脳性マヒによる体幹機能障害の方は、就労移行支援を利用して転職・就職活動を成功させましょう。
脳性マヒによる体幹機能障害の方は、日常生活の動作だけではなく姿勢の維持に大変な思いをされています。そのため、脳性マヒによる体幹機能障害の方の症状や置かれている状況を理解し、仕事で必要なスキルを身につけられる就労移行支援事業所を利用すると、スムーズに転職・就職ができます。
この記事では脳性マヒによる体幹機能障害の概要と転職・就職活動で利用できるサポート機関を紹介しています。ぜひ参考にしてください。
チャレンジド・アソウ 広島事業所 /
チャレンジド・アソウ 大阪事業所 /
チャレンジド・アソウ 新大阪事業所 管理者
サービス管理責任者
監修:池田 倫太郎
株式会社チャレンジド・アソウ
立ち上げの中心メンバー。
就労移行支援事業、就労定着支援事業、
特例子会社の運営を行う。
脳性マヒによる体幹機能障害の方におすすめな転職・就職サービスは就労移行支援
脳性マヒによる体幹機能障害の方が転職・就職活動をする場合におすすめのサービスは、障害者総合支援法の就労移行支援です。なぜなら、就労移行支援事業所はサービスご利用者一人ひとりにあったサービスを提供しているからです。
例えば、就労支援事業所はご利用者一人ひとりに対して、個別支援計画書というサービスプランを作成しサービスを提供しています。その他、職場定着支援も行っているので、就労移行支援事業所を利用すれば、自分に合った職場で長く働いていくことができるでしょう。
ところで、脳性マヒによる体幹機能障害の方にあったサービスとはどのようなサービスでしょうか。まずは脳性マヒによる体幹機能障害の方の症状について解説します。
脳性マヒによる体幹機能障害とは
脳性マヒによる体幹機能障害とはどのような症状・障害でしょうか。また、サポートする福祉サービスはあるのでしょうか。「脳性マヒ」と「体幹機能障害」を分けて理解し、また、利用できる福祉サービスをみていきましょう。
脳性マヒの原因・症状とは
脳性マヒとはどのような状態でしょうか。まずは、脳性マヒの原因と症状をみていきましょう。
原因
脳性マヒとは、脳への損傷による運動機能障害で、胎児の頃から生後4週間までに発生したものです。脳への損傷の原因には、感染や脳血管障害、低酸素、核黄疸などがあります。なお、進行性疾患や正常化する状態は、脳性マヒとはいいません。
症状
脳性マヒは数種類に分類され、下記のように種類によって症状が違います。
- アテトーゼ型:手足の不随意運動、筋緊張の変動
- 痙直型:手足の動きが少ない、筋緊張が全体的に高い、知的発達の障害が見られる
- 固縮型:痙直型と同様の症状
- 失調型:体や手足の震え、バランスが取れない
- 混合型:上記の2つ以上のタイプを併せ持つ
現代医学では脳性マヒを治す治療法はありませんが、リハビリテーションや薬物療法などで症状改善が期待できます。
肢体不自由の一つの体幹機能障害
体幹機能障害は、身体障害者福祉法で定義されている肢体不自由という障害の中の一つの機能障害です。体幹機能障害は背骨を中心とした上半身と頸部に、日常生活の動作が難しくなるような運動機能障害が生じ、回復の見込みがない状態をいいます。そして、体幹機能障害の主な原因疾患の一つとされるのが脳性マヒなのです。
脳性マヒによる体幹機能障害の方が利用できる福祉サービス
脳性マヒによる体幹機能障害の方は身体障害者手帳を取得することで、下記のような国や自治体、企業の様々な福祉サービスを利用できます。
- 国:手当(心身障害者福祉手当、児童育成手当)、医療費助成、税金の軽減(所得税、個人事業税)
- 自治体:生活支援(福祉タクシー、紙おむつの支給)、税金の軽減(住民税、自動車税)
- 企業:費用の割引(鉄道運賃、携帯電話料金、遊園地入場料)
上記サービス以外では、お住いの地域で障害者相談員や民生委員が様々な相談にのってくれます。脳性マヒによる体幹機能障害の方で困っていることがあれば、遠慮せずに相談してください。
脳性マヒによる体幹機能障害の方の仕事や転職・就職活動
脳性マヒによる体幹機能障害の方の仕事や転職・就職活動を知るために、就労形態や支援機関を理解することが大事です。
一般就労と福祉的就労の違い
脳性マヒによる体幹機能障害の方は、一般就労と福祉的就労の二つの働き方を理解することが、転職・就職活動を成功させるコツです。なぜなら、どちらが自分に向いているかわかるからです。
一般就労とは
一般就労には一般の方と同じような就職の他に、身体障害者手帳を利用し障害者として就職できる障害者雇用もあります。障害者雇用であれば、職場で脳性マヒによる体幹機能障害の方の状況にあわせた配慮が受けられます。
福祉的就労とは
福祉的就労とは就労継続支援事業所で仕事をすることで、一般就労が難しい方を対象とした就労形態です。就労継続支援には下表のようにA型とB型があります。
就労継続支援制度のA型とB型の違い
A型 | B型 | |
雇用 | 有 | 無 |
給料・工賃 | 最低賃金以上の給料が支払われる | 最低賃金以下の工賃が支払われる |
地域の機関を利用した転職・就職活動
脳性マヒによる体幹機能障害の方は、お住まいの地域の就職支援機関を利用することが転職・就職のための近道です。就職支援機関では脳性マヒによる体幹機能障害を理解した支援が受けられます。
公的機関
公的機関としては下記のものがあります。受けたいサービスの内容によって選ぶことが可能です。
- ハローワーク:様々な求人情報があり、専門担当者による相談を受けられる
- 地域障害者職業センター:ハローワークと密接に連携して専門的な職業リハビリテーションが提供される
- 障害者就業・生活支援センター:就業支援と生活支援の一体的な支援を受けられる
民間機関
民間機関としては就労移行支援事業所があります。
- 就労移行支援事業所:就労支援員や職業指導員などがいて、一人ひとりにあったサービスが受けられる
就労移行支援を利用した転職・就職活動
脳性マヒによる体幹機能障害の方は、就労移行支援を利用することで転職・就職活動をスムーズに進められます。なぜなら、就労移行支援事業所では、脳性マヒによる体幹機能障害の方の症状や就職状況を理解した支援が受けられるからです。
就労移行支援はどのようなサポートをしてくれるのか
就労移行支援とは障害者総合支援法にもとづくサービスです。就労移行支援事業所に通所して、個別支援計画にもとづいて下記の支援を受けられます。
- 職業訓練
- 生産活動体験
- 就職活動支援
- 職場実習
- 職場定着サポート
全国には個性ある様々な就労移行支援事業所があります。事務職の仕事に必要不可欠なパソコンスキルの獲得支援に力を入れている就労支援事業所もあるため、ご自分にあった事業所を選べますよ。
転職・就職活動が成功しやすい就労移行支援事業所とは
脳性マヒによる体幹機能障害の方が転職・就職活動を成功させるためには、転職・就職を目指している職種に必要なスキルを身につけられる就労移行支援事業所を選ぶべきです。
どのようなスキルが身につけられる就労移行支援事業所が良いか
脳性マヒによる体幹機能障害の方には、パソコンスキルや電話応対スキルなどが身につけられる就労移行支援事業所がおすすめです。なぜなら、脳性マヒによる体幹機能障害の方の障害特性を考えると、移動が少なくデスク上でできる事務職や在宅のテレワークなどが体に負担が少なくて適正があるからです。
それらの仕事では日常的にパソコンを使用したり電話応対したりします。このように考えると、パソコンスキルや電話応対スキルを学べる就労移行支援事業所を選ぶことが良いでしょう。
就労移行支援事業所チャレンジド・アソウがおすすめ
パソコンスキルや電話応対スキルを身につけられる就労移行支援事業所としては、チャレンジドアソウがおすすめです。チャレンジド・アソウは事務職で必要なパソコンスキルや電話応対スキルが身につけられます。
事務職の就職実績が多く、就職率も85.7%と高水準です。就労移行支援事業所選びで迷ったらチャレンジド・アソウを検討してください。
就労移行支援を利用して転職・就職活動をしよう
脳性マヒによる体幹機能障害の方は、就労移行支援を利用することが転職・就職活動を成功させるコツです。脳性マヒによる体幹機能障害の障害特性を踏まえ、適性があり体の負担が少ない事務職といった職種に転職・就職することをおすすめします。
そのためにも、仕事で必要なスキルをみにつけられる就労移行支援事業所を利用しましょう。