「生活支援員が受けたほうがよい研修って・・・」と、生活支援員としてスキルアップしたくても、どの研修を受講したらよいのかわかりませんよね。
受講する研修を決めるためにも、まず生活支援員として必要なスキルを確認しましょう。そして、そのスキルを学べる研修がどこで開催されているかを把握しましょう。
この記事では、生活支援員に必要なスキルや研修について、下記のようにまとめてみました。
- 生活支援員に必要なスキル
- 外部研修の受講
- 生活支援員におすすめすの研修・資格
この記事を読めば、同僚の生活支援員よりもスキルアップができて、キャリアアップも目指せますよ。
それでは、生活支援員に必要なスキルや研修などについて、一緒に確認していきましょう。
生活支援員のスキルアップには研修受講や資格取得が必要!
生活支援員としてスキルアップするためには、実務をこなすだけではなく、積極的に施設外の外部研修を受講したり資格取得の勉強をしたりする必要があります。
なぜなら、後ほど詳しく解説しますが、外部研修や資格取得でしか身につかない知識やスキル、業界内での評価があるからです。
一般的な施設の研修は、入社時研修やその後はOJT研修で福祉・介護の知識やスキルを身につけていくため、施設によっては偏った知識やスキルが身についてしまいます。
そのため、生活支援員として必要な基礎から実践的内容までの知識・スキルを身につけるためには、外部研修の受講や資格取得をする必要があるのです。
外部研修や資格を解説する前に、まずは生活支援員として必要なスキルを確認していきましょう。
生活支援員の仕事で必要なスキルとは?
生活支援員はサービス利用者の日常生活の支援が仕事で、施設によって身につける知識・スキルが異なります。
生活支援員の仕事内容の確認
生活支援員の仕事はサービス利用者の日常生活の支援です。
生活相談や作業支援だけではなく、障害程度の重いサービス利用者を対象とする施設では、食事や排泄などの介助もします。
施設によってサービス利用者の障害・疾患の種類やサービス内容が異なるため、それぞれの生活支援員によって仕事内容や必要な知識・スキルが異なることも特徴です。
入所施設なら介護スキルを身につける
障害者支援施設やグループホームなどの入所施設に勤務しているなら、様々な支援スキルの中でも介護スキルが特に必要です。
なぜなら、介護スキルを身につけることでサービス利用者だけではなく、生活支援員の精神的・身体的負担が軽減できるからです。
例えば、無理な体勢で車椅子からベッドへ移乗介助をすると、サービス利用者の怪我や生活支援員の腰痛・膝痛がおこる原因となります。
つまり、サービス利用者と生活支援員のリスク軽減のためにも、介護スキルを身につけることが必要なのです。
就労系の障害福祉サービス事業所なら就労支援スキルも
就労系の障害福祉サービス事業所なら、就労支援スキルを身につけることが必要です。なぜなら、職業指導員や就労支援員に就いたときに役立つスキルであるからです。
就労系の障害福祉サービス事業所の生活支援員は、経験を積んで職業指導員や就労支援員になる傾向があります。
両職に就いた際に、あわてて必要な就労支援計画の策定・アセスメントのスキルや、関係法令の知識を身につけるのでは遅すぎます。
また、生活支援員としてもサービス利用者の将来像を意識して仕事をするためにも、就職や一般企業での仕事の知識・スキルが必要です。
そのためにも、就労支援スキルを身につけることが必要なのです。
勤務先に相談して外部研修を受講しよう!
施設外の外部研修を受講するためには上司への日程調整を踏まえた相談が大事です。また、自治体や公的機関などで福祉・介護の研修を実施しています。
日程を調整して外部研修を受講する
外部研修を受講するためには日程調整を具体的に上司に相談することが大事です。なぜなら、生活支援員が具体的に相談することで、受講のチャンスが広がるからです。
外部研修を受講するためには、シフト勤務の入所施設ではシフトの調整が、生産活動をする就労系の障害福祉サービス事業所では作業調整が必要です。
研修日程だけではなく施設の日程を把握したうえで、研修受講について上司に具体的に相談することで、生活支援員の意欲が伝わりやすくなります。
つまり、受講したい外部研修があるなら、日程調整を踏まえて上司に相談することが大事なのです。
自治体・公的機関が開催する研修とは?
生活支援員の仕事に関連する研修を行っている機関には、下記のように都道府県や公的機関などがあります。
- 都道府県:福祉・介護に関する研修
- 福祉系大学:福祉・介護に関する公開講座・セミナー
- 障害者職業総合センター・地域障害者職業センター:就労支援に関する研修
このほかにも、民間事業者や業界団体、市区町村なども研修や講座を開催し参加者を募集しているため、日頃から研修情報を収集するようにしましょう。
疾患・障害別の研修を受講しよう!
疾患・障害別の研修を行っている機関には、下記のような機関や団体などがあります。
- 国立障害者リハビリテーションセンター:視覚障害、発達障害、自閉スペクトラム症などの研修
- 病院:生活習慣病、精神病などの講座
- 患者会:難病・疾患の講座、シンポジウム
勤務している施設や担当しているサービス利用者などの特徴にあわせて、必要な知識・スキルが身につく研修や講座を受講するようにしましょう。
生活支援員に受講・取得をおすすめする研修や資格
冒頭で述べたように、生活支援員としての知識やスキル、業界内での評価を得るためには、外部研修や資格取得をする必要があります。
それらを得られる研修・資格として下記のものをおすすめします。
福祉・介護の基礎が学べる介護職員初任者研修
福祉・介護分野で無資格・未経験の方は介護職員初任者研修の受講をおすすめします。なぜなら、福祉・介護の基礎がしっかり学べる研修であるからです。
下記の項目はカリキュラムの一部です。
- 介護における尊厳の保持・自立支援
- 介護の基本
- 障害の理解
また、同研修を修了するためには、合計130時間の講座と実技演習を学び、その後の試験に合格する必要があります。
なお、「研修」という名称ですが、福祉・介護業界では資格として位置づけられているため、転職の際に履歴書に書いてアピールできます。
介護福祉士実務者研修を受講してさらなるスキルアップを
介護職員初任者研修とは違い、基礎だけではなく実践的な内容まで学びたい方には、介護福祉士実務者研修の受講をおすすめします。
なぜなら、質の高い支援をするために役立つ知識・スキルが学べるからです。学ぶ分野としては介護職員初任者研修と同じですが、より実践的な内容です。
また、福祉系以外の学校を卒業した方にとって、実務経験3年とこの介護福祉士実務者研修の修了が、介護福祉士試験の受験資格を得る一般的な方法です。
つまり、生活支援員としてスキルアップしたい方にとっては必ず受講した方がよい研修なのです。
なお、同研修と介護職員初任者研修は専門学校で頻繁に開催されているため、日程を問合せてぜひ受講してください。
三福祉士を取得して福祉・介護の専門家になろう!!
福祉の専門家を最終目標とされている方は三福祉士の取得を目指してください。
なぜなら、試験勉強の過程で福祉・介護の専門的な内容が学べ、業界のみならず社会的にも評価されている資格であるからです。
三福祉士とは下記の福祉・介護の国家資格の総称です。
- 介護福祉士
- 社会福祉士
- 精神保健福祉士
福祉系以外の学校を卒業された方が受験資格を得るためには、養成施設での過程を修了しなければなりません。
ただ、通信講座が実施されているため、働きながらでも取得も可能です。生活支援員としてスキルアップしたいなら、三福祉士の取得を最終目標とすることをおすすめしますよ。
まとめ
生活支援員として必要なスキルは、勤務する施設によって介護スキルや就労支援スキルなどと異なります。
また、外部研修は都道府県や様々な機関が行っており、受講を希望する生活支援員は、日程調整を含めて上司に相談することで受講のチャンスが広がります。
さらに、生活支援員としての知識やスキル、業界内での評価を得るための研修や資格は、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修、三福祉士です。
スキルアップで悩んでいる生活支援員は、研修受講や資格取得を積極的に行っていきましょう。
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