「ゴールボール」
第11回目は、ゴールボールとストレッチ及びセルフマッサージについて講座が開かれました。
ゴールボールとは?その名前を聞いたことがない方も多いと思われます。
実は、歴史は古く第2次世界大戦のヨーロッパで、目を損傷した傷痍(しょうい)軍人のリハビリテーションとして考案されました。1976年のパラリンピックで視覚障害者のための種目として紹介されました。
講師の小宮さんは、ロンドンパラリンピック金メダリストの元選手、工藤さんは、現役選手として国内外で活躍中です。講師の方が行ったお手本を元に、訓練生達2人ペアになって楽しくミニゲームが行われました。
ミニゲームの前に、8名で丸い円状になりパス練習を行いました。ゴールボールのルールとして、アイシェード(黒くて見えないゴーグル)を装着します。お互いに声を出しながらパスを出していきますが、慣れないうちはボールが思わぬ方向に向かって転がってしまうこともありました。
ボールの中に入っている鈴の音でしか確認ができない中で、訓練生達は戸惑いながらも次第にコツを掴んできたようです。
2人1組になってのミニゲームではパス練習の成果が出ているようで、右に左に動いてはボールを止めていました。かなりの接戦のようで、結果は0対0、2対1などの得点差で終了!訓練生達は、必死にボールに飛び込んでいました。
訓練生の声
「ゴールボールは、アイシェードで目が見えなくて怖かったです。しかし、パスは、思ったより上手く出来ました。試合では、ゴールの端を狙うのが難しかったです。またやりたいです。」
「始めはあまり体調が良くなかったけどラジオ体操や簡単ゴールボール、ストレッチなど体を動かすことによりだんだん調子が良くなりました。ゴールボールとても楽しかったです。」
「視覚情報がない状態は不安で怖かったが、徐々に慣れることで自分の位置や方向が分かるようになっていった。慣れというものが人間にとって最大の強みだということを学びました。」