就職活動でハローワークと就労移行支援事業所のどちらを利用すればよいか迷いますよね。
ただ、両機関を比較したくてもサービス内容の違いを知らなければできません。
この記事では、ハローワークと就労移行支援事業所について下記のようにまとめました。
- ハローワークのサービス内容
- 就労移行支援事業所のサービス内容
- 就労移行支援事業所とハローワークのサービスの相違点
この記事を読めば、ハローワークと就労移行支援事業所の違いが理解できて、どちらの機関を利用すればよいか迷わなくなりますよ。
それでは、ハローワークと就労移行支援事業所の違いについて一緒に確認していきましょう。
チャレンジド・アソウ大阪事業所
職業指導員
監修:野村 一美
短期大学卒業後、一般企業の経理・総務・
人事・営業職を経験。その後、
以前から興味があった福祉に前職から携わることになり、計画相談員として従事しておりました。
就労移行支援事業所なら知識・スキル訓練が受けられる!
就職活動でハローワークと就労移行支援事業所のどちらを利用すればよい迷ったら、就労移行支援事業所の利用をおすすめします。
なぜなら、後ほど詳しく解説しますが、就労移行支援事業所のほうが一貫した就職支援サービスであるからです。
例えば、就労移行支援事業所では仕事に必要なスキル訓練から就職活動、就職後の定着サポートまでの支援を受けられます。
就労移行支援事業所を利用する前に、まずはハローワークと就労移行支援事業所のそれぞれのサービスについてみていきましょう。
ハローワークとは?
ハローワークは転職・就職活動で利用する求人案内の窓口と思われるかもしれませんが、障害や疾患のある方向けのサービスもしています。
ハローワークは仕事の情報の提供窓口
ハローワークは正式名称を公共職業安定所といい、厚生労働省が所管する仕事の情報提供窓口です。
仕事探しや失業手当の申請のイメージが強いかもしれませんが、仕事を探している求職者と人を雇いたい事業者の双方へ下記のようなサービスを提供しています。
- 情報提供
- 事業者による求人申し込み
- 求職者による求人への応募
- 雇用保険手続き
- 就職活動の相談
ほかの機関とも連携しており、障害者向けの専門的な支援をする場合は、地域障害者職業センターや障害者就業・生活支援センターを紹介しています。
メリットは?求人情報がたくさんある!
ハローワークを利用することのメリットは、ほかの求人媒体と比較して求人情報が圧倒的に多いことです。
なぜなら、事業者は無料で求人登録ができ、求職者も無料で求人を探せるからです。民間の求人サイトや求人雑誌での求人登録は有料であるため求人数が限られます。
一方、ハローワークは公的機関で利用料が無料であるため、求人数が多くなるのです。
デメリットは?自己管理が必要・・・
ハローワークを利用することのデメリットは自己管理が必要であることです。なぜなら、ハローワークは就職活動の進捗状況の把握や指摘はしてくれないからです。
例えば、ハローワークは相談には乗ってくれますが、就職活動がおろそかになっていても把握や指摘することはありません。
そのため、求人を探すことも、応募することも、面接対策をすることも、すべて自分で判断して行動する必要があります。
つまり、自己管理が苦手な方はハローワークを利用した就職活動は難しいといえます。
就労移行支援事業所とは?
就労移行支援事業所は就職活動を支援する機関で、仕事に役立つ知識・スキルの習得訓練が受けられます。
就労移行支援事業所は就労支援の障害福祉サービス
就労移行支援事業所とは障害者総合支援法にもとづく機関で、障害や疾患がある18~64歳の方に下記のようなサービスを提供しています。
- 就職活動支援
- 作業体験
- 知識・スキル訓練
- 就職後の職場定着サポート
- 企業での職場実習
職業訓練から就職活動支援、就職後の職場定着サポートまでを一貫して受けられ、生活面での相談もできることが特徴です。障害者手帳のありなしに関係なく利用できます。
メリットは?仕事に役立つ知識・スキル訓練が受けられる!
就労移行支援事業所の利用のメリットは、実際の仕事の場面で役立つ知識やスキルの習得訓練が受けられることです。訓練や職場実習を通して下記のような知識やスキルが身につきます。
- ビジネスマナー
- パソコンスキル
- 事務スキル
- 作業スキル
- 対人スキル
これらの知識やスキルが身につくため就職後は自信を持って仕事に励めます。また、訓練を通して自分の仕事への適性や仕事の具体的な内容がわかることも特徴です。
デメリットは?利用料が発生することも・・・
就労移行支援事業所の利用のデメリットは、世帯収入によっては利用料が発生することです。利用料は世帯収入を考慮し下表のように月額上限額が設定されています。
区分 | 世帯の収入状況 | 負担上限月額 |
---|---|---|
生活保護 | 生活保護受給世帯 | 0円 |
低所得 | 市町村民税非課税世帯 | 0円 |
一般1 | 市町村民税課税世帯(所得割16万円未満) | 9,300円 |
一般2 | 上記以外 | 37,200円 |
参照:障害者の利用者負担
https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/service/hutan1.html
ハローワークの利用であれば利用料が発生しないため大きな差を感じるでしょう。
しかし、就労移行支援事業所で職業訓練が受けられるを考えると、それほど大きな金額負担ではないといえます。
ハローワークと就労移行支援事業所の違い
ハローワークと就労移行支援事業所の違いは支援の一貫性といえます。
なぜなら、就労移行支援事業所のサービスは広い意味での就職活動と就職後のフォローですが、ハローワークのサービスは狭い意味での就職活動であるからです。
両機関のサービスの違いは下表の通りです。
ハローワーク | 就労移行支援事業所 | |
---|---|---|
求人情報 | 〇 | △ |
職業訓練 | × | 〇 |
職場定着サポート | × | 〇 |
就職活動支援 | 〇 | 〇 |
利用期間 | 無 | 有(原則2年間) |
利用料 | 無 | 有(世帯の収入状況により異なる) |
ハローワークのサービスは求人情報の紹介と就職活動支援のみです。
一方、就労移行支援事業所のサービスは職業訓練から就職活動支援、就職後の職場定着サポートまで行っていて、就職に対する一貫した支援をしています。
そのため、特に自己管理が苦手な方やスキル獲得を含めて就職活動をしたい方は就労移行支援事業所の利用がおすすめです。
ただ、実際に就労移行支援事業所を利用しようとすると、どの事業所を利用すればよいか迷いますよね。そこで、次章ではおすすめする就労移行支援事業所を紹介します。
チャレンジド・アソウを利用して就職活動を成功させよう!
今回おすすめする就労移行支援事業所は西日本に7ヵ所の事業所を運営するチャレンジド・アソウです。
なぜなら、チャレンジド・アソウはサービス利用者一人ひとりのニーズやペースを踏まえた支援をするからです。
例えば、サービスを利用する前に作成する個別支援計画は、サービス利用者としっかり話しあって作成します。
そして、同計画にもとき訓練しますが、わからないことがあれば立ち止まって理解できるようにしっかりサポートします。
さらに、就職後の職場定着サポートは就職後のつまずきにも対応できるように、実施する面談の頻度は月1回以上です。
その結果が、就職率80%以上、就職6ヵ月後の職場定着率90%以上の実績なのです。就労移行支援事業所選びで迷ったら、チャレジンド・アソウに問いあわせてみましょう。
まとめ
ハローワークの利用のメリットは求人情報が多いこと、デメリットは自己管理が難しいことです。
一方、就労移行支援事業所のメリットは仕事に役立つ知識・スキル訓練が受けられること、デメリットは世帯収入によっては利用料が発生することです。
さらに、両機関の特徴を比較すると、就労移行支援事業所のほうが一貫した就職支援をしていました。
就職活動を成功させたいなら、ぜひ就労移行支援事業所を利用することをおすすめします。