障害者の方の就労移行支援
ITスキルやWebデザインを学べる就労移行支援事業所の選び方・見極め方

ITスキルやWebデザインを学べる就労移行支援事業所の選び方・見極め方

ITやWebの分野は在宅、遠隔で働けるので人気が高い業種の一つ。障害や難病を抱えた人でも自分のペースで働きやすく、在宅や遠隔勤務をすることで通勤のストレスを避けることができるのでおすすめの仕事と言えるでしょう。

なかでも、ITやWebデザインを学びたいと考える障害や難病を抱える方はたくさんいらっしゃいます。しかし、通信教材などを利用してITやWebデザインを習得しようとすると高額になりがちで、二の足を踏みやすいのも事実です。

そんな時に是非お勧めしたいのが就労移行支援制度を利用したITやWebデザイン技術の習得。

この記事ではITやWebデザインのような業種への就職を目指す障害や難病を抱える方に向けて就労移行支援制度を利用して費用負担を抑える方法、そしてこれら技術を習得する方法についてお話しをしていきます。

チャレンジド・アソウ 広島事業所 /
チャレンジド・アソウ 大阪事業所 /
チャレンジド・アソウ 新大阪事業所 管理者
サービス管理責任者

監修:池田 倫太郎

株式会社チャレンジド・アソウ
立ち上げの中心メンバー。
就労移行支援事業、就労定着支援事業、
特例子会社の運営を行う。

就労移行支援制度や事業所について

就労移行支援制度や事業所について

はじめに、簡単に解説しておくと、就労移行支援制度は一般企業に就職を目指す方をサポートすることを目的に作られた制度です。

そして、この就労移行支援制度を利用し、ビジネススキルやマナーを身に付けることができ、就職活動、就職成功後の職場定着をお手伝いするのが就労移行支援事業所になります。

実際にこの記事を監修しているチャレンジド・アソウも全国に展開する就労移行支援事業所の一つです。

就労移行支援制度の対象者

就労移行支援制度の対象者は以下の通り。

  • 18才以上、65才未満
  • 一般企業への就職の意思がある、可能である方
  • 現在、求職中である(一部自治体は例外もあります)

就労移行支援事業所で受けることができる就職、仕事探しのためのサービス

就労移行支援事業所ではこの記事のタイトルにあるようにITスキルやWebデザインなどの目指す就職のために必要なビジネススキルや仕事をしていく上で身に付けておくべきビジネスマナーを学ぶことができます。

さらに、実際の就職活動時にはスタッフが面接や履歴書の書き方などをサポートしたり、就職が完了した後も職場に継続して通うことができるように職場定着支援を行ったりもします。

就労移行支援事業所で受けられるサービス一覧

カウンセリング ITスキルやWebデザインなど希望する職業や目標設定をお手伝い
ビジネススキル・マナーの習得 就職や仕事を進める上で必要なスキルやマナーを身に付ける
職場や職種体験・実践的なトレーニング 実際に就労移行支援事業所が提携している職場に出向いたりして実践的なトレーニングを積む
就職活動サポート 就職活動のための模擬面接を行ったり履歴書作成をサポート。必要であれば面接に同行
職場定着サポート 就職成功後、上司との緩衝を行ったり、問題点があれば交渉したりもします

ITスキルやWebデザインなどの専門スキルを学ぶには

それでは、実際にITスキルやWebデザインを就労移行支援事業所で身に付けることは可能なのでしょうか?

また、費用や期間はどれくらいになるのかを解説していきます。

ITスキルやWebデザイン用カリキュラムの用意があるかは事業所による

ITスキルやWebデザインはビジネススキルの中でも専門的な領域になりますので、全ての就労移行支援事業所が対応しているわけではありません。

また同じ事業所でもITスキルやWebデザイン用カリキュラムは東京にはあるけれど、大阪にはないなどのケースもあります。

ITスキルやWebデザインを就労移行支援事業所で身に付けたいのであれば、まずは評判の良い事業所に問い合わせてみるのが良いでしょう。

ITスキルやWebデザイン用カリキュラムの内容

もちろんITスキルやWebデザイン習得用のカリキュラムといっても、就労移行支援事業所により、内容は異なります。

そこでこの項目では一般的なITスキルやWebデザイン用カリキュラムの内容がどのようなものであるかをご紹介します。

一般的なカリキュラム内容

ITスキルやWebデザインを学ぶ上で、一般的には以下のような内容を学ぶことになります。

  1. ITスキルやWebデザインの基礎を知る
  2. 企画やワークフロー習得
  3. ツールなどを使った実践的なスキル

1番の基礎ではITスキルやWebデザインに関する基礎知識、Webリテラシーや営業スキルなど、ITスキルやWebデザインの仕事をしていく上での基礎を学ぶことが可能です。

次の”企画やワークフロー習得”とは実際のITスキルやWebデザイン制作現場を想定した企画を立ててみたり、仕事の流れや役割分担を考慮したワークフローを身に付けます。

これによりクライアントのリクエストを満たすことができるITスキルやWebデザインなど、受注から納品までの流れを理解します。

最後はPhotoshopやIllustratorといったデザインツールやシステムツールを使った実践的な実習訓練。より実践的なスキル習得を目指します。

これらは授業形式で講義を受けるものと、予め用意された動画をみて自分のペースで学ぶスタイルのものがあり、わからない点などがあれば就労移行支援事業所の専門スタッフによるサポートを受けます。

費用や期間について

ITスキルやWebデザインを学ぶ上で、就労移行支援事業所に通うわけですが、実際の費用や期間はどのようになっているのでしょうか。

費用は前年度の世帯収入により変動。多くの方が無料で利用

就労移行支援事業所のサービスを利用する際の費用は利用者の前年度の世帯収入額により変動します。

実際には9割以上の方が就労移行支援事業所を利用しているというデータがありますので、費用についてはそれほど心配する必要はないかも知れません。

元々ITスキルやWebデザインを学ぶために通信講座などを申し込むと30万円以上の費用がかかることが多いです。

しかし就労移行支援制度を利用すれば、多くのかたが破格でITスキルやWebデザイン用カリキュラムを受けることが可能。

是非ITスキルやWebデザインを習得したい障害や難病を抱える方は就労移行支援制度を利用したいものです。

就労移行支援制度の利用料金

世帯の収入状況 負担上限月額
生活保護受給世帯 0円
収入が概ね300万円以下の低所得世帯 0円
収入が概ね600万円以下の一般的な世帯 9,300円
収入が600万円以上の世帯 37,200円

就労移行支援制度の利用期間

就労移行支援制度の利用期間は原則2年間となっています。これはITスキルやWebデザインを学ぶカリキュラムも同様です。

Webデザイン・ITスキルが学べる就労移行支援事業所の選び方4ポイント

Webデザイン・ITスキルが学べる就労移行支援事業所の選び方4ポイント

それでは、最後にWebデザイン・ITスキルが学べる就労移行支援事業所の選び方を4つのポイントにまとめて解説します。就労移行支援事業所でWebデザイン・ITスキルを学びたいという方は、以下の4つのポイントに気をつけて事業所を選びましょう。

  • 事業所のホームページのデザインがダサくないか
  • Webデザイン・ITスキルに特化しているか
  • 実習でWebデザイナーと関われるのか
  • 卒業生にWebデザイナーでの就労実績があるか

どういうことか、それぞれ解説を加えていきます。

事業所のホームページのデザインがダサくないか・使いづらくないか

まず第一印象の話なのですが、興味を持った就労移行支援事業のホームページのデザインをあなたがどう感じるのかをチェックしましょう。

もし、そのホームページのデザインがダサいと感じるのであれば、その就労移行支援事業所には優秀なWebデザイナーが居ない・関わっていないと判断することができます。優秀なWebデザイナーがいれば、自社のデザインを放っておけるわけがないですからね。

また、使いづらさもチェックしておきましょう。というのも、Webデザインは単に外見を良くするだけでなく、機能性との両立も重要な課題だからです。この課題をクリアできていないのであれば、やはり優秀なWebデザイナーが関わっていないと判断できるでしょう。

そして、優秀なWebデザイナーが関わっていないのであれば、その事業所で学べるスキルもあまり期待できません。そういった意味で、事業所のホームページがダサくないか・使いづらくないかというのは、Webデザインを学ぶ事業所を選ぶ上で非常に重要なポイントとなります。

Webデザイン・ITスキルに特化しているか

次に、学びたい就労移行支援事業所がWebデザイン・ITスキルに特化しているかを見ましょう。というのも、Webデザイナーという職種はWebデザインというかなり専門色の高いスキルを必要とする職種です。

そのWebデザイナーになろうというのですから、質の高いカリキュラムがなければ十分にスキルが身につかずに、たとえ就職できたとしてもかなり苦労してしまうでしょう。

そして、Webデザイン・ITスキルに特化した就労移行支援事業所でなければ、質の高いカリキュラムを用意するのはかなり難しい話になります(規模が大きい事業所であれば、専門の人材確保もできるでしょうが…)。

なので、よほどのことがない限り、Webデザイナーになりたいのであれば、Webデザイン・ITスキルに特化した就労移行支援事業所を選ぶのがおすすめです。

実習でWebデザイナーと関われるのか

3つ目ですが、実習で本職のWebデザイナーと関われるかどうかは確実にチェックしておきましょう。

Webデザイナーと関わることができれば、下記のような情報を得ることができます。

  • 実際のWebデザインの仕事はどんなものか
  • Webデザイナーに必要とされることはなにか
  • 仕事のどこで苦労するのか、その解決策はなにか
  • Webデザイン以外にもどんなことを知っておくべきか

これらの情報がWebデザイナーとして活躍するために役に立つことは容易に想像できますよね。なので、Webデザイナーとして活躍したいと考えるのであれば、本職のWebデザイナーと関わりあえる就労移行支援事業所を選びましょう。

卒業生にWebデザイナーでの就労実績があるか

最後に、4つ目ですが、卒業生にWebデザイナーとしての就労実績があるかどうかは確実にチェックしておきましょう。

これは簡単な理由ですが、卒業生にWebデザイナーが居ないのであれば、Webデザイナーになれる可能性は限りなく低いと考えられるからです。なので、卒業生にWebデザイナーになった人がいるかどうかは入所前に確実にチェックしておきましょう。

というか、もし居ないとしたら、一体何を教えているんだ?という話になりますよね…。

まとめ:実際に見学して見極めよう

ここまで、就労移行支援事業所でITスキル・Webデザインを学ぶ際のカリキュラムや事業所の選び方を解説していきました。いかがでしたでしょうか?

もしご自身で興味を持った就労移行支援事業所があるのであれば、ぜひ実際に見学することをおすすめします。見学をすれば、事業所の雰囲気をつかめるだけでなく、ここまでに解説した事業所を選ぶ際の4つのチェックポイントも全て確認することができるからです。

また、Webデザインのカリキュラムは現状ありませんが、当サイトを運営する就労移行支援事業所チャレンジド・アソウではPCスキルやビジネススキルを学べるカリキュラムをご用意しております。もちろん、無料の見学会なども開催しておりますので、Webデザインだけでなく就労移行支援を通した就職にご興味のある方はぜひお問い合わせくださいませ。

まずはお気軽にお問合せください。

みなさんに安心してご利用いただくために、チャレンジド・アソウでは事業所見学や体験利用をおすすめしています。
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