気持ちを打ち明けることが次につながる
Kさん(男性)
インタビューにご協力いただきありがとうございます。
まずはプロフィールを教えてください。
26歳男性、新幹線車両基地で事務職をしています。
チャレンジド・アソウを利用する前はどのような状況でしたか?
接客系の仕事で精神的負担を感じ退職しました。一人で勤務する時間帯があり、いつどのようなハプニングが起こるかわからないことが辛く強迫観念を抱くようになり退職しました。
障害の特性について教えていただけますか?
漠然とした不安を感じやすいです。起こるかどうかわからないことに考えを巡らせ、動けなくなってしまう特性がありました。
現在も不安を感じますか?
不安が全くないわけではありませんが、現在は一ヶ月に一度くらいに軽減されました。
突発的なことがほとんど起こらない環境で仕事をさせていただけるからだと思います。
診断を受けた時はどのようなお気持ちでしたか?
多少ショックを受けた面もありますが、どちらかと言えば自分の状況が理解できスッキリしました。また、自分のことを知ることで今後どのような仕事に就けば良いか見えてきたので安心しました。
チャレンジド・アソウの利用を決めた理由を教えてください
医師に複数の就労移行支援事業所の情報をいただき、就職実績がとても良かったので利用を決めました。
実際に利用を始めてから、困ったことはありましたか?またどうやって乗り越えましたか?
自分に自覚がなかった「手先の不器用さ」が見えてきて、向き合うことに苦労しました。当時は社員の皆さんから無理なくできる改善策を提示してもらい練習することでコツを掴むことができました。
チャレンジド・アソウで特に印象的だった出来事はありますか?
就職活動開始時に応募した1社目が不採用でショックを受けたことが大きく印象に残っています。ですが過度に落ち込まず、自分に合う会社は他にもあると自分で気持ちを切り替えました。気持ちの切り替えができるようになった点は自分の成長だと思います。
現在の会社にはどうやって出会いましたか?
チャレンジド・アソウから求人情報を紹介してもらい、応募しました。不思議なご縁ですが、前職と同じ好きな業界で働ける機会を頂いたので入社しました。
現在はどのようなお仕事をされていますか?
メインは車両基地内で新幹線車両検査結果のデータ入力です。そのほか、事務所内の資料配布や各種データ入力を行います。
仕事をするうえで工夫していることはありますか?
周囲の方とコミュニケーションをとることを意識しています。特に職場では、チャレンジド・アソウで教わった報告連絡相談を実践しています。また、前職では悩みを誰にも言えず塞ぎこんでいた経験があるので、仕事以外のことも相談できる場を大切にしています。
仕事へのモチベーションを保つために工夫していることはありますか?
先々の楽しみを見つけることです。イベント参加など週末の予定を立て、その週の仕事に励みます。ちょっとした楽しみを作ることがコツです。
自分なりの工夫が素晴らしいですね!最後に、今後の展望や目標を教えてください。
オンオフをきちんと切り替え、仕事もプライベートも充実させたいです。
スタッフからのコメント
お会いして間もない頃、訓練生や社員とお話しされている姿を見かけるたび、相手の長所を見つけることが得意な方だなと思っていました。皆さんがとても気持ちよくお話しできるように、気配りされていましたね。
その反面、いつも相手のことばかり気にかけてご自分の悩みを後回しにされていることを心配していました。
ですが苦しい時を乗り越え、いつの間にか自分のことを打ち明けられるようになり、関係機関にもご自分の心のうちを話すことができ、就業先とのご縁をご自身で引き寄せ結ぶことができましたね。
現在は就業先の皆様からとても頼りにされている、と伺っています!!これからも自己実現のために頑張るKさんを応援しています。