えている場合、できない事や環境の辛さに焦点が絞られていますが、本来はもっとベースの部分での気づきが必要です。

 

物事に適応していく力は「なぜそう感じるのか」や自分の性格、自分と他人との考え方など、自分自身に目を向けて自己理解をしていく事が重要なのです。

 

 

 

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