こんにちは。チャレンジド・アソウ博多事業所の山本です。
就職をすると、一から十まで説明してもらうのではなく、手順書を読んで
理解し、自分で取り組まなければならない仕事があるかもしれません。
では「手順書を読んで理解する」とは、どのような状態でしょうか。
例えば、次のような手順書があったとします。
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1.巻きすの上に海苔を敷き、酢飯を広げる
2.酢飯の手前の方に細切りにした玉子焼きとカニカマとレタスを置き
マヨネーズをかける。
3.巻きすを使ってしっかり力を入れながら巻く
4.巻き終わったら形を整え、包丁で輪切りにする
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さて、皆さんはこの手順書を理解できましたでしょうか?
特に難しい説明もないので、「巻きす」や「海苔」など、道具や材料の
ことを知っていれば理解できる文章ではないかと思われます。
では、この文章の指示通りに作業はできますでしょうか…?
「酢飯を広げるって、どのくらいの量?」
「酢飯の手前の方って、端から何センチくらいのところ?」
「形を整えるって、どんな形にしたらいいの?」
「輪切りって何センチの厚さが適当?」
もしこのように「実際にやってみたら分からないことだらけ!」なんて
ことになった場合は、手順書の単語や文法など『言葉の理解』はできて
いても、情景のイメージが出来ていないことが原因だと思います。
『手順書を読んで理解する』ということは、単に文章を理解するのでは
なく、『作業している風景を頭に思い描きながら読み進めること』です。
手順書を読めただけでは「理解できた」とは言えないんです。
手元に物品があれば、物品を見て触りながら手順書を読み進めましょう。
手順書しかないのなら、指示内容を頭に思い浮かべながら読みましょう。
そのうえで不明点を洗い出し、事前に確認してから作業開始です。
ちなみに今回の手順書はもちろん「サラダ巻き」の作り方です。
サラダ巻きをよく知っている人は手順書の内容をイメージしやすかった
と思いますが、あまり巻きずしを食べない人には難しかったと思います。
つまり、経験値の差も大きいということですね。
作業にも様々な仕事がありますが、共通する手順があったりします。
経験を積むためにも、しっかりトレーニングしていきましょう!
来週のおすすめ見学日
【講座風景の見学】
11月15日(月)午前
11月19日(金)午前
【パソコン・作業風景の見学】
11月15日(月)午後
11月19日(金)午後
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