♦インタビューにご協力ありがとうございます。まずはプロフィールを教えていただけますでしょうか。
20代の男性です。診断名は統合失調症です。約1年間のチャレンジド・アソウの訓練を経て今の職に就きました。事務職のパートとして、データ入力を中心とした業務を行っています。
♦チャレンジド・アソウを利用する前はどのような状況でしたか。
チャレンジド・アソウを利用する前は、就職した後でも長く働き続けられるのかという不安を抱えていました。さらに、自分の強みや適性を十分に整理できていなかったため、どのような職種が向いているのか、応募書類に何を書けばよいのか、面接で何を話せばよいのか分からず、内定までどのように進めればよいのか悩んでいました。
♦障害特性について教えていただけますか。
私は極度の心配性で、不安になりやすく、物事を始める前や終えた後に、不安になり何度も確認作業を繰り返してしまい、次の行動に移すまでに時間がかかってしまいます。
♦チャレンジド・アソウを利用してみての感想を教えてください。
スタッフの一人ひとりがとても優しく、特に就職活動の際には、履歴書の書き方に関するアドバイスや添削、面接練習では改善点を的確に指摘していただきました。
初めての就職活動で不安もありましたが、スタッフの皆さんのサポートのおかげで就職活動に挫けずに取り組むことができ、最終的に内定をいただくことができました。
チャレンジド・アソウを利用して本当に良かったと感じています。
♦チャレンジド・アソウでどんなことに取り組みましたか?印象的だったことはありますか?
チャレンジド・アソウでは、パソコンの基本操作やMOS対策講座が週3〜4回開催されています。私はそれらのカリキュラムを受講する中で、パソコンの奥深さにハマり、MOS資格を取得したいと思うようになりました。
最終的には、通所期間中にMOS2016のWord Expert、Excel Expert、PowerPoint Specialistを取得することができました。これらの学びと資格取得の経験が、後の仕事探しや、就職活動に大きく役立ちました。
♦それでは今の会社や職種で働きたいと思った理由を教えていただけますか。
チャレンジド・アソウ通所中に取得したMOSの資格を活かせる仕事を探していた所、チャレンジド・アソウのホワイトボードに現在勤務している会社の求人が貼ってありました。
そして色々調べてみると、私が求めている希望条件に合致し、障害者雇用にとても理解のある会社だと分かり、応募を決意しました。
また、一次面接では面接の担当者から親身なアドバイスをもらうなど障害者雇用に対する熱意を強く感じ、この会社で働きたいという思いが強くなりました。結果として無事採用され、この出会いは運命的な出会いだったと感じました。
♦現在の仕事内容について教えていただけますでしょうか。
基本的に、親会社の社員の健康診断結果を、所定のフォーマットに沿ってExcelへと入力する作業が中心です。
♦仕事をする中でやりがいや、大変だったことはありますか?
データ入力業務は、正確さとスピードの両立が求められる業務です。一日に入力する件数が増えたり、ミスが減ると自分の成長が目に見える形で現れるため、成長を感じ満足感が得られます。
一方で、大変な点は、一日中データ入力業務が続くため、集中力を長時間保つ必要があることです。
また、マンネリ化しやすいという点もあります。そのため、時々パソコンから目を離したり、座ったままで体を動かしたりして気分転換することを心がけています。
♦ありがとうございます。最後に今後の目標を教えていただけますでしょうか。
特別な事情がない限りは、今の会社で働き続けていきたいと考えています。働き続ける中で、質問の回数を減らしたり、データ入力のスピードと正確性を向上させていきたいです。そのうえで、しっかりと体調を管理し、安定した勤怠を維持することを目標としています。そして、いつの日か自分の稼いだお金でどこかへ旅行に行きたいと考えています。
♦インタビューにご協力いただきありがとうございました!最後にスタッフからのコメントをご紹介します。
Mさんは、チャレンジド・アソウでの訓練時、MOS Expertの取得を目指し、意欲的に取り組んでおられました。インタビューの内容から、資格取得が仕事に直結し、現在の職場でご活躍されていることがわかり、スタッフ一同大変嬉しく思っています。
不安とうまく付き合いながら、日々の業務に前向きに取り組んでいるMさんの姿勢は、私たちにとって大きな励みになります。
今後も「安定した勤怠の維持」と「スキル向上」という目標達成を心から応援しています。まずは健康第一で、焦らず着実に、お仕事を頑張ってください。いつかご自身の力で旅行を実現されることを楽しみにしています!
