障害者の方の就労移行支援
農業と就労移行支援等の福祉による「農福連携」で障害者の社会進出を後押し

農福連携で期待される障がい者の雇用について解説

就労移行支援事業所の訓練の一環として農業を取り組む事業所もあれば、障害者が農業へ就職するケースも出てきています。

農業は、収穫による目標達成を体感できるので就労移行支援の訓練としても効果的である一方、日本社会が抱える農業の問題を解決する方法の1つとして障害者雇用が注目されています。

今回は、農業をテーマに就労移行支援事業所の取り組みや社会進出の可能性について解説していきます。

農業と福祉が連携する「農福連携」という言葉を知っていますか?

農業界では、高齢者による人手不足が深刻化しており、その解決策の1つとして注目されているのが、障害のある方を労働力として評価することが農福連携です。

農業を行う地域では、農業従事者の平均年齢が60代後半という高齢化問題や、地方の人口減少や過疎化に伴い労働力の確保が課題となっています。

いっぽう、障がいのある方は社会進出を希望していても障害者雇用はまだまだ社会に浸透しておらず、求人数が不足しがち。

そんな両者の課題を解決すべく、「能福連携」が生まれ、農家は人手不足の解消が期待でき、障害のある方は農作業に従事することで社会参加や地域貢献を実現が期待されています

農業は肉体労働で、決して容易な作業ではありません。

しかし、野菜や果物を育てて収穫する喜びを感じながら、やりがいや働ける喜びを感じることができる農作業は障害者の就労移行支援でも注目されています。

障がいの特性と農作業との相性

障がいの特性ごとに農業の可能性と、作業を通じて期待されるメリットについてそれぞれ解説していきます。

身体障害者

農作業の管理に貢献できる判断能力を備えた人は多いですが、手足が不自由な場合は農場で作業ができない場合もあります。

農業に従事することで、後天的な身体障害ではリハビリテーション効果で身体能力の向上が期待可能です。

知的障害者

農作業に伴う体力作業を行えるいっぽう、収穫のタイミングや雑草の判別などが困難な場合もあります。

屋外で作業を行うことで、ストレス発散や不規則な生活リズムの解消につながり、症状の安定化が期待可能です。

発達障害者

収穫物の点検、計量など細かな作業が得意な人もいるいっぽう、対人関係が苦手、同時並行の作業ができない、あるいは作業に集中できない場合もあります。

知的障害と同じく、農業によってストレス発散や生活リズムの改善により、症状の安定化が期待可能です。

精神障害者

収穫や雑草の判別能力が高く、作業管理も得な人がいるいっぽう、長時間の作業が苦手、または幻聴・幻覚により集中できないという場合もある。

農業が持つ癒しの効果により、うつ病・不安定な精神状態のリハビリテーション効果が期待可能です。

実際の現場での作業内容

農作業の全工程を一人でやるのは困難という前提のもと、作業内容を細かく分けて、障害者がそれぞれの得意な分野を担当してチームとして従事。

また、技術的な作業が必要とされない、草取り・袋(パック)詰め・運搬などの作業に従事している割合が高いです。

就労移行支援サービスで農業の雇用は目指せる?

就労移行支援事業所でも農業への就職を目指すことは可能です。

最近は、法人が農業へ進出するケースも増えており、障害者雇用で農園から求人が出ることもあります

就労移行支援事業所では、農作業でも必要なコミュニケーションやマナーの訓練を行うのはもちろん、事業所によっては施設内に農園を持っていたり、職業体験で農作業を体験できることも。

社会復帰を希望する障害者には、障がいの特性や個人の性格を加味しなら、農業を含め様々な業種から最適な仕事が見つかるようサポートしていきます。

就労継続支援で取り入れられることが多い

就労移行支援事業所で農園を所有している場合、就労継続支援A型またはB型の方の支援の一環として活用していることが多いようです

就労継続支援は、作業を行うことで賃金を受け取れるのが特徴。

A型とB型それぞれにおいて、できる作業を分類し、収穫作業から軽作業まで無理せずに自分に合った業務を遂行しながら農業を通じて職業訓練を行っていきます。

A型は雇用契約を結び、最低賃金・労災・雇用保険などが保証されるいっぽう、収穫から播種、定植などの細かな作業も担うなど障がいの程度が軽い人向けの業務内容です。

一方、B型は雇用契約を結ばない代わりに短時間の勤務で、業務内容も軽作業がメインのため、障がいの症状が比較的重くても無理することなく働くことができます。

【まとめ】就労移行支援で農作業は可能性を広げる役割がある

農業と福祉それぞれがもつ資源を活用して双方の問題を解決しあうのが能福連携。

当該活動によって農家の方が障害に対する理解が深まると同時に、配慮や作業に対する理解もすすみ、作業品質が向上したと評判の良い声が多くなりました。

その上、能福連携に参加する法人や事業者も増えたことで需要が拡大し、実際に障害者を雇用する農園も出てきています

農業で障害者が活躍できると分かった今、症状の安定化やリハビリテーション効果もある農業は、障害者の新たな雇用先として今後もますますニーズが高まっていくことでしょう。

農業に興味がある障害者やそのご家族の方は、一度就労移行支援事業所に相談してみてはいかがでしょうか。

まずはお気軽にお問合せください。

みなさんに安心してご利用いただくために、チャレンジド・アソウでは事業所見学や体験利用をおすすめしています。
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