先天性眼球振盪の方は就職して仕事を続けることに不安を感じていませんか?
視覚障害もある疾患のため、オフィス内の動線や支援機器だけではなく、通勤時の時間帯にも気を使いますよね。
実は先天性眼球振盪の方の就職や仕事の知識・スキルの訓練で役立つ障害福祉サービスがあります。それが就労移行支援です。
この記事では、先天性眼球振盪の症状や就労移行支援を利用するメリットなどについて、下記のようにまとめてみました。
- 先天性眼球振盪の症状や治療法、注意点
- 利用できる福祉制度
- 就労移行支援を利用した就職活動や訓練
この記事を読めば、先天性眼球振盪の方が就職や仕事での不安がなくなり、就労移行支援を効果的に利用した就職活動ができますよ。
それでは、先天性眼球振盪の症状や就労移行支援の利用について一緒に確認していきましょう。
先天性眼球振盪の方は就労移行支援を利用して就職活動を成功させよう!
先天性眼球振盪の方は、就労移行支援を利用することで就職活動を成功へと導けます。
なぜなら、先天性眼球振盪の方が仕事をするためのスキル訓練や就職活動の支援が受けられるからです。
先天性眼球振盪は無意識に眼球が動くだけではなく、視力障害がともなうこともあるため、仕事をするうえで注意が必要です。
場合によっては、自分の症状や配慮してほしいことを職場にうまく伝える必要があります。
後ほど詳しく解説しますが、職場で必要になるコミュニケーションスキルも、就労移行支援なら確実に身につけられるのです。
就労移行支援について深く理解するためにも、まずは先天性眼球振盪の症状や身体障害者手帳を利用した福祉制度について解説します。
眼球が動く先天性眼球振盪とは
先天性眼球振盪は眼球が無意識に動く疾患で視覚障害をともなうこともあり、治療は対症療法が用いられます。先天性眼球振盪の方が仕事をする際は、勤務先に配慮を求める必要があります。
視力障害の症状も
先天性眼球振盪の主な症状は、自分の意思に関係なく眼球が動くことです。規則的に動いたり振り子のような動いたりしますが、多くの場合、その動き自体に病的な問題はありません。
ただ、物をみるときの顔の向きで眼球の動きが小さくなるため、顔を左右や上下に動かしてみる方がいます。
また、視力の不足や視野が狭いなどの視力障害をともなう場合があるため、日常生活では注意が必要です。
薬物療法や手術療法などの治療法がある
先天性眼球振盪を完治する治療法がないため、一般的には対症療法が行われます。主な治療法は下記のとおりです。
- 眼鏡
- プリズム療法
- 薬物療法
- 手術
手術は内斜視が強い場合に行われることがあります。
仕事をするなら職場環境での配慮が必要
先天性眼球振盪で視力障害をともなう方が働く場合は、レイアウトや支援機器などの職場環境の配慮を勤務先に求めることが必要です。
なぜなら、通常の職場は視覚障害の方が働きやすいようなレイアウトやツールの設計になっていないからです。
職場のレイアウト
職場のレイアウトは視力障害の方にとって移動しやすいように整備し、物の配置は使いやすいように工夫することが大事です。
また、通路は通りやすいように障害となる物を置かないことも大事です。職場に相談して対応する体制にしてもらいましょう。
社内の支援機器を確認する
視覚障害の方が仕事をしやすように、読み上げアプリや音声アプリなどの職場での導入が大事です。
また、ご自身が使い慣れている支援機器を使用できるか確認しましょう。難しい場合は、関連する支援機器を代わりに使用できるか確認してください。支援機器には様々な種類がありますよ。
通勤環境を軽視しない
視覚障害のある方が通勤を軽視すると、通勤でストレスを感じて継続して働くことが難しくなります。
通勤時間が混雑する場合は、就業時間をずらしてもらえるように伝えましょう。通勤ルート自体に危険が伴う場合は、ルートの変更の検討や勤務事業所の変更の相談が必要になります。
福祉制度の利用を検討
先天性眼球振盪の方は、視覚障害の症状によっては身体障害者手帳を取得することで福祉制度の利用が可能になります。
身体障害者手帳を取得するメリット
先天性眼球振盪の方で視覚障害が強くみられる場合は、身体障害者手帳の申請・取得をおすすめします。
なぜなら、手帳取得によって様々な福祉制度が利用できるからです。利用できる福祉制度として下記のようなものがあります。
- 医療費助成:心身障害者医療費助成
- 日常生活の支援:タクシー券の付与
- 税の軽減:所得税、住民税
- 雇用面での優遇・配慮:障害者雇用
各自治体によって福祉制度が異なっているため、詳しくお住いの自治体の障害福祉担当窓口に相談してください。
障害者雇用なら様々な配慮が受けられる
身体障害者手帳を保有しているなら障害者雇用での就職をおすすめします。なぜなら、勤務先から配慮を受けられ、精神的な負担を軽減して働けるからです。
例えば、通勤時間の配慮や面談の実施による状況の確認などがあります。
特に、勤務先は「合理的配慮」という障害特性に配慮した対応が義務付けられていて、視力障害方の場合は、拡大文字や音声アプリなどで使用があります。
つまり、障害者雇用を利用した就職のほうが、長く安定して働きやすくなるのです。
ところで、障害者雇用で就職するなら、就労移行支援を利用することで就職活動や仕事に必要な知識・スキルを身につけやすくなります。就労移行支援については次章で詳しく解説します。
就労移行支援で仕事のスキルを身につける
就労移行支援は就労系の障害福祉サービスです。様々な支援を受けられるため、就職や職場での定着がしやすくなります。
就労移行支援とはどんなサービス?
就労移行支援は、生産活動や訓練によって働くために必要な知識・スキルの習得支援が受けられる障害福祉サービスです。
そのほかに利用できるサービスは下記の通りです。
- 通勤訓練:就職後を想定した訓練
- 職場実習:外部の会社で実習
- 就職活動の支援:ハローワークでの求人登録、面接対策
- 職場定着支援:就職後6ヵ月間
なお、就労移行支援の対象者は障害や疾患があり、就職して働くことを希望する原則65歳未満の方で、利用期間は原則2年間です。
また、障害・疾患の種類や障害者手帳の有無に関係なくサービスを受けられます。
スキル訓練や職場定着などの支援も受けられる!
就労移行支援は前述のとおり様々なサービスを受けられますが、スキル習得訓練や職場定着の支援を受けられることも、先天性眼球振盪の方にとってメリットといえます。
なぜなら、先天性眼球振盪の方にとって、継続して勤務先で働くためにも、コミュニケーションスキルの習得や就職後に事業所スタッフと相談できることが重要であるからです。
コミュニケーションスキルは重要!
先天性眼球振盪の方にとって、先ほど述べたとおり自分が働きやすい職場環境にしてもらえるように勤務先へ伝えることが大事です。
ただ、コミュニケーションスキルを訓練していないと、相手にうまく伝えられません。
不便なこと、してほしいこと、できない場合の代わりの方法を勤務先にしっかり伝えるためにも、コミュニケーションスキルの習得は重要です。
就職後の相談は必要?
訓練でコミュニケーションスキルを習得したとしても、勤務先にうまく伝えられないことも出てきます。
また、先天性眼球振盪の方特有の悩みや不安を抱えることもあるでしょう。
そのようなときに、経験豊富な就労移行支援事業所スタッフが相談に乗ってくれて、場合によっては勤務先と交渉もしてくれます。そのため、就職後も長く安心して働けますよ。
就労移行支援事業所チャレンジド・アソウを利用しよう!
先天性眼球振盪の方が利用する就労移行支援事業所として、チャレンジド・アソウをおすすめします。
その理由としては、就労移行支援事業所チャレンジド・アソウが就職後の職場定着支援に力を入れていることと、事業所が最寄駅から近いことです。
職場定着率が90%以上!最寄駅から徒歩1分の事業所も!
チャレンジド・アソウ全体の就職6ヵ月後の職場定着率は、就労移行支援事業所の中ではトップクラスの90%以上です。
これは、就職後も安心して長く働けることを意味します。
また、チャレンジド・アソウは全国7ヵ所で就労移行支援事業所を運営していますが、そのどれもが最寄駅から徒歩10分以内です。
特に、広島事業所は立町駅から徒歩1分と近く、先天性眼球振盪の方もストレスなく事業所に通えます。
就労移行支援事業所選びで迷われている方は、チャレンジド・アソウがおすすめですよ。
まとめ
先天性眼球振盪は無意識に眼球が動くだけではなく視力障害をともなこともある疾患で、仕事をする場合は職場環境の配慮を求めることが必要です。
また、就労移行支援を利用することで就職や長く働くための支援を受けられます。
特に、コミュニケーションスキルの習得や就職後の相談などのサービスも就労移行支援なら受けられます。
先天性眼球振盪の方が就職を成功させたいなら、就労移行支援の利用をおすすめしますよ。